洞察系HSPは見た！【2】

いや、見られた！？

自分のプライドの高さに驚愕したことはありますか？
ぎゃっ！私ったら、プライド高っ！！
…そんな風に。

私は…あります（小声）
クッキリハッキリ覚えておりますよ…。

むか～し、昔。しょぼいマンションの２階に住んで居た。
いかつい男性がピンポンと尋ねて来て、
（ げ…こわっ…誰？　何？ ）
と、思いつつ出て行くと、警察手帳を見せられた。

（ わぁ～ホントに手帳を開いて見せるんだね～ ）
と思いつつ、初めてこんな形で尋ねて来られたことに、ちょっと高揚。

いかついお顔の刑事さん曰く、
「実は、Ｘ月Ｘ日のＸ曜日なんですが…お隣のＸＸさん宅で干してあった洗濯物から下着の盗難があったそうなんですが、お宅は大丈夫でしたか？」
と。

（えっ！！　こわっ、盗難？　でも、下着ドロ？　なんじゃそら…）
と、一瞬にして私の頭の中で色んな想いが浮かんだけども、開口一番出た言葉は…
「 いえ、ウチは干してませんでした 」
んもう、シレッと、即答ですわ。

んで、答えた直後に、
( ぎゃ～っ、なに？これ、プライド？逆に恥ずかしいわっ！！ )
と、心で絶叫。

それを言うなら、「取られていません」でいいじゃん！

即答で 「 干してない！ 」って主張しちゃうのってさ…
（ 干してたのに捕られてないなんて、なんだか 女のプライドが傷つくじゃないのよ！いやだわ、刑事さん。 見栄ぐらい張らせて頂戴よ！）
…みたいな、ウソ臭くも嫌らしい匂いがするじゃないの。

なんなのかしら、私ったら…いきなり干してませんなんて～！
せめて、『 干してなかったと思います～ 』 とかにごせばまだマシだったよ～。

日付いわれて即答でその日に洗濯したかしないかなんて、フツーは思い出せないよねぇ？
いや～、全くもってお恥ずかしい…。
きっと刑事さんは気づいたよね？
気づいたよね？
と、自分が悪いことをしたワケでもないのに無駄に動揺した…。

その数日後、どこをどうして捕まったのかは知らないが犯人とおぼしき男が車に乗せられていて、刑事さんが１階のベランダに足をかけ
「ここか？ ここを足場にして、こっちへこう手を伸ばしたんだな？」
って、現場検証ってヤツですかね…やってましたよ。
確かにお隣にしか手を伸ばしていなかった。

…ウチは干してなかったよね？ と、犯人に聞いてみたかったよ！

はぁ…なんか自分の無駄なプライドにゲンナリし、嘘つきだなぁとしょんぼりした一件であった。

もーほんとこう言うの情けないー！
いつまでも情けなーい！
悔やむーーーー！