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き・ほ・ん の話

こんにちは。きっかけアクセサリーのお店カナ・ノワール堂、店主の音海奏乃です。

今回は、音海奏乃流、きほん、のお話を。基本ではなく、きほん、のお話。何が違うのさ、と思うかもしれませんが、それは読み進めてからのお楽しみ……。

覚えておくと日常生活で役に立つかもしれないし、立たないかもしれないし、活かせるかもしれないし、活かせないかもしれない。

そんな、ちょっとした心がけのお話です。

き、は気を向けるの、き

気を付ける、とか、気を配る、という表現を聞いたことがあると思います。言い換えれば、どちらも意識をしているということ。では、気を向けるとは何なのか。

気を向ける、というのは、気を付けると気を配るの中間くらいの印象です。気を付ける、だと、失敗しないようにピリピリと警戒している印象になります。気を配るだと、常に周りを見て、そわそわしている印象。あくまで印象の話ですが、なんとなく、どちらにしても落ち着かない印象がありますよね。

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意識を向けたことにピリピリしなくても、そわそわしなくてもいい。意識を向ける、というその行為こそが、気を向けるということです。では、具体的に何が違うのか。例えば、目の前にたくさんのお菓子があったとき。気を付ける、では、お菓子を崩さないように、あるいは服を汚さないように、など、防御や回避的なニュアンスが含まれます。気を配る、だと数は足りるか、食べ損ねている人はいないか、など、他人や空気を優先するようなニュアンスになります。気を向ける、だと、あぁお菓子があるな、これで終わりです。もう少し細かく、チョコレートなのかクッキーなのかという種類や数量、おかれている場所くらいは把握しますが、それ以外のことは気にしません

それが、気を向ける、なのです。いろいろなところに気を向けるのは慣れるまで難しいですが、慣れてしまえばとてもスムーズに物事が進みます。そういえばこの間みた、とか、そういってた、とか、ちょっと気を向けておくだけで、その後のやり取りが簡単になったりするのです。

音海奏乃流、きほんの話、き。気を向ける、の"き"でした。

ほ、は放っておかないの、ほ

一人でいくつものことを取り組んでいると、ついつい集中するバランスが変わってしまい、気づけばずっと放っておいたものなど、ありますよね。私は比較的このパターンが多く、気が向いたほうに進んでいくため、直前まではあんなに一生懸命やっていたことでも、放ったまま進んでしまいます。

しかし、放っておくのは後が大変です。その瞬間は「どうせすぐ戻ってくるから」とか「後で確認すればわかるよ」なんていう気軽な気持ちで放ってしまいます。けれどそれで戻ってきたとき、わかる可能性はたいてい低いのです。何をやっていたかわかるようにしておいたつもりでも、後から見るとわからなくて、結局最初からやり直すなんてことも……

そうすると、今度はタイムロスが発生しますよね。せっかく途中までできていたのに、放っておいたせいで、また初めからとなるとそこにかけた時間も戻らない上に新たに時間を取られるという、とても大きなロスにつながります。それを避けるための、放っておかない、なんです。

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といっても、気が変わるのも、状況が変わるのも仕方ありません。その流れには逆らわず、次にそこへ戻ってきた時の目印を、いつもより少し、具体的なものにしましょう。やり方はとっても簡単。マスキングテープとペン、メモ用紙や裏紙があれば始められます。もし、袋や箱があると最高ですね!

まず、メモ用紙に今日の日付とやっていたことを書きましょう。雑誌を50pまで読んだ、や、缶詰の賞味期限をチェックしたなどです。マスキングテープで書ける長さの場合はテープに直に書いてもかまいません。次に書いたものを取り組んでいたものか、それをまとめた箱や袋に貼ります。見えるところがベストですが、見えたら恥ずかしいなど理由がある場合は自分でわかるところに貼りましょう。厳格なルールはありません、あなたが分かればそれでいいのですから。ここまでできたら、完成です。もし、不安な方は手帳などにも「今日は雑誌を読んだ」などと書いておくとよりスムーズに再開できるかもしれませんね。

音海奏乃流、きほんの話。ほ、は放っておかないの"ほ"でした。

ん、は「ん?」と思ったら確認の、ん

ん? と思う瞬間はありませんか。発売日はいつだっけ、何を買ってきてって頼まれたっけ、何をしに来たんだっけ……。人間ですもの、生きていれば誰しも何かしらを忘れる瞬間はあります

問題は、忘れることではありません「ん?」と思ったその瞬間を、逃してしまうことなんです。疑問に思ったということは、何か必要なことだった可能性が高いですよね。せっかく、何かのきっかけに触れて呼び出されようとしているその記憶に、手を差し伸べなければ、また沈んでしまいます。

放っておかない、と似ていますが、疑問を持った瞬間に、確認することは大切です。気になる箇所があったのに、確認をせず、のちのち大きな問題にでもなったら、「あの時確認しておけばよかったな」なんてことになります。気持ちだけで済めばいいのですが、お金のことや約束事、締め切りなど大切なことを確認しないままにしてしまうと、自分が損害を被るだけでなく、相手や第三者にまで損害を与えかねません

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そうならないためにも、「ん?」と思った瞬間にはできる限り確認をしましょう。すぐできなければ、「あれはどうなっていたっけな」とメモをするのでも構いません。気にしていたという事実があればいいのです。確認して、「なんだ、できてる」「まだ平気だった」「やっぱりここにあった」などという結果が得られれば、それをまたメモにしてもいい。確認しないまま、いざその時を迎えてはタイムロスになります。今、気になったことがあるというのは、たいてい後で、何かのタイミングで必要になるものが多いです。なので、「ん?」と思ったら確認をしましょう。起こってからじゃ、取り返しがつかなくなることを、未然に防いでみませんか? 先回りして防げちゃうなんて、かっこいい感じがしますね。

音海奏乃流、きほんの話。ん、は「ん?」と思ったら確認の"ん"でした。

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ここまで、音海奏乃が今まで心がけてきた、きほんの話をしてきましたが、いかがだったでしょうか。皆さんにも、きっとそれぞれ快適に生活するために心がけていることってありますよね。

私の心がけはほんの一例です。今はこのやり方が私にあっているのですが、もし、誰かに似たような形でも役に立てるのであれば幸いです。

きっかけアクセサリーのお店カナ・ノワール堂

音海奏乃

お試しさん



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