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お節料理2021

新年、明けましておめでとうございます。
あっという間に2021年も
1週間が過ぎようとしていて
時の流れの速さにただただ驚く。


今年は、
毎年恒例の家族年越し旅行も
さすがにキャンセル。
思い返せば、物心ついたころからずっと
年越しは旅行先でしていたので
初めての家での年越しだった。


年末は父のお店のお節作りを手伝い、
受け渡し完了して
我が家全員ホッとした大晦日の夜、
たまには他のところのお節も食べてみようかと
料理屋さんのお節をとり、
母と私はビールとワインを飲み、
初めてまともに紅白を見ながら
のんびりと過ごした。
(年越す前にいつも撃沈する祖母と私)

年明けは母方の祖母の家でのんびり。
トイレとお風呂までくらいの
本当に最低限の移動と
呼吸と咀嚼と睡眠くらいでしか
エネルギーを消費してないんじゃないかっていうくらい
だらだらのんびり過ごしながら
祖母の家にあった、また別のお節を食べた。


小さい頃から、お節が大好き。
子供や若者の多くが、
「お節あまり好きじゃない」という意見の中、
昔から私は違った。
姉も弟も漏れなく前者で
友人の中にも好きという人はあまりいなかったから、
よく
「変わってるね」
と言われた。
なんせ小学生の頃の私の大好物と言ったら
きんぴらごぼうとかぼちゃの煮物だったもんね。
渋すぎるわ。おばあちゃんか。



お節好きを語るととてつもなく長くなりそうなので
そこはちょっと割愛して。


そういえばいつも、
お節作りは父の手伝いだけ。
それも、味付けや調理は父がするので
私は切ったり詰めたりというサブの仕事のみだ。
ずっと自分で一から作ってみたいと思っていて、
2021年の今年は
とにかく行動!が抱負なので
思い切って作ってみることにした。



始めに、お節の由来や
食材の種類や意味(言われ)の下調べと
父への聞き込み調査から開始する。
(刑事?)
材料を揃え、作り始めたら面白くて、
もはやレシピを自己流にアレンジしまくって
勝手に楽しんだお節作りは
意外とあっという間に出来上がった。




途中、姉から電話がかかってきて
お節を作ってると言ったら、

「は?もう三が日も過ぎてますけど!」
と言われ(間違いない)、

「5日にお節作り始める人どこにおるの。」
と言われ(間違いない)、

「あんた変わってるね~」
と爆笑されました。
(全て間違いない)



近い将来パリに本格的に移住になってから
ちゃんと自分で一から作れるように
練習しておきたかったのも理由の一つ。
そして単純に、
作ることと盛り付けることが好きな私の
趣味である。

ということで、
こんなお節が出来上がった。

本来お節は、
お重5段が正式なのだそうだけど
(5段目は神様からの福を詰める場所として
 何も入れずに空けておくのだそう。)
家にあるのが3段重だったのでそれに盛り付けた。



一の重は基本的に
祝い肴と口取り。

・紅かまぼこ
・数の子
・たたきごぼう
・伊達巻
・昆布巻き
・田作り
・栗きんとん
・黒豆

お節の中で唯一、
伊達巻と栗きんとんが昔から得意ではなかった。
甘い、甘すぎる。
なので自分好みで甘さ控えめにしたら
なんとも中途半端な味になった。
栗きんとんは良かったのだけど、
伊達巻はやっぱり
しっかり甘くないとだめなんだなぁ。
要改良です。

昆布巻きは鮭を巻いて。
煮汁には家にあった花椒を。
これ、お気に入り。

田作りは大好きなミックスナッツ入り。
この歯ごたえと香ばしさ、たまんない。

黒豆は祖母の友人から受け継いだレシピで。
祖母が大好きで、ほぼ一人で完食。

二の重
焼き物と酢の物。


・ぶりの幽庵焼き
・海老のうま煮
・酢蓮
・菊花かぶ
・なますといくら
・八幡巻き
・松風
・松前漬け

ぶりの幽庵焼きは大好物で
絶対入れたい一品。

八幡巻きは本来牛肉なのだけど
牛肉がお正月値段で高すぎて
家にあった豚肉で。

松前漬けは祖母作。
これが小さい頃から大好きすぎて
昔食べ過ぎて消化不良起こした経験あり。
(だから好きなものが渋すぎ)

三の重
煮物。


・お煮しめ
・手綱こんにゃく
・味玉


煮しめは、
ごぼう、れんこん、しいたけ、里芋、
たけのこ、お麩、人参、絹さや
と、具沢山。

味玉は個人的に好きで入れたもの。
本来は入っていないけど、
こういう好みのものを入れるのも楽しい。

年末から散々お節を食べ
もう流石に飽きたというところで
またお節を食べさせられる
家族たち。
それでも、目新しいものに
喜んで食べてくれるので
ありがたい限り。


こういう日本の伝統食、
いつまでも大切にしたいな。
たとえ住む場所が変わったとしても。


きっと2021年、良いことがたくさん待っている気がします。
毎日小さな幸せを見つけて
自分の楽しいと思うことを思いっきりして
乗り越えましょうね。

本年もよろしくお願いいたします。







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