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フロントエンドハンドブック2024を見て

ども、かにかまトマトです。カナダでアプリとかを作ってます。

フロントエンド ハンドブック2024

アメリカのエンジニアを育てるブートキャンプのFrontendMastersというところが「The Front End Developer/Engineer Handbook 2024」というものを更新したので見たんですが、すごいボリュームです。

フロントエンドの仕事とはどういうものを指すかから始まり、モダンなWebのフロントエンドを網羅しています。

最近流行りのツールだったり用語だったりを簡単に解説してくれています。
いろんな概念を解説してくれているのでありがたいのですが、ボリュームが多くて初心者に読んでもらうのは結構苦痛かもしれません。英語ですし。

でもこれを一通り読んだら、フロントエンドで仕事する上での用語や概念はざっくり理解できるのではないでしょうか。これぐらいは知っておいてほしいってことばっかりでした。

給料のレンジが・・・

今フロントエンドを始めたばかりの人や目指している人は、ぜひ読んでみて欲しい。フロントエンドエンジニアなら知っておかないといけない用語や概念を知れるいい機会だと思います。


ですが、実は一番気になってしまったのは最初のフロントエンドの給料レンジの欄。

ジュニア
エントリーレベルのポジション。スキルの向上と学習にフォーカス、シニアメンバーのガイドが必要。
USD 40,000 - 80,000(約 630万円 - 1200万円)

エンジニア
経験2~5年の中堅レベル。中核となる開発業務を担当し、より複雑なプロジェクトを担当することもある。
USD 80,000 - 100,000(約 1200万円 - 1500万円)

シニアエンジニア
5年以上の経験。複雑な仕事をこなし、プロジェクトをリードする。
USD 100,000 - 130,000(約 1500万円 - 2000万円)

リードエンジニア
チームやプロジェクトのリーダー 技術的な決定やアーキテクチャプランニングに関与する。
USD 130,000 - 160,000(約 2000万円 - 2500万円)

スタッフエンジニア
長期にわたるハイランクの技術専門家。ハイレベルなアーキテクチャーとデザインに取り組む。
USD 150,000 - 180,000(約 2300万円 - 2800万円)

プリンシパルエンジニア
専門性が高く、10年以上の経験を持つことが多い。全社的な技術プロジェクトに影響を与える。
USD 180,000 - 220,000(約 2800万円 - 3500万円)

Distinguished エンジニア
全社的なレベルで技術的な方向性を設定、または影響を与える。先見性のあるプロジェクトに取り組む。(日本語で聞いたことがない役職だが技術者の代表みたいな人。IBMとかではあるらしい。)
USD 220,000 - 300,000(約 3500万円 - 5000万円)

(2024/04/28現在の1ドル=158円)


アメリカってすげー・・・・

って感想しかないなぁ。カナダもさすがにここまではない。さすがアメリカ。

アメリカの経済とドルが強いのと、日本の円が安くなっているというダブルパンチを日本は感じているので円換算するとすごいことになっている。


これでは円安が悪いという話に感情を持っていかれます。
なので、円安を抜きに1ドル=100円で考えてみよう

ジュニア:400万〜800万
中堅:800万〜1000万
シニア:1000万〜1300万
リード:1300万〜1600万
スタッフ:1500万〜1800万

普通の会社に努めているならほとんどの人がこのくらいのレベルに入ると思う。

2〜5年の中堅でも800万〜1000万の間が給料レンジになる。
5年以上は1000万〜1300万がレンジだ。

どれくらいの会社がこのくらいの給料を出せているだろう。
ジュニアはいいとしても、2年以上から大きく日本と差がでいる。
円安を差っ引いてもまだ届かない会社の方が多いのではないでしょうか。

マイナビエージェントによると最高の50代で700万円くらいみたいです。
というかそもそも年齢で分けるのおかしくない?

日本では技術者をそこまで重視しない傾向があるのではないかと思ってしまいます。
ある程度の年齢を重ねたらマネージメントの方に移ったりしないと給料が上がらなかったり下っ端感があるように感じます。
まだコード書いているの?的な。

やってることはアメリカでも日本でもそんなに変わりません。
同じフロントエンドの技術でフレームワークで仕事をしています。
それでこんなに差が出るのは考えさせられます。

というわけで

日本の技術者の地位がもう少し向上しないといけないなぁと思った次第です。

そしてエンジニア側も自分たちのバリューをちゃんと評価してもらったりできるようにアピールしていかないといけないのかなぁと思います。

「給料出せないなら他に行きます。なんなら海外に出て稼ぎます。そっちのほうが給料いいので」
って日本の会社に圧力をかけられれば、全体的に給料もよくなっていくかもしれません。

もちろん日本経済がついてこないと会社も払えず、仕事もなくなり、誰も得しないのですが。でもまだまだ日本はポテンシャルがあるはずだし、給料も上がるはずだと思います。

エンジニアなら海外でも同じ技術で稼げる可能性があるので、英語は使えるようになった方がいいだろうなと思います。

ではでは。

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