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ステロイドって、いいの?悪いの?〜お金に例えたらわかりやすい話〜


この記事はアトピー性皮膚炎の中で問題になっているお話です。

「アトピーってなに?単なる肌荒れじゃねぇの?」と思ってる方もいると思いますが、混乱の多い病気です。


もし、興味があったらせっかくなんで、読んでいってくれたら嬉しいです。

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アトピー性皮膚炎の患者同士がよく言い争いになる


「ステロイドが、いいのか悪いのか?どっちなんだい!」という疑問について…

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ステロイドこわい…
でもほんとうに、悪いのかな?

どっちなんだい?と、迷っている人、苦しい人用です。

ステロイドは麻薬!殺人兵器だ!

って思ってる人には、向かない記事ので、読まないようにお願いします。

ちなみに、わたしは16年の脱ステロイド経験者です。
なので、脱ステロイドについては、知り尽くしてる方だと思います。


【結論】ステロイドに、いいも悪いもない。


ステロイドにいいも、悪いもない。

ただの薬。道具です。

ステロイドが
良いか悪いかどっち?って、言い争うのは意味なしです。


ステロイド=お金と同じ。と考えるとわかりやすい。


アトピー性皮膚炎の患者にとって、お薬というのはお金と同じ。

福沢諭吉さんは、イイとか
裏側の鳳凰の方が、ワルイとか
言い争う人っていないですね。

「お金」がイイとかワルイって言ってるようなもんで、お薬がイイとか、ワルイという答えは一生出ません。


お金って、上手に使えば、生活の質(QOL)が、上がります。

使いすぎたら破産(リバウンド)するけど、

節約しすぎると、苦しい。


お薬を、お金に例えると
なるほどな。と、思いませんか?


「お金は生活に必要不可欠なもんや!」
「健康なの人に、ステロイドはいらない!その例えはオカシイ!」
って声が聞こえてきそうなのですが…


アトピー性皮膚炎は病気です。

アトピー性皮膚炎の治療には、

・薬物療法
・スキンケア
・悪化原因の検索と対処

この3つが必要と書かれています。(藤田医科大学アレルギー科HP参考)


医療的な目線で見た時に
「アトピー性皮膚炎の患者には薬物療法が必要なもの」という位置づけです。


わたし個人レベルの意見はないです。


なので、ここからは
【お金=生活に必要なもの】
【お薬=アトピー性皮膚炎の患者に必要なもの】
という位置づけでお話しさせてください。


皮膚科学会なんて嘘つきだ!
ステロイドを使う医師は全員、人殺し!

って思ってる人は
この先を読んでも、腹が立つだけなので読まない方が良いです。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


では、話を戻すと

お金は、生活に必要です。

お金がないと、生活の質(QOL)が下がって、苦しいですよね。

それと同じで、

アトピー性皮膚炎の患者が、
ステロイドを使わないで生活すると
生活の質(QOL)が下がって、苦しくなります。

症状が悪化しているのに我慢してると、生活の質(QOL)は下がります。


ステロイドを使って罪悪感なんて感じなくていい


アトピー性皮膚炎の患者のつぶやきで
「ステロイド使うのに勇気がいる」とか
「ステロイド使ってしまった…と落ち込む」と、
いう人を見かけますが、そんなふうに自己嫌悪になる必要はないです。


さっきも書いたように
アトピー性皮膚炎の治療には 【薬物療法が必要】と書かれています。


糖尿病を患っている方は、インシュリンが必要だし
呼吸不全を患っている方は、呼吸器が必要なのと同じです。


アトピー性皮膚炎の患者が生活の質(QOL)を上げるためには
薬物療法(ステロイド)は必要なんです。


だから、アトピー性皮膚炎の患者が、
お薬を使って、罪悪感を感じるのは

【お金を使って、美味しいご飯を食べて、落ち込んだ…。】
って言ってるみたいなもんです。


変ですよね。


お金の使い方は、人それぞれ。


アトピー患者同士では、治療方針について、派閥があります。
脱ステ派と、標準治療があって、論争が絶えません。


わたしは20年前に《にちゃんねる》という掲示板を見てましたが、その時からずーっと、同じようなことが繰り返されてます。


お金の話に戻ると
貯金が好きな派もいれば、貯金しない派もいます。


貯金が好きな人が、貯金しない人を見たら
【将来のことも考えてない…自制心がない】思うかもだし

貯金しない人は、
【貯金してもいつか死ぬし、使えるものは使ったほうがいいのに、つまらん人生だな】と思ってるかもしれません。


どちらも、自分が、好きでやってる事ですよね。


友人が貯金できないからって、「その考え方は間違ってる!!!」って喧嘩になる事ないですよね。


個人が選んで、やってる事に口を出すのも、意味なしです。


お金も、お薬も、使い方次第で「生活の質」は変わる


ただ、お金も、お薬も、使い方次第で生活の質(QOL)は変わります。

月のお給料が30万円あるとします。

Aさんの場合
20万円を貯金して、食費も、衣服も、光熱費も切り詰めて、欲しいものも、ぜーんぶ我慢。
Bさんの場合
7万円を貯金して、あとは好きな食べ物を食べて、
好きな服を買って楽しむ。
たまに、旅行に行く。

あなたは、どちらの生活が理想ですか?


アトピー性皮膚炎にとって「お薬」も同じだと思うんです。

使わなさすぎたら、苦行のように苦しいし、
使いすぎたら破産(リバウンド)して、ツケが回ってくる。


わたしは、我慢して、苦しむくらいなら、お薬をバランスよく使って、生活の質(QOL)を上げる派です。


脱ステロイドを否定されると怒りがち。


わたしも16年、脱ステロイドしてきた身です。
ゴリゴリの脱ステ自然療法派でした。


薬を使うのが嫌で、抗アレルギー剤も飲まない。
眼科用のステロイドも使いたくないと病院で、拒否る。
もらったお薬を、そのまま、ごみ箱に捨てた事もあります。


なので、脱ステロイドしてる人の気持ちはわかります。


必死で頑張ってるのに、
なかなか、うまくいかないし、
小さな事で一喜一憂してるから、
少しでも否定されるような言葉を見ると、ホントにイラつくんですよね。


ぶっちゃけ、余裕がなかった。


今、私が考える脱ステロイドとは、
生活が苦しいのに無理して、貯金してるような状態。と思うんです。


自分で、我慢して、
ストレス溜めてまで
自分の生活(QOL)の質を下げてるのに
普通に使ってる人に「使ったら楽なのに。」なんて言われたら

「人のやってることに口出さないでよ!
頑張ってるんだから!ほっといて!」って感じで、イラつきました。


「使 っ た ら 楽 な の に 」
たった8文字の言葉に、否定的な意味は入っていないのに
異常な拒絶反応を示していました。


かなり、しんどかったんだな…と、思います。


脱ステロイドをしたいならすれば良い



今の生活が気持ち良くて、好き。
どんなに苦しくても、絶対に薬を使いたくない。


というのは個人の自由です。
自分でいいと思う選択をすればいい。


ただ、今苦しくて悩んでるなら
「わざわざ、修行みたいな、苦しい選択をしなくてもいいんじゃない?道具を使ってうまく生活するのがオススメだよ」と、アドバイスしたいですね。


ステロイドが悪いと思ってた頃を振り返り、思う。

ステロイドは免疫を下げる!
皮膚を薄くする!
体に毒だから使っては行けない!

と考えていた当時の、生活は、あまりにも苦しかった。


長年続けた脱ステロイドは、改善しないだけでは、なかった。


幼いころは関節に出る程度だった症状はいつの間にか、全身に広がり、細菌感染を起こし、滲出液が止まらず、痛みに耐えながら眠ることもできなくなりました。

精神的にも肉体的にも、見た目も。最悪でした。

毎日、毎日、泣いていました。

もう戻りたくないし、同じような思いをする人は、増えなくていいと思っています。


今は、痛みで眠れないとか、
服が擦れて痛くてチクチクする事もないです。


好きな服を着て、楽しく仕事が出来て、生活の質が格段に上がりました。


ステロイドの正しい使い方を指導されているので、依存することもないし、リバウンドすることもなく、5年以上、良い状態を保っています。

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今は、お薬は、健康を維持するための、道具と考えて使う事で、生活の質(QOL)をあげる事が出来ました。


この記事を読んでいるステロイドが良いのか悪いのか、使うのが不安な方に伝えたいのは、

情報ばかりに気を取られないでほしい。
あなたにしかわからない、苦しみを無視しないでほしい。
情報よりも、あなたの心と体の健康を一番に考えてほしい。

そして、迷ったときは、
「あなたが、今、気持ちよく生活できるか?」を、優先して考えてください。

最後に

この記事は、「上手にお薬を使う事で、生活の質はあげられる」という事をお伝えするために、お薬についてフォーカスして書きましたが、アトピー性皮膚炎は、お薬のみでは改善しません。

私はスキンケア、悪化因子の除去、アレルギー治療を受けた事で重症のアトピーを改善するまでに至っています。

正しく治療をして人生を楽しんでください。

私のガチのアトピー歴はこちら【グロ写真アリ】

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