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読書手帖 沢木耕太郎「深夜特急ノート 旅する力」

「韓国へ渡ればそこからは陸続きなので歩いてヨーロッパへ行けるのでは」と、発想できる沢木さんはとても素敵だなと思った。

『深夜特急』が生まれる随分前、まだ沢木耕太郎さんが少年だった頃に経験された人生初の旅の話がとても印象的。
私も子供の頃からお出掛けが大好きで、小学生の時初めて1人で習いごとのために隣町までバスに乗る日は妙にワクワクしていた。
15分くらいバスに乗り、商店街の本屋や、文房具屋を覗き、習い事の場所へ1人で歩く時間は、ちょっとした旅だったのかも。

次第に電車に乗るようになり、新幹線、飛行機、車と自分の移動手段の選択肢がどんどん広がると、さらに旅行やお出かけにハマった。友だちと出掛けるのも、1人で出掛けるのも未だにどちらも好き。

また、著名な文化人との交流話しが何度も登場し、そちらの内容を読みながら何度も驚き、妙に嬉しくなった。

沢木さんのような壮大な冒険は出来ないけれど、知らない街や世界を無限に知ることができる旅はいつも高揚するからやめられない。
もうしばらくは、沢木耕太郎さんの旅の本で旅熱を高め、予習しよう!

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