2024 J1 第14節「北海道コンサドーレ札幌 vs ジュビロ磐田」 超主観的振り返り
私は試合終了後のDAZNの画面をただ見つめるしかありませんでした。
歓喜に沸くコンサドーレ札幌のサポーター。
そしてDAZNのカメラは、無情にも呆然と立ち尽くジュビロサポーターの姿も映し出しました。
その眼には涙が溢れていました。
遠路北海道まで駆けつけたサックスブルーのゴール裏サポーターは、決して多くは有りません。
しかし、90分間、跳ね、声を出し、手拍子を続けた強い気持ちは、DAZNを通じて全国のジュビロサポーターに間違いなく伝わっていました。
2024年5月15日、ジュビロ磐田はアウェイゲームでコンサドーレ札幌と対戦し、0-1で敗れました。
平日水曜日のナイトゲーム。
札幌ドームに駆けつけたジュビロサポーターは、道外から駆けつけた方が殆どだったろうと思います。
学校、仕事、家事、などなど。
その全てに何とか調整をつけて、決して安くないチケット代と交通費を払い、埋もれるほどのたくさんの横断幕や大旗を運び、遠く札幌ドームに集結したジュビロサポーター。
ただそれだけ。
でもそれがジュビロサポーターにとって何よりの幸せ。
しかし遠く北の大地で待っていたのは0-1敗戦という厳しい結果。
試合内容も、最少得点差以上に厳しいものでした。
大の大人が泣いてもイイじゃないか。
その場で泣けるのは、札幌ドームに集った少数精鋭のジュビロサポーターだけの特権だと思います。
私は遠征することはできませんでした。
それだけに、札幌ドームに集結した全てのジュビロサポーターには心から労いの言葉を送りたいです。
本当にお疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。
スターティングメンバー
ジュビロ磐田
試合2日前の5月13日。スポーツ報知は「複数の主力が別メニュー調整となった。」と報じました。
ジャーメイン良というトップスコアラーを負傷で欠く磐田にとって、本当に心配となるニュース。試合当日のスタメン発表まで、非常にやきもきされた2日間でした。
山田大記が3月16日第4節アウェイガンバ大阪戦以来約2か月ぶりの出場。けが人続出でチームがピンチの状況で頼れるキャプテンの帰還は大きい。
また古川陽介が今季初スタメンでの出場を果たしました。
伊藤槙人は4月13日第8節ホーム名古屋戦以来のベンチ入り。
一方で川島永嗣は今節もベンチ外。坪井湧也が今節も磐田のゴールを守ります。
北海道コンサドーレ札幌
注目は、岡村大八選手。左脇腹肉離れで離脱していましたが前節アウェイ川崎戦で途中出場。今節はスタメンで磐田の前に立ち塞がります。
雑 感
ジャーメイン良が離脱した前節ホーム鳥栖戦、そして今回のアウェイ札幌戦。
2試合連続で磐田は得点ゼロ。
残った選手達には、ジャメ不在の影響を感じさせないくらいの活躍を期待していました。
残念ながら「やっぱ、ジャメがいないとね。」と言われかねない結果。
非常に悔しい。
去年J2で戦っていた磐田は、ジャメ以外の多くの選手が得点に絡んでいました。
思えば、2023年1月。横内監督は新体制発表記者会見に当たり次のように語っていました。
2023年の磐田はまさに「チームとして戦う集団」でした。
選手補強も禁止され、突出したストライカーがいない磐田は、チームとして戦わねば勝ち抜けなかった、という言い方が正しいかもしれません。
J1に舞台を移した2024年、ジャーメイン良が序盤から絶好調。11ゴールを決めて得点ランキングトップに躍り出ました。
これはジュビロ磐田の歴史的にも快挙。
磐田にとって待ち望んでいたエースストライカーの出現。
私も含め、多くのジュビロサポーターが大きな喜びを持ってその活躍を見つめていたはずです。
しかし、ジャメは5月6日の東京V戦で負傷しチームを離脱。その途端、全く得点できない状態に陥ってしまった磐田。
昨年のような、選手が日替わりで得点できるような「チームとしての戦い」は、易々と実現できない事を思い知らされました。
そりゃそうですよね。
いくらプロ選手と言えど、直ぐにその危機に順応して戦えるかと言えば、そう簡単なことではない。サッカーのような団体競技ならなおさらです。
もちろん、J1とJ2では異なりますし、鈴木雄斗、ドゥドゥ、後藤啓介という昨年J1昇格に大きく貢献した選手が磐田を去り、その他選手も大きく入れ替わっているのも大きく影響しているでしょう。
それでも、「ジャメがいないのなら俺が!」とばかりに次のニューヒーローが出て欲しいと願っていました。
2022年、ホーム鳥栖戦でラッソことファビアンゴンザレスが大活躍し快勝した試合がありました。「ここから磐田の反撃が始まる」大きく期待を抱かせてくれたのですが、次の試合から謎の離脱となったラッソ。そこから全くと言って良いほど磐田は得点できなくなりました。
2022年のラッソ不在の磐田と、今年のジャメ不在の磐田が重なって見えてしまいました。
「磐田の歓喜」では2試合無失点の磐田の状況について、横内監督にインタビューしています。有料記事のため詳細は割愛しますが、昨年の状況を踏まえた上で横内監督は原因について答えてくれています。
希望の光は、キャプテン山田大記がピッチに戻って来たこと。
昨年、シーズン終盤を迎えたホーム東京V戦。
先制点を奪われた直後、山田大記の指示の下、円陣が組まれました。
そこから立て直した磐田は上原力也のゴールで同点に追いつき、ドロー決着。勝ち点0を1にする試合に持ち込みました。
今後厳しい局面が続くであろう戦いに、山田大記のキャプテンシーには大きく期待を寄せるところです
そんな厳しい状況ながら、坪井湧也は奮闘していたと思います。
川島永嗣、三浦龍輝を欠く磐田にとって、まさに頼みの綱。
浅野雄也選手に決められた1失点は決して坪井湧也のみの責任とは言えず、その前の守備の段階でシュートまでいかせてしまったのが原因。
58分のセービング、そして試合終了間際の83分には、一対一から身体を張ったブロック。
磐田のゴールを守ってくれました。
鳥栖戦、札幌戦と敗戦の試合でゴールマウスを守っているだけに、坪井湧也には厳しい目が向けられがちかもしれない。
でも、坪井湧也のセービングが無ければ、鳥栖戦・札幌戦共に更に失点していた可能性もあった。
次節は、勝利の試合で笑顔の坪井湧也を見たいと思っています。
次節は、5月19日ホームエコパスタジアムで浦和レッズとの対戦。
エコパでの浦和戦といえば、磐田にとって悪夢ともいうべき2022年0-6の敗戦が頭をよぎります。
あの伊藤彰監督解任の引き金を引いたエコパ浦和戦。2年前の大きな借りを返す時が来ました。
とはいえ、浦和は間違いなく強い。
3連敗を喫した状態で浦和戦はキツイ。
でも考えようによっては、再浮上するにはこれ以上無いシチュエーション。
下馬評では、断然浦和有利と見ているハズ
今度は磐田が手のひら返しさせる番。
まだまだこれからです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。
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