高木花文

料理するひと 瀬戸内/豊島

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最近の記事

お大師さん

 旧暦3月21日はめいくの日。 ——  今年はどうする?もう、うちらはせんよ、若い人らに任せます。え、そうなんですか。できるかな、指示はしてくださいね。もちろん、口だけはださしてもらうわ。去年はお菓子だけしたな。今年もそれでええんと違うん?でもここでやめてしまったら、ほんま途絶えるで。お接待、作ってするなら何年ぶりなる?4年や。だいぶなるな。4年前はなにしたの?ここはもう決まっとる、お赤飯とおにぎり。しばらくはお赤飯だけでしとるな。これ、ノートにはお寿司も書いてるよ。お寿

    • パジャマデー

      今日はパジャマデー。 Art Center Ongoing(吉祥寺にあるアートギャラリー)のカフェで働いていた時、北アイルランドから滞在制作に来ていたアーティストのディアドラが「みんな絶対にパジャマデーが必要。ベットの上でごろごろしてマニュキアを塗り直すだけ、みたいな日が。」と力強く話していたことをいつも思い出すパジャマデー。真っ赤な口紅を引いたディアドラは英語がそんなに話せないわたしにもたくさん話しかけてくれて、あなたの料理最高よ!とバナナケーキもサーモンパイも惜しみなく褒

      • たらの芽

        体調が悪い話ばっかり書いているような気もする。 昨日は夜になってからなんだかぽっぽしているような熱っぽいような気がして体温を測ってみたら7度4分あった。それまでビーズクッションに半裸で埋もれながら仕事の愚痴など喋りまくっていた彼が、わたしが体温を測り始めた途端、どうしたの?とスンとして静かになり、具合悪いの?大丈夫?と心配し始めておもしろい。超ぐったりではなく余裕がある時の微熱というものは、人に見せびらかしたくなる。ピピピっと鳴った体温計の数字を見せる。 「え、熱あるよ、どう

        • 胃痛と春雷

          始めたもののあっというまに間が空いて三日坊主にもならず、自分でも呆れている。言い訳をさせて貰えば、前回前々回の日記的なものを読み返しても大して面白くなくて、わたしが書きたいのはこういうことではないのだなと思ってぼんやりしてしまったというわけ。 わたしはなにが書きたいんだろう。 書くことが躊躇われることをほんとうは書きたいんだろうと予想してみる。例えば超個人的な間柄での諍いと仲直りについて。素敵ではない日々のごはん。見栄っ張りのわたしがおおっぴらなところに書くことを邪魔したくな

        お大師さん

          犬になりたい 3/10

          今朝はヨーグルトを食べた。 ヨーグルトを食べる前、赤柴を連れて車を取りに行った。昨日の夜は対岸の宇野でお店をしている人が豊島のイベントに来ていてごはんを食べに行ったのでした。お酒飲まないつもりだったけど飲んじゃったから友達に送ってもらって車は置いてきたのだ。 ごはん美味しかった。メニューがたくさんあって(一緒に食べた友が目が滑っちゃうと言っていたが正しい表現)迷いながらたくさん頼んでたくさん食べた。料理はひとりで作っていて、このメニュー数でこのお客さんの数を捌くのはすごい。し

          犬になりたい 3/10

          初心表明と今日のこと 3/8

          これからの暮らしと生き方について、ちょっと立ち止まって考えてみたりして。 わたし、文章を書くことを仕事にしたいと思いました。 どうやって文章を書くことを仕事にできるのかよくわからないけれど、まずは書いてみよう、人の目に触れるところに公表していこう、わたしは文章を書くことを仕事にしたいと思っていると言ってみようと思います。 もっと自由に軽やかに生きていくために。 :: 今日は風が強い。 お昼前、島に住んでいる友人が実家の柴犬を島に連れてきた。豆柴で黒柴の10歳の女の子。わた

          初心表明と今日のこと 3/8