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世界をよくする100テーマ〜17. 医療技術の進展とアクセス〜

はじめに

こんにちは、兼若勇基(かねわか ゆうき)です。

「パーパスライフディレクター」として、世界平和を目指しながら、人々が使命を持って生きるための支援を行っています。


「世界平和」と言っても、抽象的でイメージしにくいかもしれません。
また、「理想論にすぎない」と思う方も多いと思います。

そこで!!

「世界をよくする100のテーマ」

というシリーズを通じて、実際に私たちが取り組むべき課題を1テーマずつ、具体的に掘り下げていきます。


今回は「17.医療技術の進展とアクセス」です。


1. 課題内容

医療技術は近年、驚異的なスピードで進展しています。

ロボティクス手術や遺伝子治療、AIを活用した診断ツールなどが医療現場に導入され、人々の健康を支える新たな道が開かれています。

これにより、多くの命が救われ、慢性疾患の管理や新しい治療法の開発が進められています。


しかし、この進展の恩恵は、主に先進国や裕福な地域に限られており、医療技術へのアクセスが不平等な状況が続いています。

特に低所得国や医療インフラの整っていない地域では、新しい技術の恩恵を受ける機会が限られ、医療格差が深刻化しています。

この不平等なアクセスは、世界全体の健康状態に悪影響を与え、持続可能な開発目標(SDGs)に反する状況を生んでいます。


また、技術の進展に伴い、医療のコストが増加しているため、先進国においてもすべての人が最新医療を受けられるわけではありません。

新技術の普及と低所得国への技術移転、国際的な協力が求められているのです。



2. 課題の構造

① 医療技術の不平等な普及

最新の医療技術は、主に先進国の都市部で利用されていますが、途上国や地方部では医療技術へのアクセスが限られています。

これにより、適切な治療を受けられずに命を落とすケースが多発しており、医療格差が拡大しています。


② 医療インフラの整備不足

医療技術が普及していない地域では、基礎的な医療インフラが整備されていないことが多く、設備の導入や技術者の育成が進んでいません。

これが、技術的な支援の実施を難しくしており、健康格差を生む要因となっています。


③ 医療技術のコスト

最新の医療技術は開発コストが高く、特に低所得国においては、導入するための資金が不足しています。

これが、医療技術の普及を阻む要因となっており、低所得層が十分な医療を受けられない状況を生み出しています。


④ 技術移転と国際協力の不足

医療技術の進展が急速である一方で、低所得国への技術移転が十分に行われていません。

国際的な協力や技術共有の枠組みが整っていないため、特定の国や地域が医療技術の恩恵から取り残される状況が続いています。



3. 鍵となる機関・国・人

WHO(世界保健機関)

WHOは、グローバルな健康問題に対処するために活動しており、特に低所得国での医療アクセスの改善に力を入れています。

医療技術の普及や医療従事者の育成、技術移転の推進において重要な役割を果たしています。


ビル&メリンダ・ゲイツ財団

この財団は、医療技術の研究開発や普及を支援しており、特に発展途上国での感染症対策や医療技術の導入に貢献しています。

財団は、ワクチン開発や公衆衛生の向上に関するプロジェクトを世界中で展開しており、低所得国への技術移転を促進しています。


GAVIアライアンス

GAVIは、予防接種を通じて世界中の子どもたちの命を救うことを目的とした国際機関です。

医療技術の普及と低所得国での健康格差を解消するため、ワクチンの提供と技術サポートを行っています。


4. 解決のロードマップ

① 医療技術の普及

  • 短期(1-5年)
    各国政府や国際機関は、医療技術の普及に向けた枠組みを整え、低所得国や地域にも最新の医療技術を導入するための初期的な支援を開始します。また、医療従事者の育成プログラムを強化し、技術の効果的な活用を促進します。

  • 中期(5-15年)
    先進国と低所得国の間で医療技術の移転を推進し、技術支援と設備の整備を進めます。特に、地方部や医療資源が不足している地域に重点的な支援を行い、国際的なパートナーシップを強化します。

  • 長期(15-30年)
    グローバルな医療技術の共有と普及を促進するための国際的な枠組みを確立し、すべての国が最新医療技術にアクセスできるようにします。また、医療技術の進展に合わせた柔軟な体制を整備し、継続的な支援を提供します。


② 低所得国への技術移転

  • 短期(1-5年)
    技術移転のための初期的な資金援助や設備の提供を開始し、低所得国に医療技術が届くようにします。また、現地での医療従事者のトレーニングを行い、技術の利用を支援します。

  • 中期(5-15年)
    低所得国に対する医療技術の移転を加速し、現地の医療インフラの整備を支援します。特に、遠隔医療やテレメディスン技術の導入を進め、地方部での医療アクセスを向上させます。

  • 長期(15-30年)
    技術移転を行うためのグローバルな支援体制を構築し、医療技術の継続的な更新と普及を可能にします。また、低所得国自身が医療技術の開発・運用能力を持てるように支援を強化します。


③ 国際協力による医療アクセスの向上

  • 短期(1-5年)
    国際機関やNGOと連携し、医療技術へのアクセスを改善するためのプロジェクトを開始します。特に、医療インフラが脆弱な地域に対して、設備の整備や技術者の派遣を行います。

  • 中期(5-15年)
    国際協力の枠組みを強化し、各国が協力して医療技術を共有できるようにします。特に、技術的なサポートや医療資源の再分配を行い、すべての地域で医療技術が利用できる体制を整えます。

  • 長期(15-30年)
    医療アクセスに関する国際協力体制を持続的に運用し、医療技術のグローバルな共有を促進します。国際的な医療ガバナンスを確立し、どの国も公平に医療技術を利用できる枠組みを築きます。



おわりに

今後の「世界をよくする100のテーマ」では、さらなる課題を掘り下げていきますので、ぜひ引き続きご覧ください。



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