見出し画像

違う業種からプログラミングを始めること

ども、カニカマです。カナダでアプリ作ってます。右手の方が1mmくらい長いような気がします。

異業種からのプログラミング

いままで全然違う業界で仕事していた人が、プログラミングをやり始めてITエンジニアを目指すのはいいことだろうか?

たまに「違う業界なんですがプログラミングを覚えるのはどうですか?」って聞かれます。

ぼくとしては、異業種からプログラミングを始めることに大賛成です。

ぼくも大学では全く関係専攻だし、社会人になってからも全然違うことをやっていました。
10年前は自分がプログラマーになって仕事しているなんて思ってもいなかった。
そういった自分の経歴が異業種からなのもあって、他の職種から来る人がもっと増えてもいいかなと思っています。

もちろん問題もある。コロナ以降リモートワークができる職種としてITエンジニアがもてはやされて様々なスクールやサービスが乱立しています。
X(twiter)とかを見ていると中には質の悪いものもあり、それがゆえに実際の現場からは「使えない人」を生産しているだけというヘイトに繋がったり、学んだ方も「話が違う」みたいなミスマッチが起こってるようです。

でもこれは流行りに乗っかって「3ヶ月でフリーランス1000万稼げる!」みたいにできもしないことを煽って儲けているサービス提供者が悪いわけで。
そしてこんな煽りにコロッと楽しても稼げると思ってしまう人も悪いわけで。

ただそういったマイナスがあることが分かっていても、異業種から転職することでプラスに働くことも大いにありえるなぁと思いました。

異業種から始めるプラスとマイナス

マイナス: CSの知識がない

まずマイナスからいきたい。

明らかにコンピューターサイエンス(CS)の知識が無い。普通はCSの学校で4年間の基礎とアルゴリズムを勉強する。
これがあるのと無いのとでは将来的なキャリアの伸び方が大きく変わってくる可能性がある。
もちろんコードやシステムの設計にも大きく影響を及ぼす。
そういった人たちとは仕事を始める時点で、もうすでに負けている。

でも逆に言うとマイナス面はこれくらいだと思う。
これは時間をかけて地道にキャッチアップしたらいいと思う。
CSは合ったほうが絶対にいいが、正直なくてもなんとかなるし、後から必死にキャッチアップすればいいと思う。

プラス: 違う視点を持っている

会社やチームにとってのプラス。

異業種から入ると普通のエンジニアの人が持っていない視点を持っていることがある。

例えばぼくは前職で飲食業のマネージャーをやっていたので飲食のオペレーションに関してはだいたい分かる。実際にレジや予約システム、勤怠管理などのソフトウェアを導入したりもしていたが、当時はまぁ使いにくいことこの上なかった。
飲食で働いていれば絶対そんな設計にはしないだろうという画面の構成を平気で入れてくる。

レジが割り勘に対応してないとか、注文を打ち込むのによく使うメニューのアイテムが何個も画面遷移しないと見つからないとか。

まぁこれはかなり限定的な例ではあるが、こういった現場のドメイン知識はコンピューターサイエンスからは学べない。
直接関係のない業界であっても、会社やチームにとってもそういった他の業界では当たり前の新しい視点や気付きは自分が考えてるよりもかなりのプラスになる。

プラス: 1%の人になれるかもしれない

本人にとってのプラス。特殊な存在になれる可能性がある。

日本には職人がカッコいいみたいな傾向がある。一つのことをコツコツとやり続けて極めるみたいな。イチローみたいな人かな。

それはそれでいいのだが飽き性のぼくにはどうもしっくりこない。
そもそもイチローみたいな国民の0.001%みたいな人に自分がなれるとはなかなか思わない。

そこでしっくりきた本がこちら。

東大リクルート上がりで初の民間校長になった異色の経歴を持っている藤原和博さんの本。

乱暴に説明すると、100万人に1人の存在になるために3つのジャンルを掛け合わせようってやつですね。

いきなり1,000,000人に1人の存在は難しい。
でも100人に1人の存在になることは誰でも可能性がある。
なんでも1万時間やればある程度は習得できるし、周りを見渡しても100人に1人くらいの存在にはなれる。
20代、30代、40代でそれぞれのスキルを習得し、キャリアの大三角形を作るように意識する。

https://diamond.jp/articles/-/290782?page=4

それぞれ得たスキルをかけあわせて1/100 かける 1/100 かける 1/1001/100万になれる。

「営業力と人脈」と「企画力」をかけ合わせてそこに「IT」が絡めばすごい貴重な存在になる。
またスキルは遠ければ遠いほど特殊性が増すと思います。

例えば、
「弁護士」と「ジムトレーナー」と「プログラミング」
「自衛隊」と「画家」と「プログラミング」
「保育士」と「バックパッカー」と「プログラミング」

いままでこんな人達見たことないし、周りにいたら相当目立つはずである。
誰も経験していないことを知っているだろうし、次のキャリアアップに相当役立つはずである。

これから人生100年時代。キャリアは長い。
その中で自分が他の人とは替えの効かない存在になるためにいろいろな経験が必要なのだ。

というわけで

異業種からガンガンITに移ってくればいいと思うし、もっといろんな視点を運んできてほしい。

単純にぼくもいろんな経験の人と関わりたいって思うのもあります。

人生を豊かにするためにも、キャリアアップするためにも、IT業界が賑わうためにも異業種さんいらっしゃーい。ってことで。

異業種さんからのプログラマーを応援しております。

ではでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?