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ファンがつくか不安な方へ

神里です。

先日、物書きとはこういう精神だといいかもしれないよ、という話をしました。
簡単に言えば、投稿などしたとき反応が鈍くてもそれはイコール実力が無い証明というわけではないから大丈夫だよ、という話。

でもね、神里さん……
最初はそう思って頑張るけど、ずっと同じ調子で変わらないから辛いです……

こう言われるかもしれません。


そういう状態であるなら、私はこう言います。

大丈夫ですが、考え時かもしれません。


前にも書きました。
作品との出会いは本当に思いがけないもので、毎日投稿サイトなどに入り浸って能動的に探していても、数年前に投稿された超ささるものが今まで見つからなかったなんてこと、本当によくあります。
あなたの作品が誰かにとってのそれになっている可能性は十分すぎるほどあるわけです。

ひとつ大切な話をしておきます。

あなたの作品を気に入る誰かが現れるのを待つ……そういう意味で、大丈夫と私は言います。
ファンがつかない人はほぼいませんし、続けていればどこかで誰かに引っかかって、必ず成果が見えてきます。
閲覧を増やすなどの作戦を実行しないと時間がかかるかもしれないことは確かですが、あなたの作品をとても気に入ってくれる、そんな人がいつかは現れてくれることでしょう。
これは、続けていればこそ。続けることで出会いの可能性を上げている、そういうイメージです。
そして、能動的に客寄せをしない限り、これはもはや運に身を任せるしかありません。運とタイミングです。

あなたに本当に書く力があるのなら、素敵な作品が書けているのなら、それは必ずファンとなる人の目に留まり、気に入ってもらえ、応援してもらえるようになります。
多くの物書きが求める、本当に欲しい評価が手に入ります。

繰り返しますが、素敵な作品が書けているのなら、必ずファンはついてきます。それも、年単位で更新が無くとも、心から新作を心待ちにしてくれるような、そんなファンがついてくれます。
たとえ少しずつだとしても、必ず数字に表れてきます。数ではなく、密度、質に表れるのです。


ただ……

ずっと続けているけどそういった出会いが無い、ファンなんて全然ついてくれない……
そういう時は、考えるべきときが来ているということかもしれません。

何を?

成長を、です。

ファンを待つ間も当然書いて投稿を続けるわけですが、この期間というのはぼんやりしている時間ではなくて。
書いて書いてレベルをあげるための期間です。
最初から素晴らしい作品がかけている場合は別ですが、読者は作者の成長も望んでいます。常に、より面白いものを望んでいるのです。そしてファンというのは、「あなた(の作品)が」レベルアップする事を望みます。

最初は期待してくれていても、次第に離れていってしまわれる……そんなときは、あなたのレベルが変わらず作品の面白さに悪い意味で変化がないから、かもしれません。
最初からそれなりに面白いものが書けている場合も実は同様で、その水準以上のものを読者は要求し始めてきます。めちゃくちゃ面白いが永続的に保てているならともかく、これは面白い感じだから今後に期待、みたいな印象であれば、レベルアップできなければ読者を裏切ることになってしまいます。
ひとつめがとても面白くても、二つ目はそこそこ、三つ目はまぁまぁ、四つ目は微妙……となると、読者は離れていってしまいます。

厳しいことを言うなら、どれだけ時間を使ってもファンがつかないのであれば、それはその時点で実力などなかったということ。レベルアップができていない、という事の表れです。
本当に素敵なものが書けているならファンは必ずついてくる。裏を返せば、素敵なものが書けていないのならファンはいつまでもついてこない。

であれば、開き直りましょう。
なんだ自分はまだまだだったのかと。
勉強しましょう。書きまくってレベルアップしましょう。
そして、再び投稿してみましょう。
きっと周りの反応も変わってくるはず。時間はかかるかもしれないけれど。

私は、最初の敵は自分だと思いますが、最後の敵、最大の敵も自分だと思っています。
まずは自分に打ち勝つことで、様々な世界が広がります。
そして、勉強したりしてレベルが上がればあがるほど、自分の作品に対する見方が厳しくなっていきます。
その自分が、これは凄い、面白いと断言できるなら、それは素敵な作品に違いありません。
そう思えないのなら、もっとレベルアップするしかありません。
最初は自意識過剰でも、力がついてくればそれは次第に根拠のある評価になっていきます。
こうなると、自分が納得できるものを書くのが難しくなってきます。

でも、待って? それだといつまで経っても自分に自分が追いつかず、素敵な作品なんて完成させられないんじゃないの?

これは正解でもあり、正解とも言い切れない部分があります。
というのも。
おっかなびっくりで投稿したら、不思議とファンがついてくれて、投稿頻度低いのに期待して待っててくれて……みたいに、数はともかく質では手応え無くもないみたいな感じになったりして……
実はこれ、レベルアップした自分がする前の作品を見てまだまだと思う、というのを繰り返しているうちに、90点の自分が85点時点での自分の作品を見て頭を抱えてるみたいな状態になってるんです。つまり、85点の作品が投稿されたわけで、85点ってそう悪い数字でもないわけで。
知らず知らず自分の実力が上がっていって、いつしか質の高い作品が書けるようになっているというやつ。
怖がりが多いのも物書きの特徴ですし、勇気をもって飛び出せば、意外と自分が結構なレベルであることを実感できたりします。

大きく見れば、これの繰り返しでしかありません。

プロだって、日々成長しています。
プロではない世界であれば、自由に次が試せます。
結局、やる事は同じです。自分を信じて書き続けること、これしかありません。

本当にありがたいことですが、不思議なものでファンというのはいつか必ず現れてくれます。
大多数に好かれたいとかいう話になるとまた違ってきますが、ファンがついてくれないと嘆く必要はありません。
コメントだってもらえるようになります。次のあなたの作品を楽しみにしてくれます。年単位でお待たせしても、すぐさま気づいて喜んでくれます。
あなたが誰かのファンだった頃も、そうではありませんでしたか?

とにかく書いて投稿するにゃ~。




…………いや、それはわかっとるんやけどな!?

そんな声が聞こえてきそうです。

しかしですよ。
また当たり前の、わかってるよという話をしますが。


試して急にジャンプアップできる事なんてありません。
できるとしたらその人は天才ですから、そもそもこんなことで悩みません。

急に成長してるように感じたり、できなかったことがある日突然できるようになったり、瞬間的に飛躍したと感じることはあると思います。
でもそれは、成長を感じた瞬間そう思うだけで、実は小さな積み重ねの上で起きていることに過ぎません。
コンクールみたいな大会本番で大成功したけど、練習段階では一度も通して成功しなかった……みたいなものです。大会当日成功できたのは、日々の練習のおかげ。練習で一度も成功しなかったからって、練習は意味のないものではありませんよね。
何事も同じで、積み重ねているからこそ、成果がどんとあらわれるのです。

当たり前だろうと、わかってるよと言われそうですね。
でも、急に厳しいことを言いますが、成果が出ないのはこれができてないからです。
これができていれば、成長する、投稿する、を繰り返していくうちに、いつの間にかファンがついてきてくれるものです。
誰かひとりでも、集中してあなたの書くものを楽しみにしてくれる人が現れたら、あとは時間の問題です。


それともうひとつ。

こんなに悩んでるのに、どうして成果がでないのか?

原因を分析したり他の手段を考えてみたり、夜も眠れないくらい悩んでる。でも、成果が出てこない……そう嘆くことがあるかもしれません。

ある漫画のあるキャラが言ってました。
悩んだり考えたりしてる時間は大切だけど、その間は前には進んでいない。

悩んでる時間、迷ってる時間っていうのは、立ち止まってるんですね。二手に分かれた道の前で、どちらに進もうか悩んだり迷ったりしてるイメージ。
動かなければ次の景色が見えてこないのは当然で、そうして初めて状況が良くも悪くも変わるのです。

これ、言い返したくなるくらい当たり前のことですが、意外とこの状況で立ち止まったままの人が多いんです。
また少し厳しいことを言いますが、やってるつもりになっている場合が多いのです。

上でも書きました。
おそらくこれで悩んでいる人は、成長しなければならない時がきているのでしょう。
それはつまり、今までや今と同じ努力、同じやり方ではこの先成長が見込めないかもしれないということ。
この状態、動いてはいるのですが、期待できる変化が少ないです。
センター試験で全教科必須なのに、英語が190点とれてる状態で200点を目指して頑張ってるわけす。それより、55点の世界史なんとかしませんかという話。190を200にするより、55を80にする方が合計点伸びますし、なんなら簡単です。
うーん少し違うか? まぁイメージはこんな感じ。合計点を伸ばさなきゃいけないのに、それに直結する動きができていない。それは、動いているとは言い難いです。


多くの人が最初(の方)にぶつかる大きな壁だと思います。
がむしゃらにずーっと努力しているとこの地点を通り越しているということもよくありますが、慎重な方、様子見をよく行う方は、陥ってしまいやすいです。

でも、なにをどうしたら成長できるのか、成長ってなんやねんもはや、と思っちゃいそうですね。
この話は、また次回にでも。


やるしかないにゃ。
頑張りは基本何の考慮にも入らないけど、見てくれてる人は案外いるものにゃよ。

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