地理とグルメの方程式

僕は地理が苦手だ
東京に住んでいるが何区がどの辺に位置しているか知らない
今日は職場で大田区の大森の話になり
「池袋から近いですか?」と聞いたら
全然近くないという事と「その歳で知らないの結構やばいよ」という
言葉を貰った。
僕の友達が「大森」に近い響きの地域に住んでいて
池袋って近いんだなと感じた記憶があったから聞いたのだけれど
まさか人を引かせてしまうとは思っていなかった。
(調べたら友達の家は「大山」だった)
引かれるという事は、東京の何区がどの辺に位置するかというのは
所謂、常識ということなのだろう。

周りの人たちはどうやって地理を学んでいるのか不思議だ。
通勤に車を使っているが
「◯◯通り」とか「何号線」とか道路の名称も分からない
案内標識で自分がどこを走っているか認識するし
ナビに表示される道路の名称も度々目にするが
日常会話で説明できるほど記憶してはいない。
自然と覚えるという人もいるけれど
覚えていないしナビ通りに走れば目的地には着くのだ。

大人になると周りの人たちはとにかく
地理とグルメの話ばかりしている気がする
どこの何が美味しいとか何県の名産はなんだとか
よく話しているのを耳にする
それなら僕が地理に疎いのも納得できる
僕はグルメにも疎いからだ。
友達とご飯を食べることは好きだが
基本的に食べるという行為が面倒くさい
休日に朝から起きていても夜になってやっと
そろそろ食べておくかという感じで1食食べる
ひどい時は食べている途中に飽きてしまう
味やお腹の満腹度ではなく「食べる」という行為に飽きる。
これを飲んでおけば大丈夫というサプリがあるなら
それでいいと思える。
猛烈にアレが食べたいと思って料理したり食べに行ったりすることはあれど
基本的には食べる行為が面倒くさい。
だからグルメにあまり興味がない。

これは少し話が逸れるけれど
20代の頃体が細いせいで小僧みたいだなと自分で思った事がある
30代になってから歳相応に見られたくて10キロ増やそうと決意して
とりあえず1日3食食べるようにしたら半年で10キロの増量に成功した。
筋トレも少ししていたが、3食食べればちゃんと太れるんだなと驚いた。
しばらくして、少しお腹に肉がついたと感じて
その体重から3キロくらい減らしたくなって
筋トレしながら食事回数をコントロールしたら2ヶ月くらいで
目標体重になれた時には自分に感心した記憶がある。

友達とご飯を食べるのは好きだと前述したが
それは所謂「飲みの時間」であって、
お昼の時間帯に何を食べようかと悩んで
ダラダラ街を徘徊する時間は嫌いだ。
一人なら悩まずそこらのチェーン店に入るので
各々昼食を食べて再集合で良いのにと本音では思っている。
少しでも気分に合うものを食べたい
少しでも美味しいものを食べたい
グルメ番組が多いのは視聴率が良いからであって
それだけ食に興味のある人が多いのだろう。

魚が美味しいのは海が近いからとか
気温や土壌なんかのその土地の性質
食に興味があれば土地にも詳しくなるに違いない
だから必然的に地理に詳しい大人も多くなるという
僕が導き出した方程式だ
常識と呼べる範囲で僕が地理を覚えるのには
まだまだ時間がかかりそうだし
地理とグルメに疎いんだよなと自負していたものの
「その歳で知らないのはやばい」と
真正面から言われると少し応えるものがある。
今日は変なことを聞いてしまったなと少し後悔。

でも

チリ産のワインが美味しいことは知っているし
日本で一番雨が降る場所は大台ケ原だってことは知っている
それを知らない人がいても僕は何とも思わない。




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