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『大学』の冒頭部分を暗唱できるようになった。

くめです。中国古典『大学』の冒頭部分を暗唱できるようになりました。意味は分かっていません。

『大学』は儒教の経書で、中国古典「四書五経」の一つです。優れた人物になるための教本であり、真の意味での「大人」になることを目指すものです。

私はというと大変流されやすい人物でありまして、そりゃまあ沢山の”自己啓発書”に人生を振り回されておりました。最近ようやく自分が流されやすい人物だと自覚できるようになったので、ならばもっとちゃんとした信念・思想のあるものに流されてやろうと思って、古典を手に取り始めたのです。20代後半になって、やっと大人への道へと歩み始めた気がしました。

『大学』はもともと『礼記』という本の一篇であることから、大変短く読み易い書籍となっています。全部素読しても20分程度で読み切れるくらいのものです。とはいえ中身は当然立派なもので、結論から述べられている冒頭部分にて、三綱領・八条目が謳われています。

国語は得意でしたが、ひたすら「つまらない」としか感じていなかった私は、国語について何も学ばずに社会人になってしまいました。当然未だに暗唱できる文学・古典など存在しておらず、懐かしいな感じるものも少ない、残念な人間であります。

とはいえ何時でも学びなおせるのが人間の良いところでありまして、せっかくなら声に出して読んで、自分の心身に響き渡らせてあげようと思い立ち、毎朝5分だけ『大学』を素読することにしたのです。教材は以下にしました。

その習慣を身につけてから半年ほど経ちましたが、いつの間にか文字を読まずとも、暗唱できるようになっておりました。

5分しか読んでいないため、冒頭部分に限りますが、なるほどこうやって己に染み渡っていくんだなと。せっかくなら20分設けて全文読みたいとは思っているのですが、20分は確保できない自分がいます。これからは前日の続きから読み進めていこうかな。

昔から古典とか文学とか大嫌いでして、とにかく「意味が分からん」のです。「お前は何を言っているんだ」。といつも辛い思いをしておりました。残念ながら今も同じでして(多少は進歩したけど)、大学も何を言っているかよく分からんのです。

ただ素読の達人曰く、繰り返し繰り返し読んでいたら、段々とその意味が分かってくるのだとか。その言葉を信じて、とりあえず引き続き毎日読んでいこうと思います。

とはいえ『大学』に関する解説書はたくさんあるので、どこかのタイミングで再度手に取ろうかなと思います。



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