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人間卒業

「人間」であり続けること、「人間」として生き続けることを望むのであれば、それなりの覚悟が必要だ。人間としてどう生きるか。即ち、人間としての役割を果たし、この世における人生の目的に、どう真摯に向き合って生きるか。そもそも「人間」は未熟。未熟であるが故に、「人」に成長するための多くの試練に耐えて行かねばならない。その自覚と責任と忍耐を持てるか。この世で「人間」として生きているということは、その約束を持って産まれてきている。その約束が今度は守れるであろうと許しを得て来ているということだ。己、今この時、その約束を守れているか?人の道を自ら啓き、己の人間としての身分を弁え、謙虚に正直に素直に生きれているか。

人間は「人」になるためには、余程の修行に耐え、“悟り”を得なければならない道理がある。それは、そうそう簡単ではない。過去の歴史のあの方は、多くのことを成し遂げ、素晴らしい生き様であったから、さぞ「人間」を卒業され、「人」になっていることであろう…という淡い想像は持たぬ方がいい。これまでの人間は、次元は違えど、ほとんど人間を卒業出来ていない。歴史上のあの者もこの者も。どこかでまだ人間をやっている。悟りとは余程のことなのである。己がもし人間を卒業し、人になりたいのであれば、人間としての宿命を成し遂げ、悟りを得なければならない。完善でなければならない。かくいう“完善”とは、完全なる善であり、その中間はない。

人間の試練は厳しく苦しい。だからもう人間はごめんだ。しかし、人間を卒業できるのは、人の世での人間修業を乗り越えなければ成し得ない。ならば、あの世で独り、さらに暗く厳しい内省をただ只管に続けるのみ。人間やるのかやらぬのか。「ええい、ならばもう一度人間やって、次は必ず人になってみせます!どうかお許しを!」…。人生、この繰り返し。己、どこで本気になってこの決着を付けるのか。


そのことを肝に銘じ、今世で人間を卒業できるよう、今世の約束を果たし、悟りへの厳しい道を進み、決着を付けます。


有難う御座います。

幸せを呼ぶそよ風チャリダー/サステナビリティイノベーティブコンサルタント。「感謝感動を世界に地球に」のカングロ代表、ザッポス研究会、イノベーションサロンZ、システムD研究会、サステナ塾、セブメディ創設者