【起業家×生徒 特別対談】〜起業家の方と生徒で対談を行ないました〜
【はじめに】
今回は、先日行なった私が担任をしているクラスの生徒と起業家の方との特別対談について書こうと思います。
1.実施のきっかけ
私が担任をしているクラスの生徒で、将来起業を考えているという生徒がいます。
担任として、起業のために必要なことや今後やるべきことなどをアドバイスしたいのですが、私自身起業なんて考えたこともないので、アドバイスができません^^;
起業について何も知らない素人である私は、生徒に対して無責任なことは言えません。しかし、そんな大きなビジョンを持っている生徒を放っておくこともできません。
だったら、実際に起業家の方に話を聞いてしまえばいいのではないか、と考えたのです。
そこで、該当生徒と話し合った結果、「こちらから足を運んで地域の起業家の方に直接お話を聞きに行こう!」となりました。
2.実施までの流れ
該当の生徒は、「情報技術科」の生徒で、日々の授業でプログラミングなどを学んでいます。
そういった関係もあり、その生徒は将来IT関連の会社を起業したいと考えています。
そこで、お隣の学校で教鞭を執っていらっしゃる吉川先生にご紹介いただき、株式会社Drive D代表の島津健吾さんからお話を伺うことになりました。
吉川先生のNoteはこちら↓
Drive D代表の島津さんは、シンガポールや台湾でお仕事をされたのち帰国し、ご自身の会社を設立された方です。(ちなみに、Drive Dという社名は「Drive Divercity(多様性をドライブする)」の略だそうです。とても素敵な社名です。)
ライターとして活躍されながら、ホームページ制作やWebマーケティングも手がけていらっしゃいます。
また、今回は島津さんのご友人で、株式会社KASUGA代表の春日裕佑さんもZoomでご参加くださいました。
春日さんは、「ITパートナー」として、ITコンサルティングやシステム開発を手がけていらっしゃいます。
お2人とも今回のお願いを快諾してくださいました。ありがとうございます。
こうして、お2人の起業家と1人の生徒、3人での対談が実現しました。
3.対談の内容
生徒には事前に質問を考えてもらい、その質問を事前に島津さんと春日さんと共有しました。その質問をもとに対談を行いました。
↑実際に生徒に考えてもらった質問項目です↑
こうした質問に対する答えは、実際に起業した方でないとわかりません。実際に対談を通してお2人から回答をいただきましたが、生徒はもちろん、私も大変参考になりました。
生徒から「今後新たなビジネスを始めるつもりはありますか?」という質問が投げかけられたとき、お2人とも「ある」とお答えになっていました。この質問に対する回答だけでなく、あらゆるお話の中から、「新しいことに挑戦する意欲」がお2人には自然に備わっているのが伝わってきました。
また、対談の中で「実践に勝る勉強はない」という考え方や、「まずは行動に移してみる」という考え方もお聞きすることができました。
生徒ははじめ、「知識をつけて、お金が貯まってから起業する」という考えだったようですが、「まずはやってみる」という考え方に非常に刺激を受けたようでした。
少し脱線してしまいますが、今回のお2人のお話は、学校教育の問題点と重なるところが多く、私自身も大いに共感しました。
日本人は「失敗を恐れる」ことが多く、やたらと計画を念入りに行います。
学校教育では、失敗をしたら怒られたり、そもそも教員が失敗しないようにリードしてしまったりしています。さらに、教員が主導で物事を行うため、生徒自身が行動する場面が少ないように思うのです。
失敗しなければ、何が悪かったのか、どこを改善すべきなのかがわかりません。失敗を恐れて行動しなければ、何の成果も得られません。
私は、生徒たちに、失敗を恐れず行動してほしいし、失敗からいろんなことを学んでほしいと考えています。
だからこそ私は、授業や部活動で生徒が主体的に物事を決定する場面を増やすよう心がけています。そして、教員である私自身が常に新しいことに挑戦する意欲を持つようにしています。
さらに、失敗してもなるべく怒らないことも心がけています。失敗は悪いことではないからです。
ただし、同じ失敗を繰り返したり、その失敗から何かを学ぼうとしなかったりしている場合は怒ります。それでは失敗の意味がないからです。
生徒も教員も、失敗を恐れているーーそれが学校教育の問題点の1つだと私は感じています。
だからこそ、今回のお2人のお話を聞いて、「とにかくやってみる」という考えには大きく賛同しました。
実際に社会で活躍されている方々からこのような考え方を聞けたことで、生徒もこれからの自分の身の振り方を真剣に考えることができるのではないかと思います。
「起業の方法や知識」だけにとどまらず、起業家としてどうあるべきかということにまで踏み込んで話をすることができ、生徒にとっては大変充実した時間になったことと思います。
今回このようなお願いを聞いてくださった島津さんと春日さんに、この場を借りて改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
【おわりに】
今回は、起業家と生徒との特別対談について書きました。実際に社会で活躍されている方からお話を聞くことは、やはり教員が話して聞かせるより何十倍も参考になります。
学校は、社会で活躍する人材を育てる場です。もっと社会と繋がり、社会の方から直接話を聞ける機会を多くしたいと私は考えています。
学校が閉鎖的ではいけません。社会と繋がっている、オープンな学校が理想です。
生徒が社会に出てから必要な能力や資質を学ぶ場として、今回のような取り組みはもっと必要だと改めて感じました。
私なりに、地域の企業の方々と連携する事業をさらにいくつか計画中なので、また記事にできるようになったら記事にしたいと思います。
ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございます🙂。次回の記事ももし宜しければお読みください。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?