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世界をよくする100テーマ〜85.森林再生と持続可能な林業〜

はじめに

こんにちは、兼若勇基(かねわか ゆうき)です。

「パーパスライフディレクター」として、世界平和を目指しながら、人々が使命を持って生きるための支援を行っています。


「世界平和」と言っても、抽象的でイメージしにくいかもしれません。
また、「理想論にすぎない」と思う方も多いと思います。

そこで!!

「世界をよくする100のテーマ」

というシリーズを通じて、実際に私たちが取り組むべき課題を1テーマずつ、具体的に掘り下げていきます。


今回は「85.森林再生と持続可能な林業」です。


1. 課題内容

森林は地球の生態系にとって不可欠な存在であり、気候変動の緩和や生物多様性の維持に重要な役割を果たしています。

しかし、世界各地で森林破壊が進行し、その影響が生態系と気候に深刻なダメージを与えています。

違法伐採や無計画な開発によって、森林面積が急速に減少し、それに伴い多くの動植物が絶滅の危機に瀕しています。


森林破壊は、炭素の吸収能力の低下にもつながり、気候変動をさらに悪化させる要因となっています。

また、地域の住民にとっても、森林は生活の基盤となっており、破壊されることで生計に大きな打撃を与えることがあります。

森林再生と持続可能な林業の推進は、これらの問題に対処するために必要不可欠です。



2. 課題の構造

①違法伐採と森林破壊

違法伐採は、特に開発途上国で深刻な問題となっており、国際的な取り締まりの難しさや、経済的な圧力が背景にあります。

持続可能な方法で森林を管理することができず、短期的な利益を優先することが森林破壊の主な原因です。

これにより、生物多様性が失われ、森林の炭素吸収能力が減少し、気候変動を加速させています。


②気候変動との相互作用

森林破壊は、気候変動をさらに悪化させる要因となります。

森林は二酸化炭素を吸収する「炭素の貯蔵庫」として機能していますが、伐採されることでその能力が失われます。

また、森林火災や干ばつなど、気候変動による影響でさらに森林が破壊されるという悪循環が生まれています。

この相互作用を断ち切るためには、森林の保護と再生が不可欠です。


③持続可能な林業の必要性

持続可能な林業は、森林資源を持続的に利用しつつ、生態系や気候に与える影響を最小限に抑える方法です。

しかし、多くの地域では依然として、利益優先の無計画な伐採が行われており、持続可能な林業の導入が進んでいません。

林業の方法を改革し、長期的な視点で森林を管理することが求められています。


④森林再生の遅れ

森林破壊が進む一方で、再生プログラムはそのペースに追いついていません。

再生には長い時間がかかり、適切な管理が必要ですが、資金不足や政府の無関心がその妨げとなっています。

再生プログラムを拡充し、地域コミュニティや国際機関と連携して進めることが急務です。



3. 鍵となる機関・国・人

①WWF(世界自然保護基金)

WWFは、地球規模での環境保護活動を展開しており、特に森林の保護と再生に関する取り組みを進めています。

森林保護に関する啓発活動や違法伐採の監視、持続可能な林業の推進に貢献しており、地域住民と連携したプロジェクトを多数実施しています。


②国際林業研究機関(CIFOR)

CIFORは、森林管理に関する科学的な研究を行い、持続可能な林業の実現に向けた政策提言を行っている国際的な研究機関です。

特に、気候変動への適応や森林再生に関する研究を進めており、その成果は多くの国々の政策に影響を与えています。


③各国の政府と地域コミュニティ

森林保護と再生は、政府の政策だけでなく、地域コミュニティの協力が不可欠です。

森林の近くに住む人々が積極的に関与することで、持続可能な管理と再生が実現しやすくなります。

各国政府は、地域住民の参加を促進し、適切なインセンティブを提供する必要があります。



4. 解決のロードマップ

①短期(1-5年)

まずは、違法伐採に対する取り締まりを強化し、森林破壊を食い止めることが最優先です。各国政府と国際機関が連携し、違法な木材の取引を監視・取り締まるための国際的な枠組みを整備する必要があります。また、持続可能な林業の導入に向けた啓発活動を強化し、地域住民や企業に対して、環境に配慮した林業の重要性を伝えることが重要です。

森林再生プログラムの拡充も急務です。まずは、破壊が進んでいる地域を特定し、優先的に再生プロジェクトを実施することが求められます。これにより、生態系の回復と二酸化炭素の吸収能力を向上させることが期待されます。


②中期(5-15年)

中期的には、持続可能な林業を推進するための政策を整備し、長期的な視点で森林資源を管理する体制を構築します。政府と民間企業が連携し、持続可能な林業の基準を策定し、その基準に従った森林管理を行う企業に対してインセンティブを提供することが重要です。また、森林再生プログラムの拡充に加え、植林活動や森林保護区の設立を推進します。

さらに、地域コミュニティの参加を促進するためのプログラムを開発し、住民が森林保護と再生に積極的に関与できるようにします。これにより、森林破壊の抑制と地域の持続可能な発展が実現されるでしょう。


③長期(15-30年)

長期的には、森林再生と持続可能な林業が社会全体に浸透し、環境に配慮した森林管理が当たり前のものとなることを目指します。持続可能な林業を導入した地域では、森林資源が回復し、気候変動への適応能力が高まります。また、再生された森林が地域の経済発展にも寄与し、持続可能な形で利用されるようになります。

国際的な協力も引き続き重要であり、各国が連携して森林保護に関する取り組みを進め、違法伐採や森林破壊に対する監視・取り締まりを継続して行う必要があります。これにより、地球規模での森林再生が進み、気候変動の緩和にも大きく貢献するでしょう。



おわりに

今後の「世界をよくする100のテーマ」では、さらなる課題を掘り下げていきますので、ぜひ引き続きご覧ください。



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