第8話　 儲かる魔法はない

おいしい話はないのです。

看護師になる時も何年も掛かったのです。
私の主人も一緒です。医師になるため勉強をして、何年も学校に行き、そして卒業して何年もかかって一人前になっていくのです。

そんな貴重な体験をした私だったのに、簡単に儲かるという話に疑いを持たなかった私。
冷静に考えたら分かるはずなのに・・・。

皆さんに言いたい

『魔法はないのです』

シンデレラがいきなり王子様と踊れたでしょうか？
自然や森を愛し、掃除や洗濯、まま母や意地悪な姉たちにいじめられながら毎日時間も無い中、必死でダンスの練習をしていたに違いありません。
努力していたから王子様と踊ることができ、結ばれたのです。

そう、私はシンデレラになりたかったのかもしれない・・・。

そして、私を認めてもらいたかったのしれない・・・。

がむしゃらに走ってきた５年間、移動費やセミナー代、洋服や装飾品に掛かったお金はかなりのものです。
そして一番大切な時間の喪失感、家族との時間。

家族を一番犠牲にしてしまいました。

このような経験で私はネットワークビジネスアレルギーになり、一人でも0から10を作れる知識を身につけようと、次は経済の勉強を始めていました。

その後、またネットワークにハマるとはその時の私には知る由もありません

経済の勉強をすることが２～３年は続いたでしょうか。
その間、色々なビジネスの誘いも受けました。

ネットワークビジネスをやってると、絶えず色々な人から誘いを受けます。
気づいて欲しいのは、その人達が儲かっていないということなのです。
権利収入を求めながら、全く権利収入になっていないのです。

最高タイトルをとり成功者と言われる人さえも権利収入にはなっておらず、嘘をついたプレゼンであることを皆さん気づいて欲しいのです。

経済の勉強をする中出会う方も変わり、株や先物、FXなど、色々な勉強をしながら少しずつネットワークでマイナスになったお金も回収できるようにはなりました。

しかし、やはり投資はギャンブルの一貫。
一つの収入の柱として持っておくにはいいと思いましたが、私が求めている安定した継続収入にはならないということに気づき始めてもいたのです。

これと並行しながら取り組んでいたのがネット集客
でした。

これからの事業にインターネットの知識は欠かせないと思っていたのです。

ZOOMを使って、それをIT化と言っている人はいますが、それは単にITを使っているだけの話です。

本当の意味でのIT化というのは完全自動化を意味し、
結果人がどんどん要らなくなり効率化が促進し、
働き方そのものが変わってしまうことを意味しています。

それがDX(デジタルトランスフォーメーション)であり
CX(カスタマーエクスペリエンス)なのです。

つまり本当の意味でのインターネットIT化を学ばないことには、将来はないと考えるようになったのです。

色々検索していく中、あるコミュニティーに出会いました。
twitterをやられている方だと一度は見たことがあると思われるあの案件です。

そこは、最終的には自動集客ができるようになるためのサポートを無料で行っている良心的なコミュニティーということで、最初は私もすんなり打ち解けてはいきました。

しかし実態は日本で認可を受けていないNFRのネットワークビジネスで権利収入を得ることを目的としたコミュニティーだったのです。

しかしネット集客を学びたいと強く願っていた私は、
あれほどネットワークビジネスアレルギーになっていたにもかかわらず、またしても同じことを繰り返す羽目になってしまったのです。

もちろん初めから分かって参加したのですが、
やるからにはメンバーを作らなくてはいけません。
私の性分だと思いますが、やるからには結果を出さなければと、教えられた通りTwitterでもインスタでもDMを送りまくり・・(それがスパム行為に該当する法律違反だということも知らず)。

だからと言ってそう簡単にセミナーにお呼びできる訳でもなく・・。
これまで口コミのビジネスの経験はありましたので、
早く結果も出したいと数人には声を掛け登録して下さった方もいました。

そうこうしながらSNSでも何人かは誘導でき登録される方も
徐々にではありますが増えていきました。

そうなってくると、もちろんフォローも必要だし
他のことでもコミュニティに関わる時間が増えていきます。
それ自体は私にとって全く苦ではありませんでした。
メンバーさんとのコミニュケーションも楽しかったですし、収入も本当に少しずつですが増えていく嬉しさもあったのです。

ただ、新しい問題が湧き出て来たのです。
それは、登録される方がなかなか結果が出ず続かないのです・・。

その理由は、報酬プランの仕組みと、純粋な消費者が獲得できない。

つまり、純粋な愛用者が積極的に商品を買ってくれる、
又はその情報をシェアしてくれる仕組みも魅力も欠けているビジネスだったのです。

繰り返しになりますが、ネットワークビジネスの1年継続率は4%です。
いくらネットで集客してとしても、ネットワークビジネスの課題はそれでは解決できません。
消費者が居ないのです。
獲得できないのです。
結局は、そこにはビジネスとして継続する仕組みも商品を継続して愛用しようという魅力もないのです。

またもや私に壁がのしかかっていったのです。
どんどん疑問が湧き上がってた時に、世間一般に良い印象のないネットワークビジネスに、看護師の資格を持ちお金にもさほど困っていなかった私が、なぜそこまでネットワークビジネスに拘ったのでしょうか？

続きを読む

+･.･+･.･+･.･+･.･+･.･+･.･+･.･+･.･+･.･+･.･+･.･+･.･+･.･

【目次】
■序章『看護師トモ子の副業ナースコール』
■第1話『子どものころの夢＝決心』
■第2話『結婚の理想と現実・・』
■第3話『死の覚悟をした出産』
■第4話『フリーターとワンオペ生活』
■第5話『職場復帰で感じた恐怖』
■第6話『新世界！ネットワークビジネスとの出会い』
■第7話『まさかの投資詐欺？！』
■第8話『儲かる魔法はない！』
■第9話『DX・CX』
■第10話『これぞインターネット集客』
■第11話『最終章』
■追記『薬機法とネットワークビジネス』