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オレ達に逃げ場はない!!「ゲーム開発という戦場カメラの話」

ゲームセンターで100円玉を握りしめる

ゲームセンターに100円玉を握りしめて遊んだ経験があります。ただ、私の場合はゲーセンでなく、田舎だったので大きなゲーセンはありません。しかし、なぜか駄菓子屋にスト2の台がありまして、遊んだ経験があります。当時は学生だったので、学校帰りに買い食いなどを見張っている先生達に見つからないように、ドキドキしながら遊んで、メチャメチャ楽しかった記憶があります。

そんな、ゲームを作っている現場にNHKの100台のカメラが入りました。これは見ずにはいられません。

オレ達に逃げ場はない!!

開発現場の方から、冒頭に出てきたのがこのセリフです。ものすごく痺れますが、はっきり言ってヤバイ現場ですね…。希望溢れるゲーム業界ですが、すさまじさ、厳しさを象徴した名言でした。

NHKなので、今回はメーカー名こそ出していませんでしたが、

(1) ストリートファイター6を作ってます!
(2) バイオハザード4を作ってます!
(3) 関西のゲーム会社です!

さすがにゲーム好きの人ならば、100%ピンときます。ロックマンやモンスターハンター、逆転裁判、そして面白い格闘ゲームの生んだ「カプコン」です!

納期直前のカプコンに、100台のカメラが入りました!
私も某ゲーム会社の現場にいた経験があるため、ある意味、戦場の前線基地にNHKのカメラを大量に置くとか、そんな事したら人間味がそのまんま出てしまうので、超迷惑な話ですが、よくぞカプコンさん(正確にはカプコンさんの現場)は受けてくれましたね!

ストリートファイター6

まず、最初に出てきたのがストリートファイター6。
今、みなさんが遊んでいて、世界中でTwitchなどでも絶賛Live配信されています。相変わらず、すごい人気です。

先日は世界大会EVO2023も行われていました。とてつもない方々が集まって、深夜遅くまで試合が放送されており、日本の選手が出場するとTwitchサーバーがおかしくなるほどの熱狂です。久々に胸が熱くなりました。

しかも、出場選手には目に障害があり目隠しの選手がいました。
なぜ、目隠しの状態でも一般人と一緒に戦えるかといいますと、ストリートファイターには音を距離で微妙に変えている調整(サウンドアクセシビリティ機能)が入っており、これにより耳で敵の位置、技の繰り出し方、防御、などを知る事ができ普通に遊べます。その方はニュースにもなり、初めてスト6にそのような機能があることを知り驚きました!

もはや異次元の世界なのですが、観客は「BlindWarriorSven」選手のプレイに夢中です。歓声がハンパなかったです。しかも使用キャラクターはエドモンド本田という相撲力士!胸アツすぎます!

これを作っているゲーム開発現場は、みんなが筋金入りの格闘ゲームマニアの皆様。そりゃそうですよね。

中には、世界大会に出ているeスポーツの選手も現場にいまして、一緒にテストしておりました、ミリコンマで修正を入れて直前まで、これは厳しかったです。進化し続けるスト6は、このようにして出来上がっていくのですね。面白かったです。

バイオハザード4(BIOHAZARD RE:4)

続いて、バイオハザード4の開発現場へ。
こちらは納期1か月前という、はっきり言って戦場さながらの状況です。

机に積みあがる缶コーヒーとエナジードリンクの空き缶。これだけで、何が起きているか想像ができます。体力の前借をして、無理やり自分を鼓舞して戦っている現場です。

私も正直、様々な記憶が蘇りまして、見るに忍びなかったのですが、心して拝見させて戴いました。

バイオハザードは、バージョンが上がるたびに映像にもこだわりがあるので、人体の毛一本も気を抜いておらず、かなり集中して作業されていました。また、ホラーゲームの一面があるため、全体的に薄暗くなります。

この「薄暗さ」がポイントです!

なぜならば、薄暗すぎるとゲーム自体が見にくくなるので、微妙なゲームになってしまいます。かといって、明るく過ぎるとホラーゲーム独特の不気味な演出が無駄になります。

微妙なさじ加減が必要です。例えば、進む道に関しては、ぼんやり明るくさせるとか工夫がいります。これはAIでは出来ない微調整。人間が遊ぶ人間のことを考えて作成しているたまものです。

しかもこの調整が納期直前に行われたため、かなり切羽詰まっていました。調整すれば、当然バグがでます。しかも、初期は大量にバグがでるので修正も大変になります。

そして迎えたチェック当日の日。
現場の方が、チェック用のモニターを一生懸命に拭いていました。少しでも見やすくするための涙ぐましい努力を感じ、泣きそうになりました。

バイオハザード4を作るために用意された期間は5年。人足は300人。
これは大変な開発費がかかります。絶対にミスれないため、誰もが満足する大作を作らないと本気で会社が傾きます。そのプレッシャーたるや、ものすごいものでしょう。

こうやって、最高のゲームを作っていく過程がよくわかる映像でした。

私はテレビゲーム、eスポーツは、これから世の中が、AIなどで便利な世の中になっていく過程で、必ず余暇の時間が出てきますので、それを有意義に使うにために必要なものだと思っています。今時、ゲームをしていない子供たちはいないでしょう。ゲーム文化は世界に必要です。

濃縮された感じでしたが、かなり面白かったです。
そして引き続き、新しい世代のゲームが生まれる事を願っております!

NHK 100カメ!
ゲームメーカー 新シーズン!スト6&バイオ開発の舞台裏に潜入!


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