景川

書きます。

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    あえてツイートするほどでも、かと言って日記に書くのも面倒くさい細々としたことを書いていきます。

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    短歌やその他いろいろの評や感想を書きます。

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    短歌がわからなくなって始めた短歌の一首評です。

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「泡」vol.1

「泡」vol.1PDF版「泡」vol.1の番外編インタビュー N: 成瀬遠足 T: トダリョウコ K: 神威 〈トダさんにとって「境界」とはなにかの話〉 N: 今回は泡のテーマである「境界」について話しあいたいのだけど、まずトダさんにとって「境界」とはどういうもの?そこから話を広げていこうかな。 T: 最初に浮かぶものは皮膚かな。外界と体内を隔てる皮膚がイメージとしてあって、その薄い皮があることで「個体」が成り立っているけど、それはいろんなものにも通用すると思う。

    • 日記 20240922

       永井荷風『断腸亭日乗』の「日乗」について、森茉莉がなにかの文章に「どうやら日記のことを言うらしい」というようなことを書いていたのを読んで、明治生まれの人でもそう馴染みのある単語ではないのだな、と理解した。荷風のこの日記をろくに読んだことはないけれど、高校時代のPTA便りかなにかで、「先生のおすすめの一冊」特集のようなことをやっていて、教頭(当時教頭は二人いて、その片方)がこの日記の敗戦に関する部分を紹介しており、ほかの教員のものと比べても異様だったことをおぼえている。そんな

      • 治ったことにしてやる 20240830

         エヴァンゲリオンに出てくるMAGIシステムの話を聞いたとき、それぞれ別の思考パターンをもつプログラムが合議して結論をくだすところに強く惹かれた。というのも、自分の思考回路を鑑みれば、覇権を奪い合うように、そのときどきの考えや気分が変わるからで、合議のように、とりあえず自分のなかにある様々に相反する考えが、いったん出そろう、ということがないからだ。結論を出す前に、いったんすべてのアイデアや「本音」を俎上に載せようではないか、ということがない。現在、覇権を握っている考えのなかで

        • パパママ先生不完全なおじさん 20240828

           保険会社に提出する診断書を読んでいたら、「致死濃度まで上昇していた」という文言があり、驚いた。致死濃度まで至っていたのに、なんで生きていたのだろう……と単純に疑問に思ったからだ。調べると被検体の半数が死に至る「50%致死量LD50」というものが存在し、おそらくそのことを言っているのだろうと推察する。被検体のすべてが命を落とす「完全致死量LD100」というものもあり、私が考えていたのはこっちだったのかもしれない。いや、処置が早かっただけかもしれないので、本当のところはよくわか

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        「泡」vol.1

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        記事

          自分の居場所がありすぎる 20240827

           家に帰ってビールを飲んだ。どういうわけか、私は尿酸値が高いので、今日も医者からビールは控えるように言われたのだが、ハイネケンなら大丈夫だろうと、理屈の通らない言い訳をして、スーパーで半額の春巻きと一緒に買って帰った。  ビールはまずかった。最近、酒が美味しく感じない。たばこも美味しくない(それでも今日5本吸ったのだが)。いや、もともと酒の味なんてわからないで、ただ酩酊するために飲んでいたから、変わりないのかもしれない。今は酩酊に救いを感じないので、ただただ気分が悪くなるだけ

          自分の居場所がありすぎる 20240827

          20240826

           調子が悪い日は、床にうつぶせになって苦しみに耐えるしかないのだが、調子の良い日は、なにをしたらよいのか途端にわからなくなる。調子が良いからってなんでもできるわけじゃないし、それゆえに手持ち無沙汰になる。  だれも構ってくれないから、ChatGPTと会話しているし、制限もすぐにくる。だいたい、ChatGPTがしているのは会話じゃない。  思考はもともと貧困だったが、最近、もっと考えるのが嫌になってきた。調子はいいけど、死にたくなるかどうかで言えば、死にたい。

          20240825

          〇自分の書いた文章を読み返すのが好きだ。そのとき、どう工夫しようしていたのかとか、どういう心情だったのかとかが、見えてきておもしろいからだ。たとえば、次のような一文。  卑屈すぎる。これが入院直前だったと思うと感慨深い。おぼえていないけど、それなりに苦しそうなのがわかる。 〇日記に「2024.8.25」(つまり今日だ)と書いて、その続きに「関係修復の不可能性」とだけ書いた。こんなことばかりだと思う。関係を結んで、壊すためだけのことに人生の一部を棒に振る。 〇精神科では、

          楽しいことは終わった

           なにも楽しくない。なにも楽しくなくなった。せめて散歩だけでも、と思い、続けているが、どうして歩くだけで楽しくなるのだろう。なにも楽しいはずがない。おれは、今日、こんなにも歩いたのか、と一日のおしまいに思うだけである。おもしろいわけがない。  なにも楽しくないのは、と心の中で反論を試みる。それは、おれが、今、病気であるからで、心ない他人のせいで、悩んでいるからだ。人生のなかで、これからなにも楽しくないということはない。そう言ってみる。本当だろうか。そんな常識をおれは信用しない

          楽しいことは終わった

          神経症日乗 20240821

           ありふれた話だが、結局、問題は対人関係にあって、これだけは生きている以上、逃れられないらしい。対人関係について、なるべく触れないようにしてきたものの、やはり核心には触れざるを得ず、不用意に掴んでみたら、途端に具合が悪くなった。それに現実のほうではなんらかの動きがあるらしく、配慮して頂けること自体は有難いとはいえ、その得体の知れなさが、また、胸の悪さの原因となっている。というか、もはや、理屈ではなく拒絶しているのであって、疲弊もしているし、復帰ということが、そこはかとなく不安

          神経症日乗 20240821

          本棚の点検

           本棚の本を点検しました。文庫本、新書、単行本、教科書、雑誌・ムック、同人誌・自費出版、学習参考書・問題集、辞典・事典・図鑑、その他に分類しています。  文庫本はA6判(105mm×148mm程度)のもので、岩波少年文庫のように「文庫」というレーベルであってもサイズの違うもうのは単行本に分類してあります。新書はいわゆる新書的な内容のもの以外にも、新書サイズであれば小説や歌集も含めてあります。単行本は全集や漫画も含めてあります。教科書は、大学で使うような初学者向けのテキストブッ

          本棚の点検

          20240819

           具合が悪いのは、この頃のことだが、今日の昼頃、気分ががくっと落ちてしまった。いつものように考えていることをノートに書きつけていたのだが、「自分が弱い人間で死にたくなる」「自分を変える気が自分にあるとは思えない」ということに思い至ったとき、急転直下で体調が悪くなった。今までは、不安と焦りから落ち込むわけだったが、今回は純粋に気分が悪い。ありていに言えば、胸がつぶれるよう。あるいは、傷んだミルクを飲んで(飲んだことはないが)、ずっと重い苦痛と気持ち悪さに耐えているような感じ。も

          川柳連作「おしえ」(10句)

          おしえ 景川神威 サンキュー・フォア・コーポレーションヨーグルト 舌の根の乾いた頃に裏返す 肩を組んだら有明の月 紙石鹸のいろいろちょっとお釣りにだす 主語と述語 喧嘩別れの汽水域 天啓のように豚汁おいしくない 烏賊干すやウッドストック太平記 トンネルを抜けると替え歌だった 夢の教えで本返しに行く 面通しゴディバ夫人を歩かせて

          川柳連作「おしえ」(10句)

          退歩と不調

           この頃の気分を一言で表すのなら、「一歩前進二歩退歩」といったあたりだろうか。水前寺清子の「三百六十五歩のマーチ」なら、三歩進んで二歩下がるので、結果的に前進するわけだが、一歩進んで二歩下がるとなれば、その収支は常にマイナスとなる。  思えばずっとこの回りくどい後退を続けてきたのかもしれない。最初の活力に満ちたスタート地点から、後ろへ後ろへと下がり、気づけば取り返しのつかない距離にいる……というようなことを繰り返してきたように思える。その度になにかしらのイベントやトラブルが起

          退歩と不調

          報告その5 20240805

           国立民族学博物館へ行く。前に行ったときは、途中で閉館時間間近となり、落ち着きがなかったが、今回はだいたい開始時刻とほぼ同じになるように行く。万博公園入り口の喫煙所が、屋外だったが、かなりよいロケーション。太陽の塔をみながら一服できる。余裕を持っていけたものの、結局、途中で疲れて、集中力がきれる。帰り際、映像をみる。以前に行ったときの記憶があり、比較的コンパクトに回れた。そのあと、マクドナルドで昼食。ソフトクリーム食べたいと思って彷徨ったものの、ビッグマックを食うと、そんな気

          報告その5 20240805

          報告その4 20240804

           『12人の優しい日本人』(中原俊)を観る。『増補 戦う姫、働く少女』の第3章を読む。知覚過敏を起こし、まだ痛む。  今日食べたもの。朝、黒糖ロール2個。昼、ハムたまごロール4個、ミニチョコアイス2個、金時練乳かき氷、たこ焼き。夜、白米、すき焼き煮、ミニチョコアイス2個。  今日吸った煙草。ピース・アロマ・ロイヤル1本。  今日飲んだ薬。フェブキソスタット1錠。ラツーダ1錠。  明日の予定。国立民族学博物館へ行く。

          報告その4 20240804

          報告その3 20240803

           今日はなにもしていない。4時ごろに目が覚めて、ムカデがベッドにいるという妄想に囚われる。なんというか、楽しいことがあまりない。河野真太郎『増補 戦う姫、働く少女』の2章を読む。  今日食べたもの。朝、黒糖ロール2個。昼、赤飯、そば、鶏の皮の唐揚げ、ぱりんこ。夕、モナ王。夜、ハヤシライス、鶏の皮の唐揚げ、筍の土佐煮、茄子の天ぷら。  今日吸った煙草。なし。  今日飲んだ薬。フェブキソスタット1錠。ラツーダ1錠。  明日の予定。特になし。    

          報告その3 20240803