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【大人の学び】図書館は宝の山

「本を読むことだな。」自由に私(妻A)を育ててくれた、父からもらった貴重なアドバイスのひとつです。1年で7万冊出版されるという本。購入するにも限度があります。図書館まで徒歩5分に暮らす私たちの図書館活用術をお伝えします。

偶然の、運命的な出会い

ネットで本を探すと、これまでの購入履歴からどうしても自分の好みの本ばかりがレコメンドされます。私の場合は仕事柄、人材開発やリーダーシップ系。あとはレシピ本に偏ります。もちろんその機能は便利で、特定の分野について深めるときには最適です。

でも本屋さんで膝が当たって出会うような、偶発的な本との出会いはなくなってしまいますよね。そこで私が現在進行中の作戦。名付けて「隅から隅まで作戦」です。文字通り、図書館で端の棚から気になる本を選んでいくというものです。図書館の多くは日本十進分類法によって整理されています。例えば「30 社会科学」など。さらに詳細に「33 経済」という形で小分類が示されています。この中から気になる一冊を手に取ってみる、という作戦です。

図書館は自治体によって市民サービスの一環として運営されています。そのため市民のニーズに合うように様々なジャンルの本が置かれています。図書館を隈なく歩けば、ネットではおススメされることのない、まさかの分類に、偶然の出会い、奇跡の一冊があるわけです。ちなみに最近は、レイチェル・カーソン(昔、学校で習ったな)と心理学や詩集を読んでいます。

失敗を恐れずに読める

本を購入して失敗した経験は多くの方がお持ちだと思います。特にネットで購入する場合、レビューがあてにならなかったり、レビューが良くても書きぶりや言葉選びが苦手なタイプだったりします。「あぁ、1,800円…」と思うこともしばしば。

図書館ならば当然無料です。チャレンジし放題です。未開拓のジャンルの、まだ読んだことのない作者の世界を、価値観や人生を、無料で楽しめるのです。まず借りて、本当に気に入ったら買えばいい。まずは図書館で借りることをクセづけすれば、無駄な出費も防ぎ、本棚のダイエットにもなります。

この「本当に気に入った本だけを買う」という読書法によって、我が家の本棚は厳選された、選ばれし精鋭たちのみとなっています。

図書館にない本はリクエストできる

「隅から隅まで作戦」以外にも、図書館を最大限に活用する方法があります。それは読みたいけれど置いていない本を図書館にリクエストするという方法です。県の図書館から借りるよう手配をしてくれたり、図書館が購入を検討してくれます。私たちは住民税も支払っています、まず要望してみましょう。(もちろん、少しだけ待つ必要があります)

積ん読(つんどく)のなだれを防ぐ

本を買うと、「余裕ができたら読もう」がつみ重なって、積ん読になってしまいがち。その点、図書館は2週間の貸出期限つきなので、この期間に読める冊数だけに絞り込めます。私の場合、多くても3冊。たくさん借りすぎて2週間で読みきれないと、「また読みきれなかった…。」という変な挫折感を味わうので、要注意です。楽しみは次に取っておいて、返却がてら新しい本に出会いにいきます。

夫K「隅から隅まで作戦、いつ終わりそう?」

妻A「あと10年は必要だな~。やっと"10 哲学"の"13 西洋哲学"まできたんだけど、この棚はおもしろいのよ!」


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