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【読後感】護られなかった者たちへ

前置き

おはようございます、かもじゃです。
月曜日と言うこともあり、少し身体が重めですが今週も頑張りましょう。

先に言っておくと、このnoteにはネタバレは出てきません。

今朝は珍しく早めの8:30に起きた(寝坊したかと思って飛び起きました)ので、優雅に納豆かけご飯を食べてから仕事に取り掛かりました。

先日、どこかで朝ごはんを食べるとその日は頭がはっきりすると聞いたのですが、その効果か普段の月曜日に比べると幾許か頭が重くないような気がします。プラシーボ効果かもしれません。

「護られなかった者たちへ」-中山 七里

さて、表題にもありますが今回紹介する小説は「護られなかった者たちへ」

兎にも角にも、護るべき人を護ることができなかった者たちの物語です。

知人の紹介で読んでから知ったのですが、映画化もされているそうですね、佐藤 健に阿部 寛と映画も観てみたくなるキャスト選出だなと思います。

著者は中山 七里さん、調べるとしちりと読むそうです。
名前の字面と、小説の書きっぷりから女性をイメージしていたので、読み終わってから検索して、いかにも優しそうな男性の顔が出てきたときは驚きました。

代表先は「さよならドビュッシー」、読んだことはないのですが作品名は印象的で耳にしたことがあります。いつか読んでみたいですね。

さて、このお話はそんないかにも優しそうで、人格者として知られる一人の男性が手足や口の自由を奪われ、人知れない場所で餓死死体として発見されるところから始まります。

発見されたのは、仙台市で福祉保健事務所の課長を務める三雲という人物、ここから宮城・仙台を舞台として勤めを果たす公務員と護りたいけど護ることができない、そして護られない者たちのいたたまれない物語が進んでいきます。

感想(ネタバレはありません)

久しぶりに本を読んだのですが、さらっと2,3時間で読むことができるくらい、話の内容もシンプルで、登場人物はそこそこ少ないと思います。

メインストーリーは事件を調査する側とされる側の両方の視点で進んでいき、要所で過去のストーリーが各要人の視点で描かれているといった構成になっており、非常に読みやすいです。

内容は、舞台が宮城・仙台ということもあり、震災と生活保護をテーマにした、少し考えさせられる話となっています。

この本自体は、2018年1月に発売されており、2011年の震災から7年経って、あの頃に戻りたいけど戻れなといったそんなもどかしさや、そこに根付く人々だけが分かる一種の諦め、暗黙の了解といった部分が描かれているところが、またこの物語のリアリティを一層高めているように思いました。

みなさまも是非一度手に取ってみてください。

かもじゃ🦆


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