行動力。
「その行動力すごいですね。どうしたら行動力つきますか?」
という質問を今までも何度かもらった。
例えば、インターンをするために、大学を休学して、和歌山から東京に出る。ということ一つとってもそう。高校生で始めた一人旅や、主催した講演会なんかでは特にそう言われた。
私は全然行動力を意識したことがない。だからいつも返答に困ってしまって、「とにかくやってみればいいと思う。」なんて何の役にも立たないコメントをしてしまっていた。そのお返事をするときは本当に心苦しかった。
だけどそれに対する自分の中での答えがずっと3年ほど言語化出来なかった。なぜか2日前にふと答えが出たのでライフログとして残そう。
「ただすこし、重心を前に傾けてみる。」
そんなイメージ。
ふと歩きながら、頭に浮かんだこの言葉。
「一歩を踏み出す。」でもない、もっともっと手前。
帰り道に、歩いて、止まって、すこし重心を傾けて。って実際にやったらなんかすっきりした。いつも何気なくしていることにこんな大切なヒントがあったんだって。
普段意識しないことを意識してみると案外難しい。重心を傾ける前はちょっと物理的にも抵抗がある。だけど気がついたら一歩が出てる。そんな感じ。
みんな行動力に何を求めてるんだろう?
きっと誰しも、気づかないうちにやってたことぐらいある。
呼吸とか。(笑)
みんな"行動力"を過大評価しすぎているように思う。
行動力を身につけることが大事なんじゃなくて、いかに重心を傾けることを楽しめるか。
Google先生に聞くことが、私にとって重心を傾ける行為に近いかもしれない。ちょっと興味あるなと思ったら、まず検索ワードを入れてみる。本当にこれだけ。そしたら、関連した情報がたくさん出てきて、また疑問が湧いて。そんな繰り返し。なんて恵まれた世代だ。
ちょっと知識がついたら、次はそれについて知ってそうな人に会ってみること。連絡をとってみること。(あくまでも、知ってそうな人でいい。)
だいたいここでつまずく人が多いように思う。
ハードルを下げてみる
だけど、ここでは行動を分けて考える。もうめちゃくちゃハードルを下げてみる。連絡をとるために、まずiPhoneを手に取る。Twitterを開く。そんな感じ。いきなりその人に会った瞬間をイメージしてしまうから、難しく感じる。
人によっては、人に連絡を取ること自体はそんなに苦ではない人もいるだろうし、もしくはiPhoneの電源を入れることすら苦手な人もいるかもしれない。
まずは、自分がもっとも簡単に出来そうなことまで思いきりハードルを下げる。
「行動力なんていらない。」
夢を叶えるために必要なものは、「ちょっとそこらへんまでお散歩でも。」みたいな人たちが周りにいてくれることなんじゃないかな。
行動力も、一歩を踏み出す勇気も、そんなものはいらない。
「ただすこし、重心を前に傾けてみる。」
友人とシーシャに行きます。そして、また、noteを書きます。