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NHK #フランケンシュタインの誘惑 人工知能を予言した男

吉川晃司さんが司会を務めている「フランケンシュタインの誘惑」。Eテレで闇に葬られた科学者に焦点を絞られている番組です。今回は最終回です。誰をやるのかなと思っていたら、最後の最後で大物が出てきました😳

皆さんアラン・チューリングという方をご存じですか?😃
コンピューターサイエンスをかじったことがある方ならば名前は聞いたことがあるかもしれません。ただ、闇に葬られていたので、あまり有名ではありません😭私も名前を知ったのは社会人になってからです。

ちなみにこの方の名前を冠にしたチューリング賞というのもあります。これは計算機分野で多大な功績を残された方が表彰される非常に権威ある賞です。有名どころですと、高度な言語開発を可能にした「FORTRAN(フォートラン)」を開発したジョンバッカス氏が受賞されております。この方も本当にコンピューターの基礎を作り上げた伝説の人物です。

数多くいる伝説のコンピューター技術者のなかでも、最初にコンピューターと呼ばれる物を作ったとされる人物が、イギリスの天才数学者アランチューリングです。この方、何をしたかといいますと、

第二次世界大戦中のナチスドイツが『エニグマ』と呼ばれる解読不可能な暗号機を使っていました。これは当時では非常に高度で、さらにドイツ軍は設定を毎日かえていたため絶対に解読不可能とされていました。これに特命を受けて挑戦したのがチューリングです。そして、世界初となるコンピューターを手作りで作成し、見事エニグマの暗号を解読(正確には変更される前に暗号を翻訳)することに成功します✨

彼は常日頃から、物事を数字(2進数)に全て置き換えれるのではと考えていました。そして、人間の生態や脳の動きも電気信号ですべて制御できるのではないかと。

この時代で、脳は電気信号でネットワークを構築している(通称:ニューラルネットワーク)を思いついていたというのがヤバイです( ゚Д゚)

最近、ChatGPTの公開で人工知能(AI)が再びブームになっております。ちなみに人口知能も元をたどれば、全てアランチューリングの考えからはじまていますので、その功績は偉大です✨

しかし、なぜこれだけ功績を残したのに闇に葬られてきたかというと、そもそも暗号解読任務は極秘中の極秘で、誰にも知られてはいけなかった。また、彼が同性愛者で、当時イギリスは同性愛者は犯罪のため逮捕されてしまったこと。それらが原因ですべての功績ははく奪されています。ありえなくいらい、ひどい時代ですよね(T0T)

このあたりのことを詳しく書かれた映画「イミテーション・ゲーム」というのもあります。すごくリアルなのでオススメですし、面白いです!

番組でもやっていましたが、最後は毒を塗った禁断のリンゴをかじって亡くなるという悲しい最後です…。

これは都市伝説ですが、アップルコンピュータのロゴは、リンゴをかじったマークですよね。あれは創業者の2人『スティーブ・ジョブス』『スティーブ・ウォズニアック』が、アラン・チューリングを尊敬していたので、リンゴをかじったマークにしたとかないとか・・・。などの俗説まで出ております😂それだけ伝説の方です。

30分の番組ですので、さっくりと人生の数奇な出来事を描かれた番組なのですが、AIの基礎も紹介されています。ここを知りたい方には、この番組はおすすめです。本当の基礎中の基礎がの考え方が詰まっております。

本来ならばノーベル賞をとってもおかしくないくらいの功績を残したにもかかわらず、41歳という若さで亡くなったアラン・チューリング。この方が仮に倍の80歳まで生きていて、大学で教鞭をとっていたら、おそらく世界はもっと開けていたと思います。AIの考え方も進んでいて、すさまじいことになっていた気もします。

最終回にふさわしい番組でした!もし興味のある方は、まだ見れますのでNHKプラスからご覧になるといいと思います✨


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