見出し画像

気づかなかった初恋の話

こんにちは。

この文章は、私自身のことを通して「こんな人もいるんだ」と知っていただけたらという思いで書いています。

今日は初恋の話。

私は自分の初恋に何年も後になって気が付きました。なぜ、自分が恋していたことに何年も気がつかなかったのか、その理由を書いていきたいと思います。


初恋は高校生のとき

私は高校生のとき、とある先生を好きになりました。

授業中は先生を見つめて口元を緩ませ、他の教科よりも一生懸命勉強して、放課後にわからないところをしつこく質問に行っていました。

放課後に廊下で先生と話しながら、「この時間がずっと続けばいいのに」と考えていたことを覚えています。

さらに、毎晩のように夢には先生が登場していました。

今思えば、これは完全に恋


事実に気が付いていなかった高校時代

私はこの時、「恋をしている」という事実に全く気がついていませんでした。

なぜなら、その先生が私と同じ女性だったから。

私の中に、「恋愛」=「異性間」のものという思い込みがあり、私の恋の相手は異性である男性であるはずだと思い込んでいたのです。

事実、私は「この時間がずっと続けばいいのに」と考えながら、「きっとこれで相手が男性だったら、それを恋と呼ぶんだろうな」と思っていました。


恋に気がついたきっかけ

自分が同性に対して恋をしていたという事実に気づいたのは、大学院生になってからです。年齢で言えば20代前半。

それまでずっと「自分は恋愛をしたことがない」と思っていました。しかし、二十歳を過ぎ、さすがにこの年になって恋愛をしないということにに違和感を感じるようになっていました。

そして、たまたま大学院で受けた講義で、LGBTQというテーマを掘り下げる場面があり、「あっもしかして」という思いが頭をよぎったのです。

それからというもの、図書館で関連した本を読み漁り、これまで感じていたもやもやがだんだんと腑に落ちて、つながっていく感覚を覚えました。

そして、あの高校生のときの気持ちが私の「初恋」だったのだとようやく気がついたのです。


根強かった思い込み

それにしても、二十歳を過ぎるまで「いつか好きな男性に出会う」と信じていた自分は呑気ものだなと思います。

でも、それも無理はありません。

それまでの人生で、長い間、「恋愛は異性間のもの」「みんないつか好きな異性に出会って結婚する」ということを刷り込まれてきたので。

実は、大学の学部時代にもLGBTQについて学ぶ機会はありました。しかし、その時はどこか他人事でした。

それだけ、日常生活の中で刷り込まれた思い込みは根強いものだったということだと思います。


続きはまた今度

こうして、自分のセクシュアリティと向き合うことになった私ですが、正直なところ、これまでに恋をしたのはこの一回限りです。

異性愛、同性愛かかわらず、世の中ではこれほど恋愛恋愛と騒がれているのに…。

これ以上の話をここですると長くなってしまうので、続きはまた別の機会に書ければと思います。


あくまでも私の経験は一例にすぎませんが、この文章が「こんな人もいる」ということを知るきっかけになれば幸いです。

お付き合いありがとうございました。







サポートしていただけると大変励みになります。よろしくお願いします。