【一泊二日で巡る日本】山口・北九州編
JALが毎月のようにセールを行うものだから、ついつい旅行の計画を立ててしまいます。ええ、JALのせいです。飛行機に乗らないといられない中毒にかかりました。
どうせ行くなら、今まで行ったことのない空港へ。今回選んだのは本州の西の端、山口宇部空港。そして、九州の最北端、北九州空港。この2つを巡るコースを計画しました。
旅行の行程はこちら。
改めて見直したら、ほぼ「食べる」で埋め尽くしていますね。小倉に至っては「観光」と言いつつ、食べるか飲む(ための買い物)かしていないという。いいんです、それで。
2日目の予定が少ないのは、午前中の便で帰京するため。その分、1日目は朝からフルスロットル。予定していたスポットをいかに回れるかのタイムトライアルです。いいんです、それで(2回目)。
今回の旅行も、Googleマップで行きたいところにピンを立てて、可能な箇所を回るスタイルで計画しています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
1日目
羽田を出るのは8時。7時過ぎには空港に到着しておきたい。それなら家を出るのは6時。そうすると起きるのは5時。早い、早すぎる。それでも、ちゃんと目が覚めてしまうから不思議。
連休を過ぎたこの時期なら空いているだろうと思いきや、山口宇部に向かうJAL291便はほぼ満席。まだ雪をかぶっている富士山も、瀬戸内海の島々も窓から堪能。これがあるから飛行機はやめられない。
予定よりも早く山口宇部空港に到着。そのおかげで、草江駅を10時4分に出る電車に間に合いそう。この旅行の目的のひとつ「御翔印」を購入したら、いそいそと駅へ向かって歩く。
地方の空港の場合、バスで中心街へ行くのがほとんど。電車に乗るにしても駅に直結していることが多いので、歩いて駅に向かうというのは今回は初めて。しかも自分以外、駅へ向かう人は見当たらず。
本当に駅があるのかなと思いつつ、ちょっと歩くと早くも踏切を発見。その近くにありました、JR草江駅。ここから宇部を経由して、下関まで1時間ちょっと。シャトルバスより早いし、安いし、もっと利用されてもいいのになと。
のどかな田園風景から、少しずつ都会の景色が広がると下関に到着。バスに乗り換えて、唐戸市場に向かいます。
九州を眺めながら、お寿司を食べる
晴天の週末とあって、かなりの賑わい。人混みをかきわけ、目的の店「タケショー」に到着。列は出来ているものの回転が早く、15分ほどで注文完了。買った商品を手に、すぐそばのウッドデッキへ。
関門海峡を見渡すウッドデッキは、市場で買ったお寿司や海鮮丼を広げる観光客でいっぱい。海のすぐ向こうには九州。関門橋も見渡せる絶景スポットで、買ったばかりのお寿司をいただきます。
せっかく食べるなら地物をということで、イカとアジ、そしてフグ。さらに穴子と大トロも。これだけ食べて1250円。しかも旨い。ふぐ汁もあわせていただいて大満足(と言いつつ、我慢できずフグの唐揚げも後から追加)。
関門連絡船で海を渡って、門司港スタバ
お腹も満たされたので、海の向こうへ渡ります。関門連絡船で門司港へ。およそ5分ほどの短い航路。天気もよいので、デッキに出て優雅に潮風でも浴びるかと思ったら、これがなかなかのスピード。
片手に手すり、片手にスマホ。やんちゃな運転に踏ん張りながら、関門橋を撮影。軽く水しぶきを浴びながら、あっという間に門司港へ。短いながら楽しいひと時でした。
船を降りると、すぐに門司港駅。ここは日本で初めて駅として重要文化財に指定された駅。その中にスターバックスがあるのです。喉も乾いたので、建物見学を兼ねて、一休み。
九州鉄道記念館で鉄分補給、スパリゾートで一休み
続いては、駅から歩いて10分ほどの九州鉄道記念館へ。門司港レトロと言うだけあって、街のあちこちに歴史のある洋館が。夕方から夜にかけて巡ると、なかなか趣きがありそう。とはいえ私には時間がない。せわしないね。
九州鉄道記念館は、機関車をはじめ、懐かしの列車の実物が展示(中にも入れます)されていたり、本格的な設備で運転体験ができるミニ列車や、九州を舞台にした鉄道模型などなど充実した施設。
常設展示も、かつて九州を走っていた列車のヘッドマークや行先表示、記念切符などが展示され、デザイン好きにも見ごたえあるラインナップ。これだけの内容で入場料300円は安すぎる。
たっぷり鉄分を補給したので、一休み。門司港から2駅先、門司駅から歩いて10分ほどの「照葉スパリゾート」へ。関門海峡に面しているので景色を期待したものの、立てば海が見える程度。とはいえ、お風呂は気持ちいい。
かまぼこ、日本酒、オムレット。
温泉で体力も回復して、いよいよ小倉へ。駅ビルの中から飛び出す北九州モノレールに乗って、旦過駅まで。駅近くの「小倉かまぼこ」でカナッペとタコ天を購入。イートインはできないので持ち帰り。
少し歩いて「力丸酒店」へ。Googleマップで高評価なのも納得の品揃え。この店でしか扱っていないという糸島の「田中六五」に、こちらも福岡産の「庭のうぐいす」「寒北斗」を紹介いただいて、即購入。良い買い物ができました。
再び小倉駅に戻って、駅近くの「シロヤベーカリー」へ。閉店近くなので、あまり品がないもののお目当ての「オムレット」を購入。列に並んでいる日本人は自分だけ。すごいね、インバウンド。
続いて、すぐ近くの「揚子江の豚まん」で豚まんを買って食べ歩き。と思いきや、こちらの店舗ではすぐに食べられる商品は無いとのことで断念。グーと鳴りそな腹の虫をなだめながら、ホテルへ向かいます。
部屋に着くなり、オムレットを実食。この後夕食があるので1~2個だけと誓っていたのに、ペロリと5個完食。1個1個が意外と小さいからね、と自分に言い訳をしてベッドでひと眠り。
【今日のごちそうさま①】天ぷら定食 ふじしま
陽も沈む頃に、再起動。いくつか用意していた夕食候補の中から「ふじしま」を選ぶことに。かしわ料理の「美好野」も候補だったのですが、一人で行くのはもったいないなと思い、今回はパス。
「ふじしま」は天ぷら定食のお店。商店街から狭い階段を下りた地下にあり、カウンターのみの質素な作り。その中で数人の店員さんが、各自の役割を小気味よくこなします。
その小気味よさが現れるのは、席に着いてから料理が出るまでのスピードの速さ。天ぷら9品、ご飯、味噌汁、お漬物がこんなに早く提供されるとは。では、いただきます。
海老天×2、白身魚、キス、ささ身、かき揚げ、ナス、玉ねぎ、さつまいも。どれも揚げたて。衣が薄い分、素材の旨味がダイレクトに伝わってきます。個人的なヒットは玉ねぎ。これだけ食べて940円は安すぎる。
【今日のごちそうさま②】小倉宝雲亭
天ぷらが活性化させたのか、もう1件どうだ?とお腹がささやく。そういやホテルの近くに、夕食候補だったお店があったなと。向かうは「小倉宝雲亭」。一口餃子で有名な町中華です。
タイミングが良いのか悪いのか、先客はゼロ。独占です。ビールを飲みつつ、餃子を待ちます。
カウンターには大将、女将、若大将。音楽が流れるでもなく、静かな時間。静かというより、沈黙か。やや気まずさを感じながら、焼きたての餃子をいただきます。ぱくぱくぱくぱく、グビ。ぱくぱくぱくぱく、グビ。
私も何か話せばよいのでしょうが、ひたすら無言で完食。八分目の腹には、ちょうどよいボリュームでしたが、いかんせん緊張感が否めず。そそくさと退散。味は悪くないんだけどなあ。
お腹も体力も限界を迎えたので、ホテルで就寝。長い一日でした。
2日目
9時には小倉駅から空港へ向かうバスが出ます。朝のわずかな時間で最後の仕上げ。駅のホームにあるうどん屋「ぷらっとぴっと」へ向かいます。
入場券を買って、ホームへ。先客は皆おっさん。気後れする理由などありません。名物の「かしわうどん」とお稲荷さん1個で500円。甘めのかしわ(鶏肉)と、柔らかめなうどんが旨い。朝からペロリといただけます。
小倉駅はターミナル。様々な列車や特急がやってくるので、スマホ片手に鉄分補給。ギリギリまで小倉を堪能して、空港へ向かいます。
JAL374便は、出発が20分遅れ。急ぐ帰路ではないので、ノンビリとお買い物。シロヤベーカリーの商品が空港でも売っていたので、「サニーパン」を購入。ここで回収できるとは。
欲を言えば、揚子江の肉まんも門司港の焼きカレーも食べたかったけれど、それは次の機会に。「もっと時間を取って来ればよかった」と思うのもいつものこと。「次来るまでに痩せなきゃなあ」と思うのもいつものこと。
あっという間の満腹旅行。次はどこへ向かうのか。
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