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痩せられる脳を作り出す2つの方法とは?!~太りやすいのは体質なのか脳質なのか(実践編)~

「どういった食事の仕方をすれば、あなたは健康になれますか?」

「何をどのように食べればあるいは食べなければ、あなたは痩せることができますか?」

この質問に対する答えが全く検討もつかない人など、いまやどこにも見当たらないだろう。

野菜は極力食べた方がいい!

発酵食品もいい!

お肉はほどほどに!

白米、パン、パスタは少し控えよう!

お菓子、デザートはなるべく控えよう!

超加工食品、ジャンクフード、ソフトドリンクは絶対にダメ!!

と、いった具合に。

だが、メディアや政府や専門家が行ってきたこれを食べなさい!あるいはこれを食べるのはやめなさい!という訴えは、問題の根本解決には一切なっていない。

なぜなら、ここまで知識や情報が浸透している現在でも、肥満と診断される人の数は世界的に増加中だからだ。(日本では減少傾向)

これまでは、正しい知識や情報を提供さえすれば人々の行動は変わるだろうという甘い考えを基に、美容・健康キャンペーンを行ってきたが、それだけでは人の行動は変わらない。

したがって、美と健康を目指す人にとって障壁となる最大の問題は、“分かっちゃいるけど続かない”といった、いかにも人間的な悩みの方だろう。

前回の理論編の記事では、この“分かっちゃいるけど続かない”理由を科学的な根拠を基に解説した。

そして改善すべきターゲットを、“過去のデータからシステム化された脳のプログラム”であるとお伝えした。

今回の実践編では、その具体的な改善法を2つご紹介しよう。

脳の改善法①~瞑想~


では早速一つ目の改善法から話しを進めていく。

これからお伝えする一つ目の方法のターゲットとなる脳の領域は、“大脳皮質”。(特に前頭前皮質)

ターゲットなる機能は、“意志の強さ”だ。

私たち人類の最大の特徴である大脳皮質は、ケーキを食べたい!という本能に対して、いや、ダイエット中だからやめよう!と己の意志で本能を抑制する能力を司る領域である。

したがって、まずは大脳皮質のブレーキ機能を鍛えるおすすめの方法をお伝えする。

それは“瞑想”だ。

瞑想と聞くと、仙人やヨガの達人など宗教的な概念が浸透しているが、これまでにその有効性は、様々な科学的な研究によって繰り返し証明されている。

そして瞑想で得られる恩恵のうちの一つに、大脳皮質の機能改善があることに注目してもらいたい。

(研究によって大脳皮質の構造や容量、神経配列のパターンなどの物理的な変化が確かめられており、判断力・記憶力・集中力などの認知機能の改善が見込める)

すなわち、ケーキを食べたい!という本能を抑制できるように、瞑想によって大脳皮質を鍛えることができるのだ。

美と健康を望む人なら、この事実を活用しない手はない。

では肝心のやり方だが、瞑想といっても難しく考える必要は一切ない。(というか難しく考えれば考えるほど続かないだろう)

一、地べたに座る

二、目を閉じる

三、姿勢を正す

四、深くゆっくりとした呼吸を繰り返す

このまま10分間、頭の中に流れ込んでくる考えや映像を、否定も熟考もせずにただ受け止める。(いわゆるマインドフルネス)

たったこれだけでOK。

(私はこれに自然の音(焚火、小鳥のさえずり、波、雨、風)をYouTubeでBGMに流している)

まずは気楽に始められて、無理なく継続できるように自らの手で試行錯誤していこう。

また専門書やネットの記事などで、主体的に情報を収集することも重要だろう。

だが個人的な考えだが、この分野のやり方にたった一つの正解などないと思う。

だからこそ、自分オリジナルの瞑想法を突き詰めてみてほしい。

おそらくその方が、継続できる可能性は高くなるはずだ。

最後に、瞑想を継続してほしい最低限の期間だが、2011年にホルゼルらが行った研究によると、約8週間瞑想を行えば誰にでも大脳皮質の密度を高める可能性があると報告してる。

どちらにしても、この先の人生の中で残された時間うち毎日の10分間を、瞑想に使用することになっても悪い投資にはならないのではないだろうか。

脳の改善法②~プチ断食~

さて続いて、脳のプログラムを改変するための二つ目の方法を紹介していこう。

その方法は“断食”だ。

瞑想の次に断食となると、なんだか修行僧にでもなれとおすすめしてる気がしてきたが、断食についても科学的な視点から様々の有効性が報告され始めている。

ただし、ここでオススメするのは寺にこもって行う本格的な断食ではなく、誰にでも今日から始められる“プチ”断食だ。

やり方は二通り。

週に2回だけ1日の総摂取カロリーを、500キロカロリー以下に抑える方法。

もしくは、同じく週に2回だけ16~18時間、食事を摂らないように間隔を空ける方法。

どちらの方法も、体重の減少、ホルモン代謝の変化による細胞の質の向上、腸内環境の改善などの効果が、これまでに明らかにされいる。

これだけでも素晴らしい恩恵だが、今回のテーマが脳の改善であったことを思い出してもらいたい。

そこで、このプチ断食で私がお伝えしたい最も重要なポイントは、“記憶の再形成”ということになる。

あなたがサラダではなくお肉を、小盛ではなく大盛りを、デザートを食べない!ではなく食べる!を選択してきたのには、過去の経験から得られた記憶を頼りに脳が決めていると、先ほども書いた。

これには報酬系という脳の仕組みが、大きく関与している。

デザートを食べない!よりデザートを食べる!を選択した時の方が、幸せを味わえた経験がこれまでの人生の中で多かったということだ。

これはこれで問題ないのだが、デザートを食べなくても幸せな人生を歩んでいる人を私は何人も知っている。

「デザート=幸せ」の等式が刻み込まれた脳だから問題なのであって、この固定された偏見さえ変更できれば、あなたはデザートを食べなくても不幸になるとは感じなくなる。

だからプチ断食を通して、『ケーキって食べなくても平気なんだ!』という経験を積み重ねていこう!というのが、ここでの私の主張だ。

※もちろんケーキは例えなので、自分で自分のやめられない嗜好品に置き換えよう

いやむしろ、経験を通して食を学び直さなければ、健康的な食事法は永遠に習慣にならないと肝に銘じるべきであろう。

すなわち、自分の食習慣としっかりと向き合い、食べ方を再学習するきっかけ作りに、プチ断食を活用するのである。

そして将来、あなたの脳がお肉ではなくサラダを、大盛りではなく小盛を、デザートもお菓子も食べないことを自然と選択できるように、脳のプログラムを書き換えていこう!

努力と期間は必要だが、これが可能なことは科学で証明されている。

ラストメッセージ~神尾の場合~

ちなみに私は、寝る前の10分~20分を瞑想に費やし、月に1~2回のペースでプチ断食を実行している。

瞑想をしていると、何だか修行をしているような感覚になるし、自分の意識の高さを実感できる気がする。

また、上手く集中できなかったり呼吸が浅いことに気が付いたりする。

そんな時は、その理由を分析することでまた自分への理解が深まる。

プチ断食は、日頃思いを馳せることはない胃腸に対して感謝の念を抱く機会になる。

そして実際、その日は断食によって胃腸を休ませてあげるのだ。

また、健康の為に努力している自分を賢く感じることができるし、次の日には自分を誇らしく思える。

そして毎回、食に関して気付きを得られるのもその大きな利点だろう。

「空腹とは絶望的な状況ではないのだ!」

「自分はこの程度で満足できるのか!」

「この料理ってこんなにカロリー高いんだ!」と。

ただし、ここで最も大切なポイントをお伝えしよう。

瞑想にしてもプチ断食にしても、誰かに強制されてやるものではない。

また、“やらなければいけない”という義務に位置づけてもいけない。

なぜなら、そうやって始めたものなど決して永遠には継続できないからだ。

だから、瞑想やプチ断食を始める前に、これらを行うことの目的やメリットをしっかりと吟味しよう。

また、やりがいや楽しみを見出せるかどうかよく自分に問いかけてみよう。

目的、メリット、やりがい、楽しみを深く実感して始めたチャレンジであれば、あなたは必ず続けることができる。

そして一定期間きちんと継続できれば、いつの間にかそれは自然とこなせる習慣となるははずだ。

何となく日々を生きるのなんてもったいない!

未来のことを考えないで生きることなど、私には絶対にできない!

“Living while Thinking !!”

さあ、誰にでも必ずやって来る10年後20年後の自分に、最高の財産を残していこうではないか。

後悔する余地を残さない未来を、自らの手で創造していこう!!

この記事を書いた神尾健太という人物➤https://wp.me/P9oEaZ-41

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