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#1年でBリーグ全アリーナ制覇の旅 旅行記 仙台編(27/54:今、天下に飛翔せん)

はじめに

どうも。遂にシーズンが終わっちゃったよ。はおーです。
オフシーズンは何卒、更新され続ける旅行記にてお楽しみください。
これを見て、「来季はここに遠征してみようかなあ」と思っていただける人がいれば、自分にとってこれ以上ない喜びです。

さて今回は仙台89ERS編。ようやく旅行記も2023年に突入しました。
東北3連闘の2日目、東北の中で最も新しいアリーナ、新年一発目、そして前半最後の訪問先というところで、謎にテンション高く仙台を満喫しておりました。

旅の記録・仙台編

寧ろ元日が店探しの本番

あけましておめでとうございます。
7時半にはホテルを出て、仙台行きの高速バスに乗車。
にしても首都圏ではまず見る事のない雪の量だなあ。

バスに揺られること約3時間半。仙台駅に到着しました。
実は自分は片方が宮城県の血なので、久々の帰省気分。

仙台駅の中にあるずんだ茶寮ずんだシェイクで軽く栄養補給。
枝豆の食感がかすかに残っており、とても美味しい。
私の実家でずんだを作る際は基本的に砂糖を入れないおかず用のずんだなので、こうやって甘いずんだを食すのは珍しい機会だったり。

そのまま駅前のクリスロード商店街を散策。ここは七夕祭りの季節は飾り付けが通り一杯に施されて綺麗なんだよなあ。
元日のこの日はシャッターが下りているお店がほとんどでした。そらそうだ。

オープンしているお店も少なかったので、お昼は平禄寿司という東北の回転寿司チェーンへ。
1つ1つのネタが美味しいのは勿論なんですが、ここは安くてコスパが本当にいい
特に美味しかったのがイカ。青森県産のイカなんだそうで、歯ごたえと旨味のバランスがとても良かったです。

時代を先取りし過ぎた

優雅にお昼を食べていたらオープニングまでぎりぎりの時間になってしまい、急ぎ移動。ゼビオアリーナ仙台に到着しました。

2012年に竣工したこちらのアリーナは、所謂体育館スタイルではなく、スポーツやコンサートなど、屋内エンターテインメントを総合的に開催する事を趣旨としたアリーナ。なのでVIP席なんかも既に完備されています。
平たく言うと、いまBリーグで進めているアリーナ構想のベースとも言えるアリーナですね。キャパは少し小さいけど。
ここでコンサートを開催した事のあるアーティストリストを見ると、結構錚々たる面子ですよ。

入場してすぐのロビー。少し前はグッズやフードの機能がほぼ全てここに集約されていましたが、最近は1階のフロアも使うようになっていました。
あとここのロビーは屋根が一部ガラス張りになっており、この日のように天気のいいデーゲームは自然光が入ってくるので、ちょっとだけ開放感を感じたり。

正月なので選手達の書初めも展示。
外国籍選手達も頑張って感じを書いています。
てか澤邉めっちゃ上手ない?

という訳で観戦。この日の対戦は広島です。

雰囲気も見易さも快適性も、全てが備わっているアリーナだと思います。
いい意味でコンパクトですし、四方を囲うリボンビジョン、そしてセンタービジョンと電飾系もバッチリVIP席以外の座席と壁が黒に統一されているのもカッコイイですね。

座席については、全席ドリンクホルダー付きだったり、すり鉢状で四角の座席もしっかりコート側に向いていたり、まさしく何かしらの興行を行う為のアリーナといった感じがします。

昨今の新アリーナに比べるとビジョンはやや小さめですが、それでも十分。本来はこのビジョンに選手のスタッツやファウル数などを載せてくれると理想ですね。

仙台の演出は、東北の中だと少し特殊かもしれません。
アメリカのような雰囲気って言えばいいんですかね、MCさんも英語ネイティブの方でショーの最中は基本英語ですし、スポットライトの使い方や映像のテイストもスタイリッシュ寄り。
他の東北チームは暗転演出こそあれど、ここまでスタイリッシュに寄せている訳ではないので、そういった意味では独自性のあるブランディングができていると思います。

かと思えば、チアナンバーの1つが和風トランスに扇子を使用した、完全に日本文化イメージのものだったり。
あとFT成功時も法螺貝のSEが鳴り響いたり。
ある意味世界観は東北どころか日本全体で見ても独特かもしれない

試合は66-92で広島の勝利。

前半はめちゃくちゃいい試合でした。
仙台の激しいハーフコートディフェンスがハマって得点ペースは抑えられ、32-35で折り返し。なんなら前半ギリギリまでは仙台がリードの展開。
ただ、ここから広島が試合に適応し始め、猛攻が止まらず。3Qはチームで3P7本成功、ディフェンスが外に釣られたところで4Qは2P成功率75%と翻弄。この辺のオフェンス駆け引きは本当に上手いですよね広島は。
特にインサイド勢がこの日は躍動し、ブラックシアー、エバンス、メイヨの3人で67得点。3Pは14/10。3人とも万能だからってインにアウトにやりすぎ。

仙台は前半のディフェンス、そして試合通して広島のファストブレイクを10得点に抑えたことが素晴らしかったです。ただチーム全体におけるシュート率の悪さが足を引っ張ってしまいましたね。
その中でもブースは1Qだけで10得点。ただ2Qはシュートをほぼ打ってないので、彼が気持ちよく打ち続けられる展開だったら後半の流れも変わっていたかもしれませんね。

ビーコルポイントはミリングHC。
この試合の立役者ですね。あれだけ前半躍動していた仙台のディフェンスをかいくぐらせ、ブローアウトまで持っていくのは凄すぎます。
今季は観戦試合だけでなくとも、つくづくいいHCだったんだなぁというのをシーズン通して痛感しました。ビーコルで共に歩めないのは悲しいけど、広島を頑張って更なる高みへ導いてください。泣きそう。

そういえば仙台は、選手名タオルを応援グッズとして販売し始めたのもだいぶ早かった覚えがあります。
Bリーグではコロナ禍をきっかけに声出し応援の代替品として一気に広まりましたが、元々は野球の方で流行した文化(多分)。
特に選手によってはっきり色分けされているのは、同じ仙台を本拠とする楽天イーグルスと同じ。その文化を持ち込んだものだろうなあと推測されます。
逆に親会社がDeNAベイスターズの川崎はタオルカラーが選手ではなくタオルの種類で統一されてますね。ベイスターズも同じです。

サッカーはこの形状のタオルというより、マフラー型タオルが一般的ですね。あれはあれで好き。

年の初めくらい心は盛大に

試合後は仙台ブースターのやまちゃんさんと合流。
Bリーグ開幕時から仲良くさせていただいており、コロナ禍前は毎年のように飲みにいたんですが、コロナ禍を挟んで久々の飲み会です。

お店は選んでいただき、Euro-29というダイニングバル的なお店へ。
新年からパーティー気分にさせてくれそうな雰囲気。

ここは飲み放題に生ビールは勿論、ワインやスパークリングワインなども複数種類があるという、ワイン好きにはたまらないお店。
自分もついビールにワインにとちゃんぽんしてしまいました。酒が人並に飲める体質で本当に良かった。

そして名物のニクモリも迫力抜群。牛・豚・鶏が全て1つのメニューで楽しめる、まさにダイニングバルらしい豪快なメニュー。
そういえばお肉って食べるとセロトニン……いわゆる幸せホルモンが分泌されるらしいですよ。実際食べたら最高の気分になりました。

はい、お気づきの方もいるかと思いますが、料理写真を撮るのを忘れてしまいました。マジで一生の不覚。
いやお酒とご飯が美味しかったし、久々の飲み交流で気分が高まっていたのもあるし、何より新年で浮かれ気分だったので許してください。ハァッ!

お店は移ってニコバー仙台店へ。
ニコバーはYoutubeなどの動画を大画面で見ながら飲み放題のお酒が楽しめる、バーと居酒屋の中間的なお店です。全国にチェーンがあるので、自分もたまーに旅行先や地元のお店に行っています。

この日は特別料理としてお雑煮を提供していたので、早速注文。年末年始らしい料理にようやくありつけた気がする。
普通に美味しかったです。お餅が意外と大きくて食べ応えありました。

そんな感じで合計6時間ほどお酒をいただいたところで解散。正月からしっかりとアルコールと仙台の街に酔いしれてしまいました。

あとがきとおまけの1枚

仙台はコロナ禍以来ですね。それ以前は年1くらいで行ってました。

まずシンプルにアリーナが素晴らしいですよね。コンパクトでありながら収容人数が小さすぎず、魅せる事にこだわった作りである。
これ、本当にBリーグができる前に竣工したんですか?っていうくらい、Bリーグ開催に求められるツボを抑えているんですよね。
拡張して何とか新B1基準のアリーナにできないかなあ……それくらい環境の整ったところです。何気に仙台駅からのアクセスもいいし。

そして、以前のナイナーズを知っているからかもしれませんが、ナイナーズは変化を厭わないチームだと思います。いいと思ったものはどの業界、どの文化からでも吸収してみる。そんな姿勢が演出面から見え隠れします。
先述の選手名タオルもそうですし、男子チアを導入したこともありましたね。最近たまに復活してるんだっけ?

あとナイナーズは多分リピーターを作るという事に相当こだわっている気がします。気がするだけだったら恥ずかしいけど。

先述の細かく変化していく点もそうですが、それって初見の方にも2回目以降の人にも等しく楽しい体験を提供できるんですよね。
初見の人はシンプルに楽しいから、2回目以降の人は「次はどんな変化が」あるのかな?と次を楽しみにできるから。
また、今はやっているか不明ですが勝利時の次戦チケット割引など、直接的にお客さんへメリットのある取り組みもやってました。

また、試合終了後のお見送りもチアだけでなく、かなりの数の運営スタッフがお見送りに参加していた記憶があります。観客の試合終了時の顔を直接見ようとしている意識的なものを感じました。
これは他のチームもやっている所が多いですが、仙台は特に人数が多い気がします。これも気がするだけだったら恥ずかしい。

まあ、そんな取り組みが功を奏して(?)、自分みたいにコロナ禍を除いて毎年遠征している人が出てくる、そんなホームゲーム作りができているんだと思います。
……血縁故の土地だからっていう理由だけだとこんなに足運んでないですからね。年1だから威張るほどでもないけど!

元日でも繁華街にはそこそこの明かりが

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