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私達が何をして生きているかは明白です

私たちは普段から言語を使って生きています。

この言語と言うものを少し掘り下げて考えてみましょう。

現代人が使う言語のルーツは言葉そのものではなく文字や語或いは単語です。

そうした語も象形文字から長い年月を経て今に至っています。

私たちが使っている言葉は精度や複雑さこそ違えど、昔からしている事の意味は同じです。

それは「状態を伝える」事だけです。

言葉で相手を動かすなどの影響力が生じるのは、指揮命令系統としての統率が必要な場合だけですので、それ以外の負荷のかからない自然な状態では文字や言葉を使って何らかの状態を伝える事だけになります。

それは普段使う言葉だけでなく、象徴体系として現れたタロットや占星術による示唆も同じです。

私達はその状態を都合に合わせて定義を変え、語彙を増やし、表現力と言う形で使いこなしています。

かつての日本を例に例えましょう。

日のいづる国とも言われ、極東とも呼ばれ、アジアの島国とも呼ばれてきました。

この呼び方もそれぞれの地方から日本国と言う国の見え方を状態として指しているだけです。

そして私たちがなぜ答えを求めるのかと言う問いが出てくるでしょう。

十人十色と言われますが、私たちは自分が目指すところがあって、そこに辿り着くためのプロセスとしての答えと、辿り着いてからの伝承としての答えを最適解として求めているとも言えるでしょう。

ところが反面、人生の転落を体験して「後悔先に立たず」を身をもって知る方も少なくありません。

彼らの多くは様々な予兆や示唆に無関心で、回避出来るはずだった過去を悔いています。

そしてその状態を以て「負け組」であったり「間違い」であったりを自覚して、他者との比較の末勝ち負けや正しさ間違いの基準にしているように思えます。

ここで思い出していただきたいのが私たちが何をして生きているかです。

「状態を伝える」事しかしていませんので、実際には「勝ち負け」も「正しさ間違い」もありません。

自分が目指すゴールに対しての「最適解からズレた状態」でしかありません。

この「最適解からズレた状態」を一緒に是正する為の占いであったり、「より豊かに生きて幸せを感じる」為の占いであるのが本来の「クライアントが真に求める利益と占いの価値」だと思うわけですが、皆さまはどのように解釈しますでしょうか。

卑下したり、一喜一憂する事がよくない事とは申しませんが、私たち占術師の行うべきことをひとつだけ挙げるなら、「道を拓く」だけでしょう。

精度が上がり、複雑さが増す私たちの言葉は「便利さ」の裏目の状態として「迷い」「混沌」「フォーカスするが故の周囲のピンボケ」と言う弊害も生み出します。

こうした状態に気付いていないあなたがいるのであれば、先ずは対極の状態を重んじて「自分の位置や心理状態を知る事」から始めて、「自分の目指すゴールをもう一度再認識できる」ように試み、「その過程にある障害を取り除いたり回避したりまたは乗り越えること」のお手伝いをする為の占いだと思うのです。

何がしたいか分からずに、目先の利益に対しての質問を行い、未来の示唆に不服を申し立て、努力は行わず、占いは使えないと発言する方がいますが、彼らが「後悔先に立たず」の人生を送る確率は示唆を享受した場合と比較した場合にどちらがどのような対応をしてどのをような結果になるか想像に容易いと思います。

これは占いに限った話ではありません。

先人の知恵や経験者たちの警告または忠告に対しても「冷静に一考する姿勢があるかどうか」でほぼほぼ同じ結果になると言えるでしょう。

ここから賢い方が学ぶのはおそらく「状態を伝える」事しかしていないにせよ、そこから先の自分の解釈と思考の持ち方次第で「東の果ての国」の話なのか「日のいづる国」の話なのか最適解に変化が出る事でしょう。

あなたがもしアメリカに行く事が目的であれば、平和な日本にいる事は最適解ではありません。

太平洋で銃弾や兵器による争いがあるなら、反対から向かう事もあるでしょう。

このように私達は常にリスク管理が為されて目的地まで安全に辿り着ける事を好しとしますし、最適解として最上のものと共有できる事と思われます。

あなたが今の状態から「最適解からズレた状態」にならない為にさまざまな情報が持つ示唆を軽視せずに有効な使い方を覚えて「幸せを感じる事の出来る生き方」を見つけて頂きたいと切に願います。

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