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世界をよくする100テーマ〜7. ジェンダー平等の推進〜

はじめに

こんにちは、兼若勇基(かねわか ゆうき)です。

私は「パーパスライフディレクター」として、世界平和を目指しながら、人々が使命を持って生きるための支援を行っています。

主に経営コンサルティング・コーチング・カウンセリングなどを通じて、人や組織の成長をサポートしています。


「世界平和」と言っても、抽象的でイメージしにくいかもしれません。
また、「理想論にすぎない」と思う方も多いと思います。

そこで!!

「世界をよくする100のテーマ」

というシリーズを通じて、実際に私たちが取り組むべき課題を1テーマずつ、具体的に掘り下げていきます。

今回は「7.ジェンダー平等の推進」です。


1.課題内容

ジェンダー平等は、人権の尊重と持続可能な開発の重要な要素です。

これが実現することで、社会全体の経済成長が促進され、貧困削減や健康の改善にもつながります。

しかし、現実には、多くの女性や少女が教育、雇用、健康、政治参加において不平等な扱いを受け、さらにジェンダーに基づく暴力や差別に直面しています。

特に発展途上国では、伝統的な性別役割の強制や法的保護の欠如が女性の社会進出を阻んでいます。


2.課題の構造

①教育と職業訓練の格差

女性や少女が教育を受ける機会は、世界の多くの地域で限られています。

特に発展途上国では、少女が初等教育さえ受けられないことが多く、さらに高等教育や職業訓練の機会となるとアクセスは一層限られます。

このため、労働市場での競争力が低くなり、経済的な自立が難しくなります。

特に、STEM分野(科学、技術、工学、数学)での女性の参加は依然として低く、女性の専門職やリーダーとしての進出が妨げられています。


②ジェンダーに基づく暴力

女性や少女は、世界中で家庭内暴力、性的暴力、人身売買などのさまざまな形態の暴力にさらされています。

この暴力は、彼女たちの健康や教育、さらには社会参加にも深刻な影響を与えており、ジェンダー平等の大きな障害となっています。

さらに、暴力の被害者を守るための法的保護が不足している地域では、被害者の声がかき消され、加害者が処罰されないケースが後を絶ちません。


③法的保護の欠如

多くの国で、女性の権利を守る法制度が十分に整備されておらず、女性は依然として差別的な慣習や法律に縛られています。

これにより、女性が平等に権利を享受することができず、教育、雇用、政治参加において不平等な状況が続いています。


④政治参加の制約

女性は政治の意思決定の場においても過小評価されており、多くの国で女性の政治参加が制約されています。

この制約は、女性の声が政策に反映される機会を減少させ、ジェンダー平等の実現を遅らせています。


3.鍵となる機関・国・人

国連女性機関(UN Women)

UN Womenは、世界中でジェンダー平等と女性のエンパワーメントを推進する国連機関です。

彼らは政策提言や教育プログラムを通じて、女性の権利を守るための国際的な枠組みを提供し、各国でのジェンダー平等の進展を支援しています。


世界経済フォーラム(WEF)

WEFは毎年ジェンダーギャップ報告書を発表し、各国のジェンダー平等の進展状況を評価しています。

この報告書は、ジェンダー格差を測定し、各国がどのようにジェンダー不平等に取り組んでいるかを示す重要な指標です。

マララ・ユスフザイ

パキスタン出身の教育活動家であり、少女の教育の権利を訴え続けているマララ・ユスフザイは、世界的なジェンダー平等の象徴となっています。

彼女の活動は、教育を通じて女性と少女の地位向上を図ることの重要性を強調しており、彼女の声は多くの人々に影響を与え続けています。


4.解決策のロードマップ

①教育と職業訓練の拡充

・短期(1-5年)
女性と少女が教育を受ける権利を保障するため、特に発展途上国での初等教育と中等教育の普及を推進します。

また、女性向けの職業訓練プログラムを導入し、労働市場での競争力を高めます。

学校教育におけるジェンダー平等の意識を高めるための教材や研修も強化します。


・中期(5-15年)
高等教育へのアクセスを拡大し、特にSTEM分野(科学、技術、工学、数学)での女性の参加を奨励します。

また、女性起業家の支援プログラムを拡充し、経済的自立を促進します。

これにより、女性がビジネスや技術分野でのリーダーシップを発揮できる環境を整備します。


・長期(15-30年)
教育制度全体をジェンダーに配慮したものに改革し、女性が平等に教育を受け、職業で成功できる環境を整備します。

これには、女性リーダーシッププログラムの導入や、ジェンダー平等を促進する法的枠組みの整備が含まれます。

全ての教育制度が性別にかかわらず、平等な学習環境を提供することが目標です。


②ジェンダーに基づく暴力の根絶

・短期(1-5年)
ジェンダーに基づく暴力を防止し、被害者を保護するための法制度を整備し、厳格に執行します。

また、国際的な協力を強化し、人身売買や性的暴力に対する取り締まりを推進します。

特に、発展途上国での法的支援を強化し、暴力を根絶するための啓発活動を展開します。


・中期(5-15年)
ジェンダーに基づく暴力を防ぐため、社会全体での意識改革を促進します。

学校教育やメディアを通じて、ジェンダー平等の価値観を広め、暴力を容認しない文化を育成します。

また、被害者が安全に避難できる避難所や支援サービスの充実を図ります。


・長期(15-30年)
ジェンダーに基づく暴力の被害者に対する支援サービスを充実させ、医療、カウンセリング、法的支援を提供します。

また、国際的な連携を強化し、暴力の根絶に向けたグローバルな取り組みを促進します。


③政治参加とリーダーシップの促進

・短期(1-5年)
各国政府は、女性の政治参加を促進するため、議会や地方議会における女性議員のクオータ制を導入します。

また、女性が政治的リーダーシップを発揮できるよう、研修や支援プログラムを提供します。

これにより、政策決定の場において女性の声を反映させることが重要です。


・中期(5-15年)
女性リーダーのネットワークを強化し、各国のジェンダー平等政策を国際機関やNGOと協力して推進します。

これにより、国際的な女性の政治参加の促進とジェンダー平等の推進が加速されます。

さらに、女性議員の比率を高めるためのクオータ制度の改善も検討します。


・長期(15-30年)
ジェンダー平等を保障する法律を整備し、女性が平等に政治や経済活動に参加できるようにします。

また、差別的な慣習や法律を廃止し、女性の権利を強化するための長期的な枠組みを構築します。

最終的には、政治、経済、社会のあらゆる分野でのジェンダー平等の実現が目指されます。


おわりに

今後も「世界をよくする100のテーマ」では、さらなる課題を掘り下げていきますので、ぜひ引き続きご覧ください。


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