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1ヶ月50冊読書 【3日目】

『術語集 —気になることば—』(中村雄二郎、岩波新書)

 〈知の組みかえ〉あるいは〈パラダイム転換〉の時代に「現実や世界を読みとくための基本用語を洗いなお」していく。
 基本用語=術語には隠された現実を明らかにする働きを持っている。自らの言葉によって説明する術語集という形態は興味深い。自らの言葉で説明できる範囲の言葉で何を選択するのか、個々人によって異なる。
 私家版辞典でありながら、ことばに本来の動的性格を持たせるため、エッセー集に近づけることを試みる。そのため慣れしたんだことばでなくとも、簡素な説明文のみで突き放すことなく、捉えやすくなっている。
 ことばの深層にある豊かさ、その片鱗を感じた。しかし私には難しいところが多く、苦闘しながら読んだ。

気になることば
 私家版/薄明領域/水路づける(カナライズ)

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