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大人の発達障害について軽度ASD院生がムムム…となっていること

こんにちは,毎度論文終わらなさそうだけど研究者したいよおお…と嘆いている院生です.
実は2年ほど前に宣告を受けた軽度ADHD宣告にちょっと疑問を持ち,9月からADHDなのかどうかというテストを診察とは別に臨床心理士さんと一緒に受けておりました.
先日結果も出てフィードバックの報告書もいただいたので,最近何かと言われている「大人の発達障害」についてちょっと書きたいと思います.

大人の発達障害って言うけど,なんで突然そんなことを…?

という小見出しをつけましたが,最近鬱だけじゃなくて精神疾患が全般的にポピュラーになってきて現代病に代表されるような感じになってきましたね…と思っています.
ブラック企業とかパワハラ・アカハラ,自殺大国日本…嫌な字面ですが,事実として存在しているのは少し残念ですね.私が言える身でもないですが.
高校の時にリストカットから始まり(思い返せば中学の時からHSP気質だったのはあるのですが),抑鬱診断を受けて精神科に通う生活をしたものの医者とのカウンセリングで医者不信になり通院をやめました.結局大学卒業前にパニック発作を起こして精神科に出戻りする羽目になったのですが,それがもうすぐ3年くらい前になるような話です.
だいぶ鬱抜けトンネルを歩いてきましたが,最近以下のようなことが顕著に見られるようになりました.

・実家に立ち寄るとわかっているくせに鍵を忘れる
・翌日の薬を用意したにも関わらずいざ出掛けたら鞄にピルケースがない
・家の中でドアや壁に衝突する
・一度物事を始めるとキリが良くなるまでトイレに行かず休憩もしない
・話が長く要点が纏められない→ダラダラと長話をする
・話が長く,いらんことまで喋る(いわゆる失言…?)
・教授の話している「あの」研究が「どの」研究を指しているのかがわからない
・適当な話でも100全部受け止めてダメージを受ける→「無理…死にたい…」思考

彼氏にも「それ前にも注意(指摘)したよね?」と怒られたり,鍵の受け渡しをするために姉を駅に立ち寄らせたり,薬が足りなくなって断薬状態が3日続いて発作を起こしバイトをドタキャンしたりという事態が発生.こんな筈では…と思っていた矢先にふと思い出したのが,2年ほど前に当時の主治医から言われたADHDのグレーゾーン宣告でした.
いや,流石に…と思ったものの現在の主治医に相談したところ,その傾向はあるかもしれませんねということで,きちんと診断してもらうことにしたのでした.

2年前にADHD宣告を下したクリニックについて

・病院スペック:地元の開業医のクリニック(市立病院から逃走),心療内科
・カウンセリング:死ぬほど嫌いでしたが転院前3ヶ月くらいやってました
・治療法:投薬治療(副作用も多く拒食,ぞわぞわ感等で振り回されてた感が…)
・受けた心理テスト:バウムテスト(一枚法),AQ日本語版

こんな感じでしょうか.
地元の,そんなに大きくない新しいところで院内の写真も綺麗だったのでそこにしました.
あと精神科/心療内科で一番大事というか重点を置くべきなのは先生との相性だと思ってますが,先生の経歴もまあ悪くないしちゃんとしてそうだったし,とそこにしました.その先生も別に悪い人でもないしちゃんと話聞いてくれるし,自立支援医療の存在を教えてくれたのもその先生です.待ち時間も快適だったのでちょっと名残惜しかったりもしました笑

現在通院している大学病院について

・病院スペック:都心の大学病院(超おっきい〜),精神科
・カウンセリング:今の所なし,診察のみ(検討中)
・治療法:投薬治療,と毎月の報告
・受けた心理テスト:バウムテスト(3枚法),WAIS-Ⅲ,AQ日本語版

現在は,高校の時に抑うつで一度お世話になった大学病院に出戻りしてもう2年近く経ちます.
病院を切り替えた原因としては,全く減薬がなされていないことや,薬剤師の姉曰く「こんなに薬いらん」とのことで,確かに先生も優しいし話も聞いてくれていいんだけどやっぱりなんか快方に向かってる気がしない…というモヤモヤが残っていて母の勧めもあり,もう一度またそっちに行ってみようかということでした.
6年ぶりくらいに行ったのですが,先生はお変わりなくって感じで.前は抑鬱だったのですが,今回は"パニック発作"ということで行ったら診断書には"自律神経失調症","パニック障害"とのこと.
あとは自律神経失調症からくる起立性調節障害(OD)も症状として出ていました.

心理テストの結果

さて,この2院なんですが,勿論血液検査もしておりますし,前の前の市立病院では計4回採血されました.パニックの診断のため心電図も取られたりしました.
で,色々なことはしたのですが前者の地元クリニックをAとしましょう.そして今通っている病院をBとします.
A:ADHDのグレーゾーン
これに対して,
B:軽度ASD
という結果をいただきました.なんとなくやっぱりな〜とは思ってましたが,2年前にADHDと言われて調べているとASDとか当てはまる項目がなんか被ってるけど何かどっちつかずでよくわからない…という感じでした.

Aの診断結果については,全く根拠がわかりません.というのも,フィードバックを得られずただ先生からそう言われただけなので,ああそうなの…という感じで冊子を渡されてストラテラも処方されたりしました.
正直ストラテラは全く意味をなしませんでしたね,頭が締め付けられるような感覚だけで,なんだか束縛されている感じですぐに処方をやめてもらいました.

Bの診断結果ですが,
・バウムテスト(3枚法):物事への取り組み方やパフォーマンスの発揮の仕方が極端,過集中とそうでない時の差が激しい
・WAIS-Ⅲ:群指数で「知覚統合」と「処理速度」に41の指数間がある(一般的には20以内),視覚イメージが優位で抽象概念で応じることに困難,記憶法には色との(恐らく共感覚?)連動,臨機応変な対応はあまり得意でない,きちんと理屈を説明されて理解するタイプ
・AQ日本語版:得点35点 (>カットオフポイント33点) 自閉症スペクトラム上において診断的基準を上回る傾向が示唆,注意の切り替えやコミュニケーションにおいてカットオフポイントを上回っている.

というものでして,まあ軽度のASD傾向というかそういうことなんでしょうね.ちょっとこっちの結果にはストンと落ちるものがありました.心理士さんの所見を見ても確かに,ウンウンと頷けるものばかり.そしてそれに合った書籍もちょっと紹介していただきました.

ありがたいことに,彼氏は器の大きな方でこういうことに理解があるので凄く助かっていてなんでも相談できる人です.前は結構怒らせてしまったこともありましたが,今はちょっと笑いながら,俺の話も前よりは聞いてくれるようになったかなと言ってくれました.
そしてたまにズドーンとメンタル的に来る時もありますが,最近ですと金銭感覚や経済的なことに関して凄く悩んでいて母に号泣しながら30分くらいラインで電話をしていました.(母はちょうどソウル市内の地下鉄の駅にいた…)
最近はそういうことに関しても彼に相談できるようになったので結構気が楽というか,一人で抱え込まずにこれはこれ,それはそれ,と一緒に食費なり日用品なりと家計簿のカテゴリの整理をしたりということをしています.
やることリストを作ったり,忘れ物を防ぐためにどうしたらいいか,目標設定を自分が思ってるより6割くらいに留めておいたり,1つのプランがダメになってしまった時の立て直し日を設ける…etc,彼やカウンセラーさんから対策を聞き出しています.
今回この診断をしたことで,どうしたら自分が生きにくいと感じずにのびのびと私らしく生活できるか,ということを考えるきっかけにもなりました.

大人の発達障害という言葉

「発達障害」という言葉を使うことに抵抗のある方もやはりいるようです.そして私自身,ASD(自閉症スペクトラム)ということで自閉症という頭文字がつくわけですが,だからと言って障害者というわけではありませんし,元来子供に向けて使われていた発達障害という言葉に「大人の」という枕詞をつけただけなので一概には障害者という枠にくくれないのでは…と思います.
私は特に生活には困ってませんし(パニックや自律神経は別として),強いて言えば過集中や大きな音や予想外の事態にめちゃくちゃびっくりしてあたふたするというくらいです.
なのでこの語彙はなんとなく,当てはまる言葉がなかったから使ってる感がしてしまうのですが,彼とフィードバックの報告書を見ていて,誰にでも起こりうることですし,そんなこと言ったら完璧な人間なんていないし誰もが発達障害の可能性を孕んでいるという話をしていました.彼から見て私は確かにこだわりや過集中とかそういう一面もあるしコミュニケーションに関しても私が話しまくってしまうのですが,それは時として吉にも転じるし凶にも転じるし,彼にとってはそれらを全部含めて私が形成されてるのであんまり無理して変わろうとしなくていいよとのことでした.(直そうとして頑張ったのに,また成長できてなかったと落ち込むことまで見越してのご意見)

当てはまるなら病院で診断してみるのが一番…かな?

これは結構強く言いたいです.生きづらさを感じていて,なんか自分てズレてる?とかもしかして…と思ったら,最近はネットなどで簡単に診断とかができると思います.ただ,それはその病院のHPやネット記事でのものが多いので独自の判断というか独自の基準なので参考にできる程度だと思います.
もう当てはまるの多すぎて私きっとこれだよ〜,とか思ったら是非ちゃんとした診断を受けるのが一番だと思います.
私はBの結果を受けて(勿論主治医によって特に精神科というビッと張られた厳格な基準があるような疾患を取り扱う科ではないので若干の誤差はあるかもしれませんが),Aでは何故1枚のバウムテストとマークシートテストだけでADHD診断?しかもフィードバックなし?と思ったくらいです.
特にWAIS-Ⅲは発達診断界隈では最もポピュラーな診断方法ですしきちんとした医療テストです.また,AQは私の場合,WAISを受けた後のカルテをザッと見直した心理士さんにちょっといい…?と追加で受けたものなので,心理士さんは試験をしながらも受験者の行動や試験に取り組む姿勢などを凄く観察しています.その上でフィードバックや個々に合わせたアドバイス,書籍の提案などをしてくれます.
もっと早く知っておけばよかった…ということもありますし今から始めても全然無駄なことはありません.当初こそ診断代が…と心配していましたが,この先自分が社会で生きていく上で上手く受け流したり自分へのダメージをいかに減らせるかという方法の提案やこれからの自分への投資だと思うと,今回診断を受けて本当によかったと思っています
仮に診断の結果で該当しなかったからといって診断代は無駄にはなりません.
(ここだけ追記で恐縮なのですが,コメントでまさにドンピシャなご指摘を受けたので.これはIQも出ますが自分の得手不得手がわかります.自分で気付かなかったけれど,この分野って得意だったのか…とかそういうこともわかったりします.)
是非その経験を,周りで生きづらそうにしている方がいらしたら,こんなのあるよと教えてあげることもできます.

おわりに

もう恒例になりつつありますが,私のnoteが毎度毎度長くなるのも要点が上手く纏められていないことの証拠ですね.このnoteを通じても私は論文を書く時や要点を纏めるという練習をしたいと思っています.
ちなみにここまで書くのに2時間半ほど経っていて,とってもトイレに行きたいのですがまだ書いている,というのでトイレに行っていません.というか行けないのです.
つまりはそういうことです.
自分でわかってはいるものの,どうしてだかなんだかそれができない.別に故意的ではないのに無意識に失言したりこんなにダラダラ書いてしまう.
それも私ゆえの,私のnoteだからこうなってしまうのです.
少し短くなったら褒めてください笑
そんなスタンスで,今回は「大人の発達障害」について書かせていただきました.かなり当事者的に主観です,すみません笑

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