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科学的な占いが目指すものはあなたの内面や未来を当てることではありません

いきなり否定的なワードが出てきてどうしたと思われるでしょう。

あなたは毎日起きてから寝るまで、科学の結晶に触れながら生活していると思います。

例えば、水道の蛇口をひねって顔を洗う、玄関の施錠をする、交通機関を使う、信号やセンサーを利用する、パソコンや携帯を操作するなどです。

あなたがこれらの作業を行う際に、あなたが考えている事やこれからどうなるかを当ててあげましょう、と言われたらどのように思うでしょうか?

旧来の占いは、分からないことをあたかも分かったかのように振る舞うところも占いとしての神秘性や価値として定着していると思われます。

ところが先ほど申し上げたような科学の世界では、あなたのする行動や科学のそれを利用する際に、ある程度アルゴリズムで結果の特定が可能です。

これは数学で例を挙げるなら、関数グラフをシートに記入して現在の値からどのくらい先に進むとどの答えが得られる、と言うことに類似します。

あなたが行おうとする行動の先の結果というものは、あなたの能力や環境の変化による条件の状態、他人と関わる際にはその方との相性やコミュニケーション能力など、外的要因によるベースに差異がなければおよそ同じ結果が期待できます。

ここまでお話しすれば、占いの全てが非科学的でないことはお分かりいただけると思います。

私はまだこの占いの世界の学習を始めて間もないのですが、どんな世界でも大切な事は、情報の性質と範囲を捉え、そこに法則的な構造を見出して利用することです。

私が学んでいる占星術とタロットに関してこの視点から考えると、タロットは図形や象徴体系に基づいたパターンが埋め込まれたカードですので、如何様にも解釈できますが、占星術に関して言うとあなたが生まれた瞬間の星の状態、星や星座の持つ性格、四大元素による活動状態、星同士の角度(距離による影響力の変化)、ハウスによる世相など、あなたが何もしなくても現実に作用するベースの環境や条件は変化します。

その条件が厳しい時にあなたが必要以上に努力すると、あなたの結果は思わしくない結果となりやすいのですが、一般的にはがんばる時期や頑張らない時期を選択する習慣はありません。

また、結果のでない自分に嫌気がさしたり、コミュニケーションに影響したりと、人生の様々な場面で悪循環が出て、自分を見失うからどうにかしたいという思いが働きます。

そこで解決を見出すのが本来の占いのはずです。

とすれば、ここに旧来の占いがあなたの思惑を当て、未来を当てると言うだけのものだとすれば、それはあなたのこれからのプロセスと結果について何らの意味があるでしょうか?

おそらく、あなたがその場で気分良く占術師と曰われ、お金を収めて頑張ってくださいと声をかけられる現実にとどまるのではないでしょうか?

そこに占いの効果としての疑問と行為としての疑問が残ります。

おそらく長い年月の間に占いそのものへの信頼や関心が薄れた原因でもあるでしょう。

もちろん占術師そのものを否定するわけではありません。

様々な占いの中で様々な答えが生み出され、実際に活用されているクライアント様もいます。

重要なのはそこではないでしょうか。

当てる目的ではなく、クライアントの利益になるような現実的な材料を一緒に見出し、結果の未来を答えとして設定し、そこにたどり着くために自分と向き合い、プロセスを無理なくこなす事で、無理・無駄・ムラのない、そして迷いのない自分を取り戻す、これが占いの価値だと私は思います。

悪天候の中で富士山やエベレストの山頂を目指すのはある意味非常識です。

私たちがこの先今日する必要があるのは、人間のバイオリズムや自然のサイクル、そして科学的な根拠のひとつとして占いを利用し、企業戦略や個人的な計画の設定段階で活かす習慣を持つことでしょう。

必須とまではいかないまでも、その方が効率が良いと言うのであれば、数百年に及ぶ叡智の探究を先人の知恵として使うことこそが文明人としてあるべき姿だと思うのです。

私はそうした理由から、情報には範囲があり、その範囲をしっかり認識し、両端の片側だけで考えることは一切行わず、今目の前にある現実がどの要素の影響を受けて結果として残されているのか、そこには外的要因とない的要因があり、その片側だけで決めつけて判断するような、非科学的な科学者や評論家にならないように気をつけていただきたいと、世の中に向け声を大にして警告しておきたいと思います。

なぜなら、そうした思考や行動自体が様々な問題を生み出している元凶であると、賢いあなたであれば昨今のインターネット社会やSNSの環境で参加した事があるのであれば、気付き、理解し、納得する事を期待するからです。

占いをする前に、ご自身が問題を作り出していないかをご自分で問う、というのは非常に重要です。

なぜなら、極論ではありますが、死にたい人に幸せの話をしても死が待っているだけですから。

死の感情を他責にしても、あなたは報われませんから。

そこに占いのできる術はありません。

どんな答えが占いに出ようとも、最終的にあなたがどのように捉え、解釈し、思考に影響させ、行動するかしかありません。

そこに関しては旧来から言われてきた事だと思いますし、科学的な占いであるほど明確な材料や思考が整うものと思われます。

今一度、占いを利用して幸せになる、という意味をお考えいただけたら幸いです。

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