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【北欧旅10日〜11日目】フィンランド・Iittala & Arabia Design Center、そして帰国

英語ができない私は海外ですごくポンコツになる。

どうにかスウェーデンからフィンランドへ向かう飛行機に乗れた。
前回の話はこちら↓


フィンランド・ヴァンター空港に到着。
すでに懐かしい。
なんとなく故郷みを感じる、安心感。

モバイルバッテリーは持ち歩こう!

フィンランドの電車はバスは、充電ができるようになっている。
座席からUSBをそのままさせる場所もあるし、コンセント(ヨーロッパはCタイプのもの)をさすパターンもあり。

交通機関は基本スマホのアプリでみんな乗車してるから、充電ないと使えないもんね。
日本だと新幹線にはコンセントついてるけど、普通の電車にはついていないような。


夜のトランジットまでの間の時間、フィンランドで楽しむ。
今日は再び、フィンランドに住む友人が一緒に回ってくれるということでIittala & Arabia Design Centerへ。


焼き物の街

煉瓦造りの建物が並ぶ、郊外の街並み、美しい。


ARABIAの文字を見るだけでなんだか興奮
中では写真の展示もしていた
年代、国別に代表的な作品の展示が見られる

展示室は撮影OK。

20数年前、インテリアコーディネーターの仕事をしていて、インテリアショップに派遣されたりもしていたことがある。
当時、Iittalaは自分の中で憧れのブランドで、新卒で働き出したなけなしのお給料でグラスやボウルを買っていた。

ARABIAやロイヤルコペンハーゲンなど、北欧の様々な食器ブランドも好きで、コーディネーターの仲間たちと一緒に百貨店に見に行ったりもしていた。

最近ロゴが変わりましたよね、Iittala

今でも使っている器がある。
そんな思い出の食器が、年表とともに展示されていて、なんだか嬉しかった。

窓からの景色も美しい

1Fはめちゃめちゃ広いショップになっていて、IittalaやARABIA好きな人は涎が出るくらいの場所ではないかしら。
何か買いたいと思いつつも、値段と、あとは選びきれなくて、結局眺めるだけで終わり。

とにかくインテリアにもこだわりがある

おそらく日本の観光客が多いのだろう。
フィンランド語、英語に続いて、日本語での案内表示も見かけた。


敷地内には他にもショップや図書館があり、いろいろと散策。

座りたくなるよね

生産国フィンランドのこの丸い椅子、ボールチェア。
図書館にこれが置いてあるところがさすがですね。


オープンテラスは大賑わい

外のテラスで遅めの昼食を取ることに。
めちゃめちゃおしゃれなカフェで、「なんか米が食べたい...」と呟く私。
もうすぐ日本に帰るのにね。

米と大葉だ!

メニューにあったリゾットと、謎のShisoというものがあったのでオーダーしてみたら、大葉にエビが乗っているものが出てきた!
紫蘇か〜。なるほど。でもなんでや。笑

「このメニューだったら、自分ならエビの大葉添え、みたいな名前にしそうだけど、日本人が多いからあえて"Shiso"をメインにしたのかな」なんて話しながら、フィンランドで最後のカフェでの食事を楽しむ。
いい天気、最高。

あっという間にトランジットの時間が近づく。
友人とお別れして、空港へ。

本当に感謝だなぁ。
彼女がフィンランドに住むことにならなかったらきっと行かなかった旅。
きっかけをありがとう。
現地にいてくれたからこそできた体験がたくさんある。

フライト時間13時間の場所から、これからも応援する。

こういうサイン、本当に良い!

フィンランドは文字の注意書きや看板が本当に少なくて、デザインで解決しようとしているので好感が持てる。
文字だと、それを読める人にしか通じないけど、マークやイラストなどのサインは誰にでも共通で理解ができる。

本当の多様性とか優しさっていうのは、たくさんの親切そうな案内表示や注意書きではなく、こういうちょっとしたデザインの工夫なんだと実感する。
誰にでも優しい。


23時過ぎの空港、まだ明るい不思議

飛行機に何度か乗る間に、「早めに行く」というのがやっと身についた私は、だいぶ早めに空港に着いた。
しかも、やっぱりフィンランドの空港はわかりやすくて、スウェーデンみたいに手こずることが一切なくすぐにチェックインもできちゃったので待ち時間が長い。


QUIET ROOMなるものが

空港のあちこちで寝ている人がいる。
もう夜中だもんね。。

リクライニングの椅子があったり、ベッドみたいなシートがあったり。QUIET ROOMは誰もいなかったので、ここでしばらく寝ることにした。
快適。

日本へのフライトだからか、周りにはほぼ日本人しかいない。
不思議だなあ。
フィンランド滞在時にほとんど見かけなかったのに、みんなどこにいたの?


搭乗。
夜中だけど食事が出るので食べてから寝る。

飛行機前方の景色が見える
どこを飛んでいるのかがわかる

シートのモニターがとても良くて何度も見ていた。
フライトカメラで飛行機の前方や後方が見れたり、地球上のどこを飛んでいるのかが見れたり。
コクピットからの視点で左右を見たりもできるので、楽しい。

現在、日本↔︎フィンランド間のフライトは戦争によりロシア上空が飛べないため、北極圏を回って飛ぶという。

地図上で見ると西からそのまま東の位置に日本があるのだけど、飛行機の方向は完全に北を向いていて、フライトカメラもいつまでも日が沈まない真っ白な氷の世界を映していて、本当に不思議な気分だった。

動画はこちら↓


北極圏を一緒に超えましたね、の、証明書

スムーズに帰宅。
夜中のフライトで14時間近く飛んでいて、日本に着いたらまた夜。


あーあ。
帰ってきてしまった。

寝て起きたばかりな気もするけど、疲れていたのでお風呂に入ってすぐまた眠った。

11日間と思えないくらい濃厚で充実した冒険のような旅だった。


この旅でよかったなと思ったことは、ベタな言葉だけど、みんな違ってみんないいな〜と思ったこと。
日本にいると普段日本人にしか合わないので、本当の意味での多様な状態にならない。

フィンランドでもスウェーデンでも、肌の色、髪の色、体のサイズ感など見た目の違う人たちもたくさんいるし、様々な言葉を使い分けている。
服装もみんなバラバラで、流行とかの傾向が薄いように感じる。

自分がマイノリティだと感じる瞬間が心地よいなんて不思議。
ここでは英語が喋れない、小柄で子どものような自分。

失敗しても、よくわからない行動をしちゃっても、別にいいやって思えるし、なんだかんだ困ったら周りの人が助けてくれる。

常識も習慣も違う人たちに囲まれているから、他の人と同じじゃなくていいって思えてめちゃくちゃ楽。

綺麗な景色を見たり、話題の場所に行くのもいいけど、私にとっての旅は、現地の人と積極的に関わることで「自分は人と違っていいし、みんなそれぞれなことをそのまんま認めあおう」ってことを体感することに、喜びや安心を感じるんだなと気づいた。

これは、国内旅行だと感じにくいし、ただ観光地に行くだけの旅でも得られにくい。
Airbnbでその土地の人と一緒に寝泊まりしたこと、わからないことだらけで駅員さんやバスのドライバーや、スーパーの人たちになんでも聞いて話をしたこと、そういうやりとりが全部身になってるなあと思う。

帰ってきて、急激に英語話したい!と思ったり、宿やりたい!と思ったりした。
けど、まあ、その思いは続かないのだけど。笑
すぐに日常に戻る。

でもまた、この感覚を感じるために旅に行きたいな。



関わってくれたみんなも本当にありがとう!

長ーい旅行記はこれで終わり。



過去の旅行記はこちら。


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