めんどくせぇクリスマス2022 🍎と愉快な仲間たち 〜クリスマス編(7最終回)
こちらアメリカ。ただいま、12月28日。クリスマス終了でスンっと静まり返っている。これよ、このUp and Downの激しさもまたアメリカクリスマス情緒。クリスマスが終了したらもう年内終了なのである。ちなみにどこの家も1月頭くらいまではクリスマス飾りはそのまま。
長々と書き記した今年のクリスマス。まさかNote公式も#クリスマスの過ごし方のタグでこんなにもボヤキに満ち満ちた長文記事が更新されるとは思っていないであろう。そんなクリスマスのまとめ。反省会記事をもってこのシリーズを終わらせたいと思う。
怠惰人のクリスマス記事。
➽🎄その1はこちら。私がひたすらぼやいている記事。
➽🎄その2はこちら。金、金いってていやらしい記事。
➽🎄その3はこちら。ダサもさいクリスマスセーターの記事。
➽🎄その4はこちら。改めて調べたアメリカの伝統的クリスマスと映画Elf
➽🎄その5はこちら。クリスマスのデザートと歴史ウンチク記事。
➽🎄その6はこちら。 怒涛のクリスマス4日間〜時系列レポ。
全体的な感想は『めっちゃ疲れたし、もうすんげぇ面倒くさかったけれどやってよかった』
とはいえ、私は近所のおばの「今年は私がホストする」という無計画な言葉に巻き込まれただけだったけれど、随所で涙ほろり、なこともあった。
料理編
1)七面鳥お届け便。夫アルゴの以前の職場で現在も大変、お世話になっている方がいる。夫アルゴの前の職場は近所のおばの職場でもあり、近所のおばは、数年前に私が作成した「七面鳥丸めた〜の」がとても美味しいのだというようなことを散々、自慢したらしい。自慢の甥(=夫アルゴ)の嫁(=私)であるので、嫁もまた自慢の姪として紹介されているのだ。で、「いつか食べたい」と言われていて、数年越しでその願いを叶えた。私にとっては約束だったし、数年前から言っていたし、いつもお世話になっているし、何より、1羽捌くも、2羽捌くも大して変わらんわぃというような勢いだった。カード、クッキー缶、七面鳥をイブの日に夫アルゴにお届けしてもらったら、同僚、泣いて喜んだ、とラインが来て嬉しかった。同僚は家庭の事情もろもろで(これ、私達は知らなかった)寂しいクリスマスだったらしく、だから本当に喜んでくれたよ、と教えられ、よかったよぉと思った。
2)友人宅へのミートボールお届け便。クリスマス当日にお届けしたミートボール。前の記事にも書いたがくっそ忙しく目を回すような感じの中でお届けした。これは友人娘ちゃんから感謝祭の時からリクエストされていたものなのだけど、友人も娘ちゃんも私が本当に持ってくるとは思っていなかったらしく、素敵なサプライズになったのと(25日に玄関先に持っていったら「は?!へ?!なんで?!(驚)料理は?おばさんち、大忙しじゃないの?」と友人はぽか〜ん。その姿がドラマとかのあの、さぷら〜いず!のときの反応まんまでうれしかったのと。娘ちゃんはお父さんの方の家にいっていて(友人は離婚しており、今年は感謝祭はママと、クリスマスはパパと、なんだそうでそれを毎年、ローテーションしている)電話口で「Oh my god!! Really? 」もうすぐ帰るわ!今、帰る!絶対に誰にも食べさせないで!私のだから!と大騒ぎであったのがうれしかった。
3)近所のおば宅でのクリスマスディナー。ほぼほぼ作ったものは完売!もりもり作ったから余るか?と思ったけれど。皆がおいしいと言ってくれたのと、姉おばたちは、私をぎゅぅぎゅぅして、「いつもありがと。妹(近所のおば)と甥(夫)を大事にしてくれて」とキスの嵐であったので、んふふ〜いやいやぁってなった。
4)絞り出しクッキー失敗したでござる。反省点。いつも適当に料理をしているので菓子作りが得意でない私。ちゃんと作り方手順に従わないから!生地を練りすぎて、グルテンでちゃって、やわやわでないと絞ることができないのに、硬い生地になってしまった絞り出しクッキー。結局、冷蔵庫で冷やして型抜きにしたけど、来年のクリスマスでリベンジいたしたい(決意)絞り出しクッキーのポイントは、粉をいれたあと、練りすぎないこと、BBA,新たに1つ学んだ。
私は料理が好きだし、趣味みたいなものなのだが。同時に、まぁ私の取り柄つったらこんくらいしかねぇしな!位の気持ちでいるので自分が作ったものを美味しいといってもらえるのはやはり、うれしい。あと、クリスマスの料理ってのは、亡き義母に仕込まれたものだから、夫に母親の味をProvideできるのもうれしい。
プレゼント編
1)親族それぞれに用意したギフトは、それぞれにとても喜んでもらえたのだけど、私が頂いたものも「あぁ、よくわかってんな〜自分のことをちゃんとCareしてくれてるんだなぁ」というものばかりだった。頂いたものは、クラフトショップのギフトカード、変なTシャツ3枚(この変な、というのが大事なポイントで私は変なTシャツをよく着ているのだ)、手編みのルームスリッパ、ワイングラス、お高い基礎化粧品セット(超敏感肌用)、リストレット(小さい財布的な)ストレスリリーフマッサージクリーム、パンダマグ(私の名前いり)あと現金(笑)大人になってまでクリスマスプレゼントがあって、それをわ〜い!って言いながら開ける経験ができるってのは、アメリカクリスマスの醍醐味なのだなぁと思った。
2)Home Spa Kit こちらは女性の同僚、友人らにお届けしたのだが。やはりそのうち数人は「も〜誰も私にクリスマスギフトくれないの!あなた達だけよぉぉ」などと大仰に感謝の言葉をいただいたのだが。やはりどこのご家庭もかぁちゃん達はクリスマスの準備で駆け回るけど、自分のことは後回しになるのだと思う。あと、このちっこいものを諸々セレクト、というのは、私が自分で「ほしいけどまぁなくてもいいし」とか。「む〜ん、これにお金かけるならアレ買うわぁ」的にけちってしまい結局買わないもの、的なものを送ったため、喜んでいただけて嬉しかったのだが。夫アルゴの同僚の一人なぞ、お礼のお手紙(クッキーを添えて)までくださり、嬉しかった。
3)反省点。実はまだ夫アルゴ用のギフトが届いていないのだ。とはいえ、夫アルゴはクリスマス前に3本も新作ゲームを買っていた上に、クリスマス業務は、私がすべてやったため、本人は「ギフトとかいらんよ。クリスマスのことを全部してくれることがギフトだし、っていうかあんたそのものが俺のギフトだからいらんわ」とかなんとか言っていた。私に輪をかけて怠惰人であり、この怒涛のクリスマスではイライラしっぱなしだったけれど。こんな言葉をくれたり、「俺の奥さん、すげぇ!」「テンサイです!」などと持ち上げられっぱなしだったので、まぁ良しとすることにした。ちなみに夫アルゴからのギフトはパンダの置物(曰く、オフィスに戻るときにデスクにもっていて!とのこと)とキャンドルセット、と現金(またwww)
ちなみに夫へのプレゼントは「絶対に喜ぶけど、絶対になんの役にも立たない、あるカスタムメイドのもの」です。届いたらつぶやきに写真をあげるけれど、ここでクイズ方式でなげておこう。さて、な〜んだ?
その1で書いたけれど、クリスマスプレゼントは、相手のことをよくよく考えて選ぶ、その行為自体に意味があるんだなぁなんてことを改めて感じた(ので、これまでのめんどくせぇの気持ちばかりが勝っていたこれまでのクリスマスを反省した)
料理もプレゼントも。延々とめんどくせぇ、めんどくせぇと言いつつやってきたクリスマス準備だけど。例えば歴史的な背景だとか、近年でネタになってることとか(ださセーター)行き着くところは、家族や友人、大事な人たちと過ごす特別な日なのだと改めて感じたのでした。クリスマススピリット。
犬たち編。
1)犬たちのRe‐Union 犬たちもまた、親族みんなが「家族」として扱ってくれていて、当たり前のように犬用おそろいパジャマまで用意されていたのだけど。犬って、記憶力があまりよくないらしいけど、親やきょうだいって匂いで覚えているんですって。なので、他の犬に優しくない大五郎と、その妹ミラ(いとこ宅にいる)だというのに、やっぱ覚えてるのなぁ。会った瞬間にはしゃぎまわってた!
2)大五郎にセラピードッグの資質を見出す。訓練で他の犬に吠えるのでまだまだ終わりの見えない大五郎氏、セラピードッグへの道。Good Boyと言われれば褒められたことでまた大はしゃぎし、よく転び、基本はアホ五郎さんとして生活している大五郎だと言うのに!御覧ください。このみんなでわいわいプレゼントを開けている写真。
ズームアップ。ズーーーム。
人間たちがわいわい言ってはしゃいでいるなか、お利口さんにおすわり。そして大五郎は今回、ずーーーっとこのおばあちゃんの横か、近所のおばの旦那さんの横か膝にいた。どちらも強度のアルツハイマーを患っているのだけど。ふたりとも、大五郎をずっと撫でて、かわいいねぇ、ずっと横にいてくれるのよ、なんてめっちゃ癒やしていたのだ(驚)普段は落ち着きのない犬なので、周りにつられて大興奮すると思いきや、「え、大五郎、なんか具合悪いとか変なもん食べた?」って夫アルゴが心配するくらいに大人しくしていた。
でも大人しくしていたのは、3人いたアルツハイマーの人々の横だけだったので、大五郎は何かを感じていたのかもしれない。他の3匹(リンゴ、まめ、ミラ)そんなことお構いなしに好き勝手していたので、やはり大五郎の資質というか特性なんだろうなぁと思う。なのでやはりセラピードッグに、と改めて決意する私と夫アルゴであったのだ
3)もちろん、犬たちにもちゃんとクリスマスプレゼント(しかも包装され、ラベルまであるwww)も用意されていた。
今年は、ちょっと特別なクリスマスだった。1月におじが亡くなり(ハウスミュージック葬式おじ。今回我が家に泊まったのは、彼の娘、うっかり八兵衛黒人版の妹)11月に別のおじが亡くなった。これまでは、大都会にあるおじの家に集まってやっていたクリスマス。毎年通り、なのに、毎年通りのことなんて決してないのだと思う。誰かが欠けたり、誰かが増えたり。
今回、我が家に泊まったいとこは、昨年、自分がコロナにかかったせいでクリスマスが中止になり、パパ(おじ)と最後にするクリスマスができなかったということが心の傷になっているようだった。だから、うちに泊まって、夫アルゴといとこが、亡くなったおじのあれやこれやといろんな昔話をして、酔い潰れて、次の日も何もしなくて良いクリスマス、というのをしてあげたかったし、できたのも嬉しかった話。
映画やドラマでみるクリスマスの奇跡なんてもんはないけれど。自分の心の中、認識において、じんわり、しみじみと感じることができるのがクリスマススピリットなのかもしれない。
だから、めんどくせぇ、めんどくせぇと言い続けたし、実際、面倒で大層な疲労っぷり(BBAだから回復に時間がかかる)だけれども。こう〆なくてはならないと思う。
クリスマスってやはり良きものであるよ。
来年のクリスマスはこのような記事を書かなくて済むよう(来年のクリスマスのこととか考えたくもねぇけど!)前もって準備いたしたいが、学ばぬ怠惰人でもあるのできっと来年のクリスマスもまためんどくせぇ、めんどくせぇって言っていると思えてならない。
長々とお付き合いくださりありがとうございました。アメリカのクリスマスでした。んふ。ここから年末年始は、な〜〜〜んにもせず、怠惰人に戻り、犬たちと夫とだらだら過ごすことでしょう。ふふふ。
END
追記。
ちなみにおばズは、↓このような年齢順。
□ 姉1おば
□ 姉2おば
□(ママ)
□ 姉3おば
□近所のおば
クリスマスに切なかった話。イブ、及び、クリスマスの夜。平均年齢が高すぎるため早めの時間に終了、と書いたが。近所のおば宅には、姉おば1とその夫が滞在していた。その連れ合いは、アルツハイマーなのだが。夜中2時に起きて、家中の人たちを起こして周り、そのことに怒った近所のおばの連れ合い(この人もアルツハイマー)が怒り狂い、じぃさま二人が大喧嘩する→20分くらいで収まる→また起こされる、これが延々と4時頃までリピートされ。姉おば1と近所のおばはちっとも眠れずげっそりしていた。なのに当人らはそのことをちっとも覚えていない、というコントみたいな話。
姉2おば、姉3おばは近所のホテルに宿泊していたのだが。彼女たちには、高齢のいとこ(大五郎がずっとつきっきりだったばぁちゃん)が帯同。夜中に起き出し「聞いて…誰かが私の荷物の中からお金を抜き出したみたい」「ちょっと起きて…私のイヤリングがないんだけど」などと延々とやられ(これも朝まで続く)こちらの二人もげっそりしていた。
3人とも出会ったときは、記憶の問題とか何もなくて、普通のじぃさん、ばぁさんだったから、22年って歳月はやっぱり長いし、言葉にできない切なさ、悲しさが込み上げた。
クリスマスにそうだ!そうだ!もっと言ってやれ!と思った話。「私がホストする」と言った近所のおば。忙しかったのはプレゼントの買い物だけ.後は、ほぼほぼ何もしていなかった。家の飾り付けだって、アルツハイマーおじの訪問看護に来てくれている人にぶん投げていたもの。訪問介護の人は、ナースだってのになんか家政婦みたいなことばっかさせられている。それでいいんか?料理も姉おばたちと私がやったわけで。そのくせ「来年もまたここでやりましょう!」なんて言い出した。クリスマス終了後、近所のおばは姉たち3人に、
「疲れた、つかれた言ってるけどなんにもしてないじゃないの!あんたは!」
「もう二度と、私がホストでイベントするとか言うな!」
「ホストするならちゃんとおもてなししろ!」
「お金を無駄遣いしすぎ!やりすぎよ!あんた!」
「もう絶対、あんたの家では何もしないわよ!こういう集まりの!」
などなどめちゃくちゃ怒られていて、これが日本人だったら、「おら、そこ座れや。正座しろや」って言われるやつやなぁとぼんやりとその様子を眺めていた。近所のおばは、「りんご、助けて」とヘルプを求めてきたが「いやほんと、ねぇちゃんらの言う通りなんですよ?あなた、もっと計画とか、責任とかね?いろいろあるよね?」と言っておいた。近所のおばは、その後、コンビニにアイスを買いにパシらされていて、なるほど、末っ子の扱いとはどこもこんなものなのであろうなぁと思った。
泊まったいとこの兄。うっかり八兵衛黒人版近況。残念ながら今年のクリスマス、彼はNYには帰ってこなかった。というか、彼の住む街は大寒波に見舞われ、マイナス20度くらいになって停電など様々な弊害があったらしい。家の中でもめちゃくちゃ着込んでいて「どうしたん?!」と聞いたら「寒すぎて暖房いれてるけど、全然きかん!」と震えていた。「やっぱ帰ればよかった…でも来年は結婚式するから金がねぇ」なんだそうだ。
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