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海外MBA生の1週間とタスク管理

海外MBA受験生の方から頻繁に、
・MBA生の1週間のスケジュールを教えてほしい
・MBA生は忙しいのか?
・授業、インターン、就活、ソーシャルなどどのようにタスクを管理しているか

といった質問を頂くので、今回は私や友人をモデルケースに、MBA生のスケジュールについて紹介したいと思います。

1. 時間割

入学した直後、必修科目が開講される1学期の時間割は以下でした。

必修科目の時間割

1限は9時から始まり、1コマ90分。2限が終わった後にランチ休憩が2時間あり、14時過ぎから3限が始まるという構成です。そのため、6限が終わると21時過ぎになります。また、授業は基本的には月曜から木曜のみ行われ、金・土・日は休みです(週休3日制!)。
1学期は必修科目を受講するため、自動的に時間割がアサインされますが、私は運よく?うまくまとまりのあるスケジュールとなりました。3限が16時に終わるので、時間割上は普通に働くよりも大変ラクなものかと思います。
しかし、これに課題、ソーシャル、プライベート、インターン準備など様々なタスクが加わってきます。

課題においては、毎週すべての科目において宿題が発生します。その多くはグループ課題であるため、グループでディスカッションをしながら課題に対応しなくてはなりません。そのため少なからずグループミーティングが発生します。その他にも個人課題や試験対策も行う必要があります。

私のグループワークの経験談は以下にまとめています。


ソーシャルにおいては、入学当初ということもあり非常に活発です。クラスの飲み会、クラブの飲み会、ネットワーキングイベント、友人との飲み会などなど連日深夜まで行われることも多いです。私はあまり飲み会は好きではないタイプですが、この時期は様々な人々と知り合いになるために、とにかくソーシャルに参加していました。

プライベートにおいては、家族の世話、日々のタスク(買い物、公共手続きなど)や個人的な観光など、まだ異国に慣れていないながらも様々とやるべきこと、やりたいことが存在するため、かなり重荷になってきます。

これらに加えて、就活につながる夏のインターンの選考も入学当初(一部は入学前からも)から始まるため、レジュメ準備や面接対策、コーヒーチャットなども行う必要があります。


従って、私のケースにおいては大体平日はこれらのタスクに振り回されるのに加え、金・土・日の内1日を授業の課題、内1日を友人やクラスメートとの休日のソーシャルに費やし、やっと残りの半日からよくて1日、自由に過ごせる時間があった、という感じでした。

選択科目をが開講される2学期目の時間割は以下でした。

選択科目の時間割

授業自体の数は変化していないものの、要領を段々つかんでいったり、環境が変化するため負担感はだいぶ削減されました。

課題については、選択科目の方が課題が一般的には少ないことや、学生側が効率的に課題をこなせるようになる(+多くの学生がアカデミックに興味を持たなくなるため、課題に拘りを持たなくなる)ことなどから、個人としての負担感はだいぶ減ります。私は授業の空き時間(上記では水曜の午後)に集中して課題を処理していました。

ソーシャルについては、機会は多くあるものの、自身が必要とするソーシャルを取捨選択して参加することが多くなります。例えば、私は自身のバックグラウンドのビジネスに関するクラブのネットワーキングに限定的に参加していました。そのため、飲み会の数も非常に減りました。

その分、私はプライベートを充実させました。金・土・日の3連休を活かして小旅行に行ったり、平日の夕方に美術館、博物館、コンサートなどに行くなどしました。これは仕事をしていると中々容易にはできない経験かと思います。

従って、「MBA生は忙しいのか?」という質問に対して私の経験からお答えすると、「最初は確定的に非常に忙しいが、その後は個人の事情に応じて忙しくすることもできるし、自由な時間を多く作ることもできる」という回答となります。もちろん、スクールによっても異なることは申し添えておきます。

2. タスク管理

私が普段生活する上で意識していることをいくつか紹介しようと思うので、正確な意味での「タスク管理」ではないかもしれませんが、ご了承ください。下記を実践することで、結果的に「タスクを、効率的にかつ求められる出力でこなす」ことができるかと思います。

①ルーティンは書き出しておき自動化する
やるべきことをTo Doリストにまとめている方は多くいらっしゃると思いますが、その上で、私は継続する必要のある日々のルーティンも1週間分書き出しています。
例えば、
・ジム
・英会話練習
・発音練習
・資格勉強 30分
などです。
これらを書き出すことで頭の外にだしておくことで、毎日忘れずにこうしたルーティンを継続することができると思います。

②自身のゴールデンタイムを知る
「ゴールデンタイム」とは、自身の頭が最も働く時間、と定義します。この「ゴールデンタイム」にその日で最も集中して行うべきタスクを行うことをおすすめします。ゴールデンタイムは人によって、朝だったり、夜だったり、深夜だったりと異なります。経験則的に「なんとなくタスクがはかどるなー」と思う時間帯を選んでもらえれば構いません。
私の場合は午前中がゴールデンタイムであると思っているので、気が乗らない場合でも午前中に重い課題やその他のタスクをこなすようにしています。結果として、深夜にやるよりも効率的に、また質の高いアウトプットの状態でタスクをこなすことができていると思います。

勉強法については、こちらもご参照いただけると幸いです。

③1日1時間のフリータイムを作る
何もしない時間を最低1日1時間作ることを意識しています。この時間は外的な予定(課題・ソーシャル・就活など)の他、プライベートな予定も入れません。このフリータイムを設定しておくことで、当日何かイレギュラーなことがあってもその時間に対応すればよいし、なければ寝るなりネットフリックスをみるなりだらだらするなりできます。このフリータイムは心の余裕も生み出すと思っています。

④1週間に1回、半日以上のフリータイムを作る
こちらも③と同様ですが、こちらは「1人になる時間を作る」といった方がよいかもしれません。1週間ずっと対面・非対面で人々や世界と関わっていると知らず知らずのうちに精神的な疲労が貯まります(もちろん、そうしたことがノーストレスでできる方もいますが)。そうした疲労を軽減するためにも休憩時間を設けることをおすすめします。とにかく「健康」が一番大事です。

総合すると、「頑張らない時を意識して、頑張るべき時(ゴールデンタイム)にちょっと頑張る。健康的かつ効率的にタスクをこなす」ということに尽きるかと思います。


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