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僕の写真練習法|「光をとらえるって何よ」の答えを探す方法

こんにちは、Kaniemonです。

「いい写真を撮りたい!」と思っていろんな情報を見ていると、「光を捉える」「光を読む」などがどうやら重要そうなのに、「え、それってどういう感覚?」ってなったことないですか?

僕は結構長い期間そうでした。「いい写真撮るなぁ」と思う人は、はだいたい口を揃えて「光を・・・」見たいなことを言うんですよね。

最近ようやっと「この感覚がわかった!」という状態になりました。わかってみれば、「なるほど」という感じなのですが、同じように理解に苦しむ方もいるのではないでしょうか。

そこで、僕がこの感覚を理解するに至った経験と、特に最近その感覚を鍛えるための実践的な練習方法をご紹介します。

結論を先に言うと、この感覚を一番得やすいと思う撮影方法はモノクロで撮ってから、カラーに戻すという方法です。

①ミラーレスカメラ内設定でデータの記録方法を「JPEG+RAW」にする。
②撮影時はモノクロ撮影にする。(ファインダー、モニターはモノクロで映る)
③モノクロで「良い!」と思った写真だけを撮る。
④その後PCでRAWからカラーのデータを調整する。

という流れになります。
※これはミラーレスだからこそできることですので注意!一眼レフではできません。

この記事を読んで、同じ疑問を感じていた人の理解の助けになれば嬉しいです!

まずは基本的な理解から

答えを先にお伝えしましたが、闇雲にやらないほうがよいと思います。まずは「光を捉える、読む」ための基礎知識みたいなものがあります。

結論、「カメラで撮る」と「目で見る」は何が違うのか、ということが理解できればOKだと思います。

それは言い換えれば「ダイナミックレンジ」とはなにか、ということです。

それを一番良く説明してくれている動画をご紹介します。


英語しかないので、一応僕なりに要約しますと

・人間の目で見た世界とカメラで見た世界は違う。人間の目では暗いところから明るいところまでよく見えるのに、カメラでは暗いところを見れれば明るいところは白く飛ぶし、明るいところを見れれば暗いところは黒く潰れる。

・人間の目で見た世界に近づけようとして、デジタル写真データを編集し、明るいところと暗いところをそれぞれ見えるように現像加工しても、作品として「面白い」と思える写真にはならなかった。

・明るいところをしっかりと見えるようにする、という方針で写真を撮る。

・そうすると黒く見えなくなってしまう部分がでるが、その黒が面白い形をつくり、フレームのような役割をすることで、印象的な写真となる。

こんな感じのことを言っているはずです。まずはこの事実を写真を撮る中で実感することが「光を捉える、読む」ということに繋がると思います。

つまり、人間の目で見ている世界と、「カメラ的な」光を捉えた世界は違うということです。

そして、カメラにはどう見えているのか、を様々なシーンで覚えていくことで、カメラ的な「光を捉える」ということができるようになるのです。

人間同士でもありますよね。あの人とは意思疎通がしにくい、価値観が違うと思っていても、なにか一つのことを一緒に取り組んで、「君はどう見える?」「僕はこう見ている」という会話を繰り返していくことによって、「あー、この人から見るとこうなるんだ」というのを理解していく。

そんな会話をカメラ君とやっていく、そんなイメージです。

カメラの目を理解する方法

カメラにはどう見えているのか

もう少し言うと、カメラは明るいところが今どのくらい見えていて、暗いところはどのくらい見えていないのか、ということを理解していく必要があります。

重要なので、もう一度言いますが、自分の目には明るいところも暗いところもちゃんと見えていても、カメラ君はどちらかが見えていないことが多いんです。

人間の目、視神経、脳はそれだけ優秀ということです。明るいところも暗いところもちゃんと見えますね。

でも、カメラは違うので、「同じように見てほしい」と思わないほうがいいのです。

「君はどう見える?」とカメラの目を理解し、カメラと人で明るさ、暗さの相互理解を進めるべきです。結局写真に反映されるのはカメラ君の目ですから。

「明るい」、「暗い」についてのカメラと私の相互理解に一番最適手段は、「モノクロで見る」ということです。

実際目の前の世界には「色」という魅力的でたくさんのイメージを伝える情報が他にあって、実はこれがカメラと人の、「明るい」「暗い」についての会話において認識齟齬に繋がることが多いんです。

例えば赤い部分があったとして、そこを人は「明るい」と思っていても、カメラは「暗い」と思っている可能性があります。

「明るい」と「暗い」について、まずはカメラと話し合いたい、ということであれば色はない方が話しやすかったりするわけです。

そして、相互理解が進むと、カメラマンは写真として撮る、シャッターを切る際には、

・カメラに見てほしい部分がちゃんと見れているかの確認をする
・カメラが見えていない部分が模様やフレームとして素敵な形になっているかの判断する

ということをやるようになります。

カメラ君がどのように「光をとらえる、光を読む」のか、わかってあげることが、カメラマンとして「光をとらえる、光を読む」ということかと思います。

最終的には色をつけた写真もほしいんですが…

カラー写真はやらないのか、というと、そんなことはありません。ただ、「モノクロで面白い!」と思える写真をカラーにするということです。

具体的には最初にお伝えしたとおり、以下の順序で撮影を行うと、

・モノクロで世界を捉える
・カラーにする

の両方が叶います。

①ミラーレスカメラ内設定でデータの記録方法を「JPEG+RAW」にする。
②撮影時はモノクロ撮影にする。(ファインダー、モニターはモノクロで映る)
③モノクロで「良い!」と思った写真だけを撮る。
④その後PCでRAWからカラーのデータを調整する。

この方法にしてから、今この瞬間が良い、と思える基準ができたし、レタッチがシンプルになったと思います。これからもこの練習を続けたい。

それでは最後に最近この方法で撮った写真たちを紹介します。

少しでも参考になりましたら、いいね、コメントお待ちしています!

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