人間、自分自身をなぜ大切にせねばならぬのか？

人間というからには、人、人間、ヒトの探究を自らしているか？

人間とは何ぞや？

誰がどうやって創ったものか？

何のために？

人間の生きる目的は何か？

人間の言う、心と魂とは何か？

意識とは？

思考とは？

人間の60兆個（とも37兆個とも）の細胞一つひとつに何が宿っているのか？

人間の臓器、器官、血液などの働きを熟知しているか？

なぜ、人間の体内に100兆個あまりの常在菌が生息しているのか？

人間、自分自身をなぜ大切にせねばならぬのか？

…己、答えられるか？

自ら人間を名乗り生き乍ら、人間のことを何も知らない輩たちよ。

そんなことで人生、分かった気になっているならば、性根を入れ換え、一から出直した方がいい。

己、今、何に関心があるのか？

趣味か？

娯楽か？

物か？

カネか？

食べることか？

名声か？

権力か？

仕事か？

異性か？

それとも己自身のことか？

…何でもいい。

己が人間であるならば、せめて人間とは何ぞやくらいは知っておいた方がいい。

「いやいや、言っていることは分かりますが、物事には優先順位っていうものがあるでしょうに。こっちは生きるのに精一杯なんですよ。人間がどうとかこうとか、暇な人が考えたらいい」

「あ、僕もそういうのパス。ゲームやっている方が楽しいんで」

「確かに、私たちは人間だけど、分かっていないことばかり。理科とか道徳とかでそういう授業があったような気がするけど、ほとんど気も漫ろだったかも。でも、なんか、知りたくなってきた。なんで、人間は寝ている間にも呼吸をしたり、心臓が動いたりしているのかとか、なぜ眠るのかとか…」

「私は生命科学を学んでいるけど、学ぶ分野がたくさんありすぎて混乱するけど、実に面白いです。例えば、代謝生化学、生物有機化学、分子生物学、医学概論、解剖生理学、微生物学、細胞生物学、遺伝子工学、発生生物学、ゲノム解析、免疫生物学、神経科学、生命倫理、病理学、内分泌学とか。人間って本当に不思議です。興味が尽きることはありません」…。

なるほど…この状態では、人間、人間のことをほとんど理解出来ていないとするしかないか。

これでは、自分自身の肉体や心を適切に操縦することなどできるわけがない。

よいか。

己はなぜ、人間をやっている？

それは人として未熟だからだ。

未熟であるが故に、真に知る必要があることがある。

それが人間の真理。

これ知らずして、今世に生きる目的を成就することなど到底出来やせぬ。

そのことを肝に銘じ、自分が未熟であることを自覚し、本来、知るべきことを、命が尽きるまでに理解できるよう心掛け生きます。

有難う御座います。