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上野の森美術館にて「古代中国」に触れた休日。

今日は、先週末に行ってきた上野の森美術館で開催中の展示会『兵馬俑と古代中国』の感想を書いてみたいと思います。

紀元前221年、秦の6代目の王が史上初めて中国大陸に統一王朝を打ち立て、歴史上初となる称号”皇帝”となり、その始めである「始皇帝」を号しました。

この展示会では「秦」とその後の「漢」の両王朝の中心地域である「陝西省」の出土品を中心に貴重な文物が多数展示されています。


漫画『キングダム』が好きというのもありますが、最近日本の文化を学ぶ上でルーツが古代中国である物も多くあることを知るようになり、古代中国文明を少し身近に感じていたので、興味があり行ってみることに。


そこまで詳しい人間ではないので、初心者の率直な感想として読んでいただけますと幸いです。


秦始皇帝陵付近で発掘された兵馬俑

「鎧甲軍吏俑」
鎧を着用した下級軍官。
「跪射武士俑」
いしゆみ(弩)をかがんで射る体勢を表している。
「戦服将軍俑」
兵馬俑坑から現在発見されている
将軍俑11体のうちの1体。

率直な感想といたしましては、「でかい…!」というのが最初の感想。笑
展示されていた多くが178~196センチとかなり高身長で、目の前にするとその威圧感と迫力に圧倒されました。

本来は鮮やかに着色され、どれひとつとして同じ顔をした物がないという兵馬俑。秦始皇帝陵付近より約8000体が確認されており、当時を想像すると凄まじい光景が広がっていたことが目に浮かびます。

もう一つ印象的だったのが、馬の造形がとても繊細であったこと。

写真を撮ることはできなかったのですが、秦漢両文明で出土された品々の多くに動物があしらわれており、中でも「馬」はどれもかなり繊細な作りとなっていて、当時の馬と人との密接な関係性を垣間見ることができました。

「漢字は物を表している」を実感。

こちらも写真はNGだったのですが、当時使われていた壺や甕や青銅器、矛や剣、装飾品なども多数展示されており、私たちが日常で使っている「漢字」の基となった物を実際に観ることができてとても興味深い気持ちになりました。

「矛盾」の話で有名な「矛」など、どの部位がどう表現されたのか、実物を観ることによって「漢字は立体物を平面に描いたものが基となっている」ことを強く実感しました。

自分たちが当たり前のように使っている漢字は、とても長い歴史を経て今もなお使われているのだと思うと、とても感慨深い気持ちになります。


「Terracotta Warriors」は
兵馬俑の英語訳。

最後のお土産コーナーでは、こんな可愛いブックカバーを購入してみました。展示会に行くとついお土産を買ってしまいます。笑

最後に。

上野付近で空き時間ができたので、思いつきで寄ってみたのですが、とてもワクワクさせられる充実した時間となりました。

秦始皇帝陵は今もなお発掘中で、まだ広大な未発掘箇所を残しているらしく、今後も世界的な発見が世に出るかもしれないと思うと胸がときめきます。

こちらの展示は2023年2月5日まで開催しているようなので、気になる方はぜひ足を運んでみてください。


では、今日はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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