なぜ、バッタの本が読みたくなるのか?

今日は「なぜ、バッタの本が読みたくなるのか?」というテーマの文章を書きたいと思います。

「バッタを倒すぜアフリカへ」という本をご存知だろうか。いま書店に行けば比較的目立つ場所に並んでたり、平積みにされてるはずです。

この本、前作「バッタを倒しにアフリカへ」は25万部以上のヒットで、Amazonでは「ギフトとしてよく贈られている商品」にも選ばれてる本です。

つまり、少なくない人がこの本に興味があるということです。

私もこの本は好きで、貪るように一気に読み終えました。
バッタでここまで読者を惹きつけるのは本当にすごいです。もちろん、内容もおもしろいんですが文章力もとても高いからこそだと思います。

この本は、西アフリカのサバクトビバッタに魅了された著者がバッタの生態を研究し、それをまとめた本です。

サバクトビバッタが大量に飛び交ってる姿や交尾してる姿なんかが写真としてしっかりと掲載されてます。

私はバッタやその生態には全く興味がありませんが、ここまでバッタに夢中になるこの男には興味が湧くし、このバッタ男の視点を通して見るバッタの世界にはすごく関心があります。

世界には自分が全く知らないことがたくさんあるけれど、しかし、こうやって、ビックリするほどマニアックな人がいて、情熱的に行動してそこで学んだ視点や知識を共有してくれるのは大変有り難いですね。お陰で、すごく視野が開けます。

逆に言えば、すごくマニアックな分野であれ、ここまで情熱的になれるものを見つけることができれば、人生は勝ちな気がします。
金銭的な大成功は難しいかもしれませんが、ファンというか、すごく興味を持ってくれる読者はそれなりにいると思います。それはすごく幸せなことです。

たとえば、今回は「バッタ」がテーマですが、「タコ」とか「うなぎ」とかでも、ものすごく愛に溢れる博学な人が現れたら、ものすごく注目されるでしょう。そんな人が書いた本、私は読んでみたい。

今後は、こういう極端な人やマニアが勝つ時代なんじゃないかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?