めんどくせぇクリスマス2022 🍎と愉快な仲間たち 〜クリスマス編〜(2)

めんどくせぇクリスマス2022というタグを作ったけど使う人は当たり前のようにいないので、#めんどくせぇクリスマス2022で見ると私のぼやき記事が一気に見れる仕様。ぶは。前回の記事はこちら。

というわけで、アメリカクリスマス事情諸々を自分自身の進捗報告も兼ねて数回にわけて書いく怠惰人のクリスマス記事今回はツリーやプレゼント事情。費用なぞの話。

前回の記事で、買い物中毒、まったく計画性のない近所のおばが阿呆のようにクリスマスプレゼントを買いまくっていると書いたが、何がすごいってこの国には、Holiday Savingなる銀行口座を設置できるのだ。銀行にもよるけど、10月半ばまではその口座にいれたお金はおろすことができない。

貯蓄について少し述べれば、貧富の差が激しいこの国では、貯蓄率が非常に低い。Presonal Saving Rate Average(個人貯蓄率の平均)でググってみると、このように出てくる。

How many Americans have $50,000 in savings? 58% of Americans have less than $5,000 in savings. More specifically, 42% have less than $1,000 in savings, while another 20% have more than $50,000 in savings. The average American savings account balance is $4,500.

50,000ドルの貯蓄を持っているアメリカ人は何人ですか? アメリカ人の 58% の貯蓄額は 5,000 ドル未満です。具体的には、42% が 1,000 ドル未満の貯蓄を持っており、別の 20% は 50,000 ドル以上の貯蓄を持っています。アメリカ人の平均的貯蓄残高は、4500ドルです。

https://www.zippia.com/advice/american-savings-statistics/

5,000 ドルは今のレートだと67万円。幅が広すぎる、ということは念押ししておく。貯蓄する・できる人はいっぱいいて、その人らもいれた平均値、なのだ。こんなにも低い貯蓄率だというのに、クリスマス資金は特別の口座に貯める、というこの情熱。ゆーて、日本にはないじゃないですか。お正月口座、とか。気合の入れ方が違うのと、方向性がすごい。

というわけで、近所のおばはおそらくプレゼントだけですでに4000ドルくらい(50万円くらいか?)は使っていると思う。この前、家にいったらあっちこっちにブランドものの箱とか紙袋があったもの。足の踏み場もないほどに!(文字通り。呆)ちなみに近所のおばは、昨日が誕生日だったのだが「誕生日とかどうでもいいから!それよりクリスマスよ!」とのこと。熱がすごい。

その1にコメントでローンを使ってプレゼントをする、と頂いたのですが。それも真実。これを書いていて、まさか……近所のおば……との一抹の不安がよぎる私である。だってあの人ならそれくらいしでかす。あわわわ。

うちなんて、プレゼントはアマゾンだけよ!そして手作り!それでもやはり700ドルくらい使ったと思う。これはカードの作成費も入れて。それでも夫アルゴの「うちは!ビンボウです!」(日本語)口撃が続く。まったく自分の欲望には忠実なのに、プレゼントにケチケチすんなよ。

この男は昨日、またゲームを購入していた(怒)でも「ダッテ……ファイナルファンタジーだよ?」と日本語で言われ、「くっ、ファイナルファンタジーなら仕方ねぇ!」と言わざるを得なかったけど。だって、ファイナルファンタジーだもんなぁ。

こうなるとアメリカ人がクリスマスに使う平均的な費用も気になったので調べてみた。

The National Retail Federation estimates that Americans will spend between $942-$960 billion during the holiday season, with sales predicted to jump somewhere between 6% and 8% once all is said and done.
 "Nearly 217 million Americans (84%) plan to buy gifts for friends and loved ones this holiday season...These 2022 holiday shoppers plan to spend $823, on average, for a total of more than $178 billion in gift spending."

全米小売業連盟は、ホリデー シーズン中にアメリカ人が 942 ~ 9600 億ドルを費やすと推定しており、すべてが完了すれば、売り上げは 6% ~ 8% の間で跳ね上がると予測されています。
 
2 億 1,700 万人近くのアメリカ人 (84%) が、今年のホリデー シーズンに友人や愛する人へのギフトを購入する予定です。これらの 2022 年のホリデー シーズンの買い物客は、平均で 823 ドル、合計 1,780 億ドル以上のギフト支出を計画しています。

https://finance.yahoo.com/news/much-americans-spend-christmas-140028685.html#:~:text=As%20a%20NerdWallet%20survey%20and,%24178%20billion%20in%20gift%20spending.%22

1,780億ドルは約24兆768億2,943万3,248円です

ギフトだけでよ!(叫)これ、旅する人とか含めると最初の 9600 億ドルになるんだけど。

9,600億ドルは約129,852,563,235,490円です。

こわっ!すごっ!そらクリスマス商戦もガチ度が違うはずである。

そしてこちらアメリカ人本気のクリスマスツリー近所のおば宅のツリーである。このツリーの下にプレゼントを並べ、イブの夜、クリスマスの朝にみなでわいわい言いながら各々のプレゼントを開くわけである。

近所のおば宅にある普段、まったく使われていないリビングに鎮座するツリー。見ておわかりの通り、全く使用されていないためインテリアが1970年代、映画スカーフェイスみたいな感じなのである。

さて、ではクリスマスツリーや飾りのお値段は?

このサイズのツリーであれば、ツリーだけで800ドルくらい。ちなみに夫アルゴの購入した学校用のツリーで60ドル。オーナメントやぴかぴかの電気は別途。ツリーに付いているものもあるけれど。ご家庭によっては年ごとに記念オーナメントを準備し、それを大事に保管し、子供が結婚するときに渡すとかいう素敵な風習もある。

こちら夫アルゴ教室のツリー。これには電飾がすでについていて、オーナメントでプラス30ドルくらい。税金いれると大体、これで100ドル相当であるので、上記の近所のおば宅ツリーは総額いくらなのか(怖)

その1でのっけたご近所さんのElf飾りであるが、アマゾンで79ドルとかで売っていて、こんなもんに!?そんなにも?!と驚愕した。この手の膨らませて、かつ電気のつくタイプの飾りはとてもメジャーなものだが、明るいうちは空気なぞも入っておらず、へにゃっと地面に倒れ込んでいる。多くのおうちでは、タイマーセットで電気と空気が入るようにしてあるらしい。

コイツ。大人気。クリスマス映画Elfのキャラクターで、Elfはクリスマス映画トップランキングにある作品。

では生?というか、本物のツリーはどうか。こちら、冬限定の市場的なものがあって、クリスマス前に本物の木のツリーが売られるのだが、こちらは家庭用なら40ドル〜300ドルくらい。7ft(2メートルくらい)のもので200ドルくらいらしい。サイズや木のクオリティーにもよる。

本物の木のツリーは匂いがとても良いのだが、水やりだとか、維持と片付けなどに手間暇がかかると友人が言っていた。怠惰人の私には到底無理な話である。車を小一時間運転して、よいしょよいしょと生木を運び、飾り付けして、手入れなんて、もう字面だけでめまいがする。こちら生木ツリー、インフレの影響もあり、今年は割高なのであるという。世知辛い話だ。

世知辛い話、でいえば、この時期は銀行強盗だの泥棒なぞが激増する時期でもある。映画、ホーム・アローンのように楽しき泥棒ならいいのかもしれないが、実際のとこ、悲壮感がすごい。例えば、ホーム・アローンでは、家族みんなで旅行に行くし、映画やドラマで見るクリスマスの風景は、とてもリッチで楽しげで、幸せなものが多いが、そんなクリスマスを迎えられない家庭だっていっぱいあるのだ。

前述した近所のおばにしたって、幼い頃は早くに両親を亡くし、大変な苦労があって、しかもあるクリスマスには、家が全焼するなんて悲劇も経験しているゆえ(そしてその後、きょうだいはばらばらのところで育てられることになる)リベンジではないけれど。大人になって楽しめるようになったからこそ、という思いと。皆が集まれるクリスマスというのがとても大事なのだと思う(なので、私もぼやきながらもちゃんと準備せねばならぬのだ)

チャリティー、善意の募金なるものが美徳として尊ばれるこの国であるので、クリスマスチャリティーもいっぱいある。地方自治体が募集し、どうしてもクリスマスにプレゼントを買えないご家庭から欲しい物リストを集める、というチャリティー。これはオフィスなどで皆が持ちより、大きな箱いっぱいにクリスマスギフトを詰め、それを自治体が回収し、そのご家庭に届けるというプログラムだが。トイレットペーパー、缶詰/食べ物、ペーパータオル、おむつ、洗剤、子供用のコートや靴、など生活必需品のものばかりがリストアップされているご家庭も多々あり、そういうのをみると心がぎゅうっとなる。子供たち、皆がみな、ipadやプレステなぞをもらえるわけではないのだ。クリスマスだけど明日すら過ごせるか、そんな人たちもいっぱいいる。

ホームレスシェルターや、虐待された女性や子供のためのシェルターなどでもクリスマスディナーを振る舞うチャリティーがあるし。Food Pantryといって、缶詰、米や豆、粉もの、パスタなどを寄付する団体もある。大学にもこのような寄付システムは存在する。もちろん、買い物客で賑わうお店の駐車場などでもクリスマスの寄付を募る人が立っていたり、コンビニのレジの横にクリスマスチャリティー用の募金箱が設置されたりもする。日本で言う赤い羽根共同募金的な感じのものである。アメリカのこういうところ、国を上げてのチャリティームードというのは良き点であるなぁと思う。

Christmas Sprit。

Christmas spirit is how someone acts who loves Christmas and shows it by being kind to others. Also, it is the spirit of wanting to give and help people in need. People who have Christmas spirit are cheerful and happy about celebrating to birth of Jesus Christ.

クリスマス精神とは、クリスマスを愛し、他の人に親切にすることでクリスマスを示す人の行動です。 また、困っている人を助けたい、助けたいという精神です。 クリスマスの精神を持っている人は、幸せに溢れたイエス・キリストの誕生を祝う人々なのです。

https://www.salisburypost.com/2018/12/23/thoughts-on-christmas-spirit-by-ms-carvers-aig-english-language-arts-class/

多分だけど。やっぱりこの国には、キリスト教文化というのが根幹にあるので、普段、それほど熱心でない人でも、全体的にこのようなChristmas Spritに基づいて行動する人が多いのだと思う。When in Rome, do as the Roman do(郷に入れば郷に従え)ではないけれど、When in US, do as the American Doなのである。ぼやいてばかりいないで、私もとっとと準備を終わらせねばならぬのだ(ため息)

と、いうわけで12月14日の進捗である。

To do
飾り付け (完了)

カードの発注 (完了。だが間違い封筒の代替品はまだ届いておらぬ。ふんぬ。)
カードとお手紙を書く。宛名書き (60%くらい……)
カードの送付。郵便局へ行く (行ってない。なぜなら終わってないからあぁぁぁぁ!!!)

プレゼント購入 (完了)

プレゼント用のクッキーとかもろもろ焼き菓子作成  (材料の買い出しにすら行ってないし、クッキー入れる缶も買ってない。ひどい!あ、でもクリスマス用のお菓子作る型はひっぱりだしたよ!えっへん)

プレゼント包装30%くらい……12日の段階で包装紙が切れた!と言っているがまだ買ってないよ!なんせ今週は在宅ワークだから犬の散歩以外は外にでてないよ!つぶやきであげたHome Spaキットが完成した時点で満足しているのだが、終了ではないのである)

★クリスマスイブにいとこ家族が泊まるのでそのための準備と掃除 (昨日、ちらっと客室みたら酷い有様で、うへぁってなった。うへぁってなっただけ。週末にマットレスが届くけど、これを設置する2階の部屋掃除もせねばという事実に気づいて、またうへぁ。2階の部屋、オフィス(書斎)だけど夏に外したエアコン(窓にはめ込む方式)が床にどーんと置きっぱなしだよね)

★クリスマスディナーの用意。買い出し。(誕生日おめでとう、の電話をした近所のおば。誕生日なんてどうでもいいから!週末は食材の買い出しよ!料理、よろしくね!って普通に言われた。やっぱりね……スマホ見てたら去年作った七面鳥丸めた〜の、の写真出てきた!こんな感じよ!)

七面鳥丸めた〜の

クリスマスディナーの用意。料理(前日から)

というわけでまだまだ続く本日、12月14日。クリスマス当日まであと11日。間に合うのか……

続く次回は、アメリカクリスマス謎慣習をお送りいたしたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?