「言葉にできないこの想い。」⇦それは言語化能力の欠如です。
男『君のことが好きだ!』
女『私のどこが好きなの?』
男『えー…っと、顔が可愛い!』
女『それだけ?』
男『…それ以外なんかあったっけ?』
女『知らんがな。』
さてさて、本題。
『うまく言えないけれど』とはよく聞く言葉ですけれど、別にこっちは”うまく”言って欲しいとは思ってません。しかし、”言葉にして伝えて欲しい”とは常々思っています。
自分が思っていること・考えていることを言葉に置き換えることで、相手に伝えることができるわけですから。「言語化しない限り、相手に真意は伝えられない」ってことです。
以前も書きましたが、コミュニケーションとは伝わって初めて成立するものです。
モヤモヤした気持ちを相手に伝えたいなら、そのモヤモヤの理由を述べなければなりません。言語化できないと、『私いまモヤモヤしっぱなしなの。』⇨『へー。そうなん。』で話が終わってしまいます。
しかし言語化できた場合は、『○日前に▲▲な出来事があって、その時に□□って言われて、それでモヤモヤしてるの。』⇨『えーっ!そんな事あったの?なんでそんな事言われたの?』となります。
相手に伝わって会話のタネになる。モヤモヤに至ったストーリーがあり、『いつ・何があった』『どのように受け止めた』という情報が相手に伝わって、自分の気持ちの共有化が実現できるワケです。
簡単なことに見えますが、言語化が苦手な人にとってはハードルを高く感じてしまうようです。ただ、これを『苦手だから』で終わらせてしまってはそのまま終わっちゃいます。なので、まずは言語化が苦手な人の特徴を書き出してみます。そしてその理由も続けて書いてみます。
1) 自己中心的思考
…いきなりド直球なので『そんな事ない!』と憤る人もいるでしょうが、まずは読んでください。ここで言う自己中心的とは「人の話を聞かない」「自分のことしか考えてない」「自分の話ばかりをする」人のことだけを言っている訳ではありません。
極端なネガティブ思考だと『私の話なんて誰も聞いていない』『私なんて…』のように考えがちです。これも自己中心思考です。なぜなら主語が”私”だからです。
言語化することは相手に対して丁寧に伝えようとする行為です。自己中心的な考えの人は相手のことを考えないので常に主語が”私”になります。”相手”ではないんですよね。この発想でいる以上は何も変わらないと思います。
2) 論理思考の欠如
…相手に伝わる言葉にするためには、相手が話を聞きながら頭の中で想像できるように伝えることが必要不可欠です。そのためにはストーリーが脳裏に描けるような情報の伝え方が大切です。
<いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように>これはビジネスの世界でも使われる5W1Hというフレームワーク思考です。この情報を順序立てて伝えられれば相手は頭でイメージできる。ということは言葉が伝わるってことなんですよね。
言語化が苦手な人ってこれを全く意識できていないから伝わらないんですよ。この中の”どのように”だけを使ったとして、『〇〇なことがあってん!』と言われたところで、聞いた側は『で、誰がいったん』『なんでなん?』ってなりますよ。
例えば、よくウチの末娘が『ヤバい』を連呼します。それを聞くときにいつも感じます。『何がどうヤバいん?』って。それはいつあったことなのか?相手は誰なのか?『ヤバい』と感じた原因はなんなのか?
中途半端な情報って聞き手からしたらストレスになることも。イライラされないようにしっかりと情報を言葉にすることって大切です。
3) 語彙力の圧倒的不足!
…これはもう読書の量と質じゃないでしょうか。読書をしていれば多くの表現に出会うことができます。一つの物事を表す言葉であっても多くの種類が存在します。それこそ作家(書き手)によって表現が異なる訳ですから情報の宝庫とも言えます。
ジャンルはなんでもいいんです。小説だろうとノンフィクションだろうと。なんなら漫画でもいいんです。しかしただ作品だけを楽しんでいても語彙力は増えません。使われている言葉・表現を意識できるかがポイントです。
そのようにできれば、自分の頭の中に情報がインプットされていつでも使えるようになるはずです。英単語も覚えなければ使えませんが、覚えてしまえば相手に伝えるツールになりますから。
言語化ってすなわち思考の整理だと思います。
頭の中には断片化された情報が混在している状態です。バラバラのジグソーパズルを想像してください。それだけだと出来上がりはイメージできません。しかしピースをはめ込んでいくことで完成が見えてくるじゃないですか。
それと言語化は同じプロセスだと思います。私がブログを書いているのも同じ行動です。それの繰り返しをして完成品が出来上がります。言語化するには書くという行為も大きく影響するかもしれませんね。
とはいえ、一人で言語化トレーニングするのはしんどいかもしれません。しかし誰かの力を借りて改善することは可能です。私が相談を受けるときはいつも言語化するためのお手伝いをしながらお話ししてます。言語化の選択肢を示しながら相談の内容を掘り下げていますので。
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「言語化」をテーマに見つけた本。
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