人間は、何のために産まれ、生き、死んでいくのか。

人間、実相から見られている。

一部始終を。

最も問われるのは人間性。

といわれて、お主、人間性とは何かということを理解出来ているか？

人間は、そもそも人間のことを知らなさすぎる。

調べようともしない。

なぜ手足が二本あり、目や鼻の穴、耳が二つあるのか。

人間の身体の器官一つひとつの機能、役割、それらの神秘をどれほど知ろうとしているか。

人間には、なぜ意識があるのか。

意識とは何か。

なぜ、人間には寿命があるのか。

人間の思考とは何か？

心とは何か？

なぜ、男女の性質をそれぞれ持たされているのか。

その本当の役割とは何か。

人間は、何のために産まれ、生き、死んでいくのか。

それらのことを知ろうともせず、未熟な人間が、あーでもない、こーでもないと中途半端に拵えた架空、想像事、科学、技術、知識の世界に陶酔し、物や金集めに奔走する毎日。

これを人間は、「忙しい」とする。

忙しい毎日を真の目的を意識することなく送り、死に際になり、こんな人生のつもりじゃなかったと後悔の念は吐き捨てて死んでいく。

人間の人間たる性質を持って、どう生きるか。

人間性の本質とは何ぞや？

これが分らぬから、一見、些細に思えることが如何に重要なことかが理解できずにいる。

だから繰り返す。

その行為、全て実相が記録している。

このように、本当に学ばねばならぬことを蔑ろにし、現を抜かし、些細なことすら出来ず、微悪を貯め込んでこの世の生を終えていく。

この無駄人生、いつになったら終わりにするのか。

一見、成功してそうに見えるお主らこそ、その勘違い人生に終止符を打ち、性根を改めるべき。それが出来ぬから、世の中荒んでいることを推して知るべし。

「う～ん、なんか言っている意味がまったく分かりません。そんなこと、これまで誰も教えてくれなていないし、問われもしなかったです。それって、本当に大事なことなんですか？もし、そうなら、これまで学校や塾で勉強してきたことや、大人たちが言っていること、テレビや新聞で言っていることって、重要でないことのように思えてくる。私はどうすれば良いのだろう…」

「あなた、まだそんなこと言っているの？そんなことに、うつつを抜かしている暇があったら勉強しなさい！社会で落魄れたいの？安心で豊かな生活を手に入れたいのなら、言うこと聞いて今は勉強に励みなさい。それがあなたのためなのよ！」

…実相から問われているのは、“人間性”。

何を成し遂げたかを問うてはいないのだよ。

今ここで熟考してみよ。そのことを肝に銘じ、これまでの生き方を変え、人間性の本意を全て知り、自分自身の人間性を高められるよう一心不乱に精進します。

有難う御座います。