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読書感想文にも!中学生におすすめの本11選

我が家では不定期で中学生の子どもへ本をプレゼントしている。毎年夏休みになると、読書感想文におすすめの本も紹介する。

夏休みの読書感想文が嫌いな子どもは多いだろう。宿題だからと仕方なく本を読んで、どうにか読書感想文を仕上げている人もいるかもしれない。

でも、読書感想文を書くために読みたくもない本を仕方なく読むなんて、あまりにもったいないのではないだろうか。10代という今の時間は二度と戻らない。だからこそ「10代の時に読んで良かった!」と心から思える本に出会って欲しい。そんな気持ちで子どもに本を贈るようになった。

ここでは、読書感想文にも使える、中学生におすすめの本を紹介したい。

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ著)

イギリス在住のブレイディみかこさんが、子育てを通してイギリスでの暮らしを鋭い視点で綴るエッセイ。さまざまな社会問題と向き合いながらたくましく成長する息子の姿がまぶしい。多様性を尊重する柔軟さが学べる本。

『奇跡の人 The Miracle Worker』(原田マハ著)

ときは明治時代。盲目で耳が聞こえず、口も利けない少女、れんと、教育係として招かれた安との長い闘いの日々を描いた感動作。ヘレン・ケラーとアンニー・サリヴァンの日本版である。れんに初めて友達ができる場面や、言葉を発する場面には胸が熱くなる。

『鏡の孤城』(辻村美月著)

中学校でいじめに合っていたこころは、部屋の鏡をくぐり抜けてお城のような建物にたどり着く。そこには自分と似た境遇の7人がいた。「生きづらさを感じているすべての人に贈る物語」とあるように、強く心を動かされる作品。文庫本は上下巻あり少し長いけれど、ぜひ読んで欲しい。

『思い出のマーニー』(ジョーン・G. ロビンソン著)

養女として育ち、周囲から心を閉ざすアンナは、療養のために海辺の村で過ごすことになる。村で出会ったマーニーと親友になり、心を開いていくが、マーニーは突然いなくなり…。奇跡の展開から目が離せない、イギリス児童文学の名作。

『ブロードキャスト』(湊かなえ著)

陸上部の名門高校に入学した圭祐は、ある理由から陸上を諦め、まさかの放送部に入部。陸上という夢に未練を残し、苦悩しながらも、徐々に放送部の魅力に気づいていく。「放送部って面白いの?」という人にも読んでもらいたい、心に染みる青春小説。

『バッテリー』(あさのあつこ著)

中学入学を控えたピッチャー、巧は、自らの才能を信じストイックなまでのトレーニングに励むが、他者には厳しい性格。はっとさせられるようなセリフが随所にちりばめられ「これは本当に児童書なのか!?」と評されるのも頷ける。全6巻あり、時間のある人におすすめ。

『坊ちゃん』(夏目漱石著)

言わずと知れた夏目漱石の名作。東京で生まれ育った主人公の「坊ちゃん」は、四国松山の中学校に数学教師として赴任する。短期で負けん気が強い坊ちゃんと、そんな坊ちゃんをいつも温かく見守る清。改めて全文を読むと新しい感動が生まれる。

『博士の愛した数式』(小川洋子著)

80分しか記憶が続かない数学者のもとで家政婦として働くことになった私。やがて私の10歳の息子が加わり、深い交流が始まる。読むとやさしい気持ちになれる一冊。数学に親しみを持てるかも。

『夜のピクニック』(恩田陸著)

貴子は高校生活最後のイベント「歩行祭」に小さな賭けをして臨む。歩行祭とは、全校生徒が24時間かけて80キロを歩き通すという北高の伝統行事。「みんなで夜歩く。どうしてそれだけのことが、こんなに特別なんだろう」仲間と歩きながら生きることの素晴らしさを実感する、永遠の青春小説。

『夏の庭』(湯本香樹実著)

小学6年生のぼくらは、人が死ぬ瞬間を見てみたいという好奇心から、生ける屍のようなおじいさんを観察し始める。やがて観察はおじいさんとの深い交流につながる。活力を取り戻していくおじいさんと、少しずつ大人に成長していくぼくら。忘れられないひと夏を描いた児童文学の名作。

『一瞬の風になれ』(佐藤多佳子著)

サッカーを諦めた新二と、幼なじみで天才的なスプリンターの連。二人は春野台高校の陸上部に入部し、もがきながらもたくましく成長していく。白熱した試合や恋、友情、仲間との絆に胸が熱くなる名作。第一部から第三部まである。


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