歳を重ねるごとに老化していく【４つのメカニズム】｜知識サプリメント#12

2020年5月11日 07:00

［Answer］

① 炎症の制御不能
② 胸腺の委縮
③ アポトーシス
④ テロメア短縮

では、
これら４つの詳しい老化メカニズムを知ることで
アンチエイジングに向けて正しいスタートを切りましょう

そもそも炎症反応とは私たちの体を守ってくれるものですが…

加齢とともに
自己か非自己かの識別能力が低下し
自分自身を攻撃するようになります

その攻撃対象が、、

関節だと　→　関節炎
血管だと　→　アテローム性動脈硬化
神経細胞だと　→　アルツハイマー病

を発症することが考えらます

また炎症は
多くの癌とも関係があることが示されているという事実もありますよね

胸腺とは…
免疫反応、特に抗体反応の要となるT細胞を
産生・成熟・教育する器官のこと
※T細胞のTは胸腺（＝thymus）が由来

加齢による胸腺の萎縮は
私たちにとって避けられない老化現象のうちの一つです

胸腺が萎縮することによって
免疫システムが外界から侵入してきた細菌やウイルスに対して効果的に反応できなくなってしまいます

アポトーシスとは…
異常な細胞やダメージを負った細胞が自ら効果的に自殺すること
（＝プログラムされた細胞死）

［第一種過誤］
悪い細胞を見逃しアポトーシスし損なうこと

［第二種過誤］
正常な細胞がアポトーシスを起こすこと

加齢にともなうこれらの機能不全によって
癌化する細胞が発生したり
筋肉や脳などの各器官の機能が低下したりします

テロメアとは…
細胞染色体の保護キャップの役割を果たすもの

加齢とともにテロメアが短くなるのは
先程の胸腺同様避けられ老化現象の内の一つです

テロメアが短縮すると、、

①組織の修復や再生の回数が減る
②炎症反応を促進するシグナルを発する

これによって身体の様々な機能が混乱します

いかがでしたでしょう？

私たちは誰もが老化します

これは避けらない事実として受け入れるしかありません

ですが、その傾向に逆らい
なるべく若い時と引けを取らないくらいアクティブに毎日を過ごせたら
それは嬉しいことですよね

もしあなたがそう望むのであればまずは
私たちの人体に悠久の時をかけて刻まれた老化のメカニズムを
きちんと理解しておくことは
非常に有意義なことではないでしょうか？

絶対に必要なのは運動
それと同じくらい重要なのが断食

！運動は以下の条件を満たそう！

・心拍数がそこそこ上がる
・動きのバリエーションが豊富
・ダイナミックさを伴う

断食は無理のない範囲で
断食道場に籠るような本格的なものでなくてOK
（オススメは“５：２メソッド”←Google検索）

さて
今回の具体的な行動戦略では運動と断食を推奨しました

これは
今回ご紹介した老化の4つのメカニズムが
私たち動物に標準装備されているのはなぜか？
という疑問に答えようとするとその意図が見えてきます

すなわち
老化とは自然に組み込まれたシステムであり
進化の歴史を通して
私たちの祖先たちが積極的に取り入れてきたという事実です
（もちろん意識的にという意味ではない）

つまり老化は
種として繁栄するのに有効な手段だったということ

このことを踏まえて考えるに
老化システムを緩やかに進行させ（アンチエイジングし）たいのであれば
過酷で厳しい環境が必要だと結論できるわけです

だから
運動と断食が有効だといえるんですよね

物事の何を観察できるかは
あなたがどのような理論を持ち合わせているかによる

この話しも
この教訓の良い例だと言えるのではないでしょうか

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