NHK『クローズアップ現代+』ルポ 外国人労働者の子どもたち ~受け入れ拡大のかげで~
9/18水曜日の『クロ現プラス』は、
外国人労働者、主に焦点を当てられていたのが、
日系3世の方々、その子供4世の方々。
義務教育の学校教育を受けられていない...そういう内容でした。
地域によって差があると思いますが、
私は、一昔前と状況がだいぶ変わっていると感じました。
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これは20年前の話ですが、
私が小さい頃に住んでいた地域に、
大手企業の自動車工場があり、
日系2世で、ブラジルからの出稼ぎの方々が
大勢働きに来ていました。
うちは自営業(肉屋と雑貨屋)をしており、
コロッケを買いに技術者の方が連日通っていたのを覚えています。
なんでも、食堂の食事が合わず、特に味噌汁がダメ。
コロッケや揚げ物は美味しかったらしく、わざわざ買いに。(^^;
当然、学校にも子供(日系3世の方)が通っており、
たまたま学校に『ポルトガル語』ができる先生がいた事と、
本人達の努力もあり、日本語がすぐに上達。
一緒に部活をしたり問題なかったです。
(私には問題なかったように感じました)
実家のお店を通じて、仲良くなったお客さんは
最終的にブラジルに戻り、あとで写真付きの手紙を貰ったら
プール付きの大きな家に住まれていて、かなり驚きました。
当時は、高度経済成長・バブル景気と日本が調子よかかっため
給料も良く、仕送りがたくさん出来ていたのだと思います。
今も大勢の親戚に囲まれて、幸せに住んでいることを願うばかりです。
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当時、私が住んでいた地域は、
特にもめ事もなく、うまく回っていたと感じます。
※ちなみに現在は工場が閉鎖され、日系の方は減りました
しかし、今はかなり問題が山積みで
外国籍であると、学校には通っても良いが
義務教育ではないため、退学も可能であるということ。
本人の意思が通れば、小学・中学で退学がOKというのは驚きです。
番組にゲストで、お二人の日系3世の方が登場され、
当時の厳しい状況を話しておられました。
ちょうど、バブル崩壊後に日本に来られた方々です。
いじめ、言葉の壁で相当な苦労されているのが分かります。
しかし、それでも嬉しかったのが、
腕に入れられた彼らの入れ墨に「0574」の数字。
これは「自分の地域の市外局番」だそうです。
日本を地元として、愛しているから入れたと話されていました。
この言葉に、私の方が救われました。
昔と違い、今は、そこで育った子供たちは、
そのまま日本に残り、我々と一緒の労働者になっていきます。
ゲストで作家の石井光太さんも語っておられましたが、
『同じ土壌で相手の文化を受け入れる環境が大事』に感じました。
地元の田舎でも専業農家の方は、研修生をたくさん迎えております。
今後、ますます外国人労働者は増えていきますので、
迎える側の心構えも必要になってきますよね。
私にとっては、身近な問題なため、
とても気になった番組内容でした。