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岡本太郎作品にはじめて触れた時の、少し不思議な話。

昨日記事を書き終わった後、表紙の絵は何にしようかな?といつもお世話になっている『みんなのフォトギャラリー』を眺めていたところ、
「雷」のワード検索から、今回記事に使わせていただいた画像が出てきて度肝を抜かれました。


岡本太郎『雷神』


一日経った今日も頭からこの絵が離れないので、思い切って記事にしてみました。


この絵は、見たことがありましたが、タイトルが『雷神』であることは昨日知ってとても驚きました。

素人の私の第一印象は、「雷」より「太陽」を描いているように感じたのですが、じっくり見ていると、だんだん昨日目にした稲妻の、あの一瞬ほとばしるエネルギーの爆発力のようにも感じてきて、
岡本太郎さんは、先入観や目に見たままの色や姿かたちではなく、
エネルギーその物を描いていたのかな?と思い至りました。
(そして自分がいかに先入観で物を見ているのかを思い知らされ、少し恥ずかしい気持ちに。笑)


この絵はすごくエネルギッシュですよね。
1996年の死の際に描かれた未完の作品のようですが、こんなにも生き生きとした表現ができたことがにわかに信じられません。

最初目にした時、胸がドキっ!として「怖い」と思いました。
ぞっとする感じ。
真ん中の、雷神…?とすごく目が合って、
吸い込まれそうな、全てを見透かされそうな。

そして一度見てしまうと目を逸らせなくなる。
絵に引き込まれる感覚。


もしかしたら、本当に神様を目の前にすると、
このような感覚になるのかもしれませんね。

何となく私は『神様』をイメージした時、
全てを包み込む優しい感じを思い描いていましたが、
この、「ぞっとする」感覚の中にも、
どこか神聖なものを感じるので、これも神様(?)なのかも。
(うーん、上手く言葉にできません…)


私はあまり絵に詳しくなく、岡本太郎さんの知識も、有名な『太陽の塔』や渋谷駅にある『明日の神話』くらいしか知らなかったのですが、
そんな中、去年友人に誘われて南青山にある『岡本太郎記念館』を訪れたことがありました。

作品を目の前にして、少し不思議で驚いたことがありました。

絵が動いているように観えたのです!!

(岡本太郎作品を観て、同じように感じられた方いらっしゃるでしょうか?)

写真では感じないのですが、実物を観た時、エネルギーその物が絵になったように、キャンバスの中を生き生きと動いていて、絵から力強い生命力のようなものを感じました。

今まで美術館で何度か有名な画家の企画展などに行ったことがありましたが、動いて見えたのは初めてだったので、冷や汗をかいた覚えがあります。
(ちなみに友人に話しても分かってもらえず、少し切ない気持ちになったので、もし共感していただける方がいらっしゃったらとても嬉しいです!笑)

少し不思議な話ですが、かなり強烈に、印象に残っている体験でした。



岡本太郎さんと言えば、
来月、東京都美術館で展覧会が開催されるようなので、こちらに足を運んでみようかなと思っています。
(どんな風に見えるか、もう一度確認しに行ってみますね。笑)


では、今日はこの辺で。
お読みいただきありがとうございました。

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