「珍しきが花」
能の大成者、世阿弥が残したこの言葉
芸の極意をまとめた
『風姿花伝』ーふうしかでんー
世阿弥は「珍しきが花」という言葉を残しています。
人々を感動させる仕組みとして新しいものや珍しいものこそ花である
これはイノベーションを巻き起こす
やり方や考え方を新しくする
練習もせず
人気ばかり
その場の評価をとろうとしている
そんな芸能の世界で
伝統を継ぐだけではなく自分を入れて工夫する
人気商売の世界に生きるとは
どうしたら良いのかを書してます
たくさん悩んだ時出会えたこの本
「初心忘るべからず」
この言葉を生み出した方と言えば
わかる方も多いかもしれません。
物事の初めての初心ではなく
初心=未熟さを忘れてはならない
若い時の初心=未熟
人生の時々の初心=未熟
そして老後の初心=未熟
いつだって完璧ではないことを忘れず努力したい
舞台上では一時的に華やかさを発揮することもあるけど、決してそれを自分の実力だと勘違いしてはいけない。
今年、来年と毎年新しい人が登場します
新しいものへの関心から、みんながすごいと言う
人気が出た時、そこで慢心せず、
さらに勉強し練習します
花という言葉を
芸の世界で大切なものとしてしっかり感じ
「花」=新しいこと、珍しいこと
四季が変わり様々な花が咲く
その季節しか咲かない
珍しいものであるからこそ、
美しい、興味深い、おもしろいと感じる
観客に飽きられないために
物事の新しい切り口や捉え方を
創造することが大切
いかに今を壊して超えていくかを考えていく
人気や景気などが影響を及ぼす
芸の世界での心の持ちよう
人気のあるスタイルも取り入れる
自分が正解と思わない
フィルムカメラからデジカメに変わった時
リーマンショックによる不況も重なり
本当にうまいカメラマンが
スタイルを変えず、倒産していきました。
「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である」
ダーウィンの言葉にもあるように
今あるものをどう新しくするかが大切なのかもしれない。
ただ、そこには表面的ではなくしっかりとした基盤があってこそ
世阿弥のいう「珍しきが花」
創造を止めず続けること
今あるものをどう新しくするかが、
大切なのかもしれない。
イノベーションし
変化を常に怠らず
世阿弥の芸の道はこんな感じに記しています
芸を始めた頃は
自然に出てくる表現したいと思う気持ちを尊重しおもむくままに表現をする
自分の思い通りに
表現できるようになったってきた時
「さりながら、この花はまことの花にはあらず、ただ時分の花なり」
この時の花は、その時限りの花で、本当の花ではないので、調子にのらず、一から基礎を固め直そう、ここにきてようやく基礎をつけ、一つ一つの技術をしっかりつけることが大事と言っています。
そしてスランプ
人が笑おうとも、気にせず、自分の限界の中で無理せず稽古をする。
ここで止めれば終わってしまう
まことの花
芸が上手になり称賛される
この時はまことの花となるが、
調子に乗って精進を忘れれば、
どんどん本当の花では無くなってしまう。
「やがて花の失するをも知らず」
必ず絶頂期がすぎ
徐々に花がなくなり
本物の者には、
はっきりとした芯を持つ一輪の花が残る
新しいものを取り込み
進化し続け
観客を飽きさせないよう
ずっと精進をする
とにかく謙虚に、丁寧に、
イノベーションを意識して
チャレンジしていきたい。
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