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好循環を生む 子どもも大人も笑顔になる言葉がけ

こんにちは。

先日初めてコメントとフォローをいただきました。本当に些細なことですが、こんなにも嬉しいのかというぐらい、とても嬉しかったです。ありがとうございました。また、いつもスキを押してくださる方も、本当にありがとうございます。

自由気ままに書いているので、文章として体を成していなかったり、段落相互の関係が前後してしまったりと読みにくいこともあるかと思います。ですが、書くことも練習という気持ちで、そしてなによりも、「書いてアウトプットすることが今の自分にとって必要なことである」と思って書いています。 引き続き読んでいただけたら幸いです。

今回は、「良い行動を引き出すための声かけ」について、いつも私が気をつけていることを書いていきます。事例以外にも応用がいくつも効くと思うので、是非参考にしてみてください。教師も子どももきっと幸せになれます。ご家庭でも有効かも知れません。

では、よろしくお願いします。


良い行動を引き出す声かけとは?

例えば、<話を聞く態度>をしっかりさせたいとします。

よい話の聞き方として

①体を話し手に向ける
②話し手の目を見る
③うなずきながら聞く
④共感しながら聞く

などが挙げられると思います。

これらを子どもたちに指導したいとして、みなさんならどのように声をかけますか?
紙に書いくなどして、少し考えてみてください。



多くの先生は、

T「体を向けて話を聞きましょうね〜」

T「目を見て、うなずきながら聞くんだよ」

とか、目に見える事象としての行為自体を子どもたちに直接的に求めると思います。

少し集団を動かすのに長けている先生でしたら、具体的に出来ている子を取り上げて拡散するでしょう。例えば、

T「◯◯くんの話の聞き方いいですね。みんなも真似してみましょう」

T「◯◯さんのうなずき方いいなあ」

などです。

効果的ですよね。

良い行動を期待して、できていなくても声をかけたりするんですよね。とても、良いことだと思います。

中学年ぐらいまでだったら、これでも指導が入っていくかも知れません。または、高学年や中学生でも、素直な子や心が美しい子は「いいことだな。よし真似しよう」と思って、取り組んでくれることでしょう。

ですが、それが持続しなかったり、その場限りだったりしませんか?「良くて数分」なんてこともあり得ます。また、もし、その声かけにだれも反応しなかったらどうしますか?
学年が上がるほど、「はいはい・・・」なんて流されてしまったりします。なんせ、今までさんざん言われてきていますからね。

ちなみに、叱ったり、怒鳴りつけたり、怖がらせたりして行動させようと思っている(実際にしている)先生がいたら問題外です。
初めは優しく声をかけていたとしても、途中から「ちゃんとやれ!」なんて言ってしまっては元も子もありません。(叱る指導を否定しているわけでありません。叱ることも時には大切です。しかし、教師の思い通りにならないからと言って叱ってはいけないと思っています)


では、どうするればよいのか。


その行為がなにを目的としているのか、伝える


それは、不可視である内面の価値を教える、伝えるということです。


なぜ、体を向けて話を聞くことが良いことなのか。」
なぜ、話し手の目を見て話を聞くことが良いことなのか。」
なぜ、うなずきながら話を聞くことが良いことなのか。」
なぜ、共感しながら話を聞くことが良いことなのか。」


それは、「思いやり」の気持ちが伝わるからではないでしょうか。
私はそう思います。(勇気づけとも言います)

一生懸命話している人がいる、クラスメイトがいる、仲間がいる。その話し手の思いを、体や目やうなずき、心で受け止めてあげる。「ちゃんと聞いてるよ」と、メッセージを送りながら。
そういう聞き手の行為は、相手に心を寄せているんですよね。それは、きっと聞き手の「思いやり」です。そして、「優しさ」です。その思いやりや優しさを表現する行為が、先程まで出ている聞き方ですよね。


この「なぜ」を教えて、伝えてあげましょう。

きっと、大切にしたい「心」に出会えるはずです。


実際の指導の場面 私ならこうする


まず、良い聞き方が自然とできている子を見つけます。

そして、その子の行為の価値を取り上げ拡散します。


話し手の話を止めて、


T「ちょっと待って。今さ、先生すごく、いいなあ。嬉しいなあ。って思ったことがあったんだ。それは、◯◯くん(よい聞き手)のおかげなんだけど、みんな見てくれる?そして、なんでかわかるかな?」

C「体を向けてる!」

C「一生懸命聞いてる!」

C「目を見て聞いてる!」

T「そうなんだよね。体を向けて、目を見て、一生懸命聞いてくれてるんだよね。先生それみて嬉しくなっちゃったなあ。

そういう聞き方は、「人を喜ばせるんだ」と感じさせる。Iメッセージで伝える。

普通はここで、「じゃあみんなもやってみようか」となるが、話を続ける。

T「でもさ、なんで体を向けたり、目を見たり、一生懸命聞いたりすることが大切なんだろう?みんなどう思う?

問い返し、考えさせる。答えが出ないかも知れない。それは、今までの教育が如何に表面的な行為のみを、可視的な行動のみを求めていたのかを指しているだろう。

T「こういう聞き方をしてもらって、◯◯さん(話し手)はどんな気持ちになった?

話し手に尋ねてみるのもよい。すると必ず、プラスの感情を教えてくれる。

C(話し手)「嬉しかった。」

C(話し手)「話をしていて安心する。」

T「そうだよね。こういう聞き方をしてもらえると、話している人は嬉しい気持ちになったり、安心したりするんだね。」

T「話している人って、もしかしたら『自分は変なこと言っていないかな?』『間違っていないかな…』と不安だったりするよね。みんなもそんな経験ない?」

T「それでも、一生懸命自分の考えを伝えようとしてくれているクラスの仲間に対して、『聞いてるよ』『頑張れ』『素敵な意見だなあ』『なるほどなあ』って言う気持ちを、聞き方で伝えられるんだね。しっかり体を向けたり、最後まで目を見たり、うなずいてあげたりすることで。」

T「それって、"やさしさ"だったり、"思いやりの気持ち"だったりすると思いませんか?

T「だから先生は、◯◯くんの話を聞いて、『優しいなあ』『思いやりの気持ちがあるんだなあ』と感じて、そういう子がこのクラスに一人でもいてくれて、嬉しい気持ちになりました。

T「こういう人が一人でも多くなると、このクラスはもっと素敵になるんじゃないかなあ。と思います。みんなはどうかな?」

C「そう思う!」

C「やってみる!」

言葉に出さなくとも、納得した子の行為は変化します。そして、その些細な細微な変化を見逃さず、すかさず、

T「凄い!さっそく、今度は◯◯ちゃんが優しい気持ちで聞いてくれてるよ!」

T「さすがだなあ。◯◯さんの聞き方は、話している◯◯さんも嬉しくなるね。」

など声をかける。こういった好循環を声かけだけで作っていくことができる。


まとめ

強制的に子どもを動かすことを目的としていないので、最後の最後まで変わらない子もいるかも知れません。ですが、大切なのは「いつか伝わる」子どもを信じて、待つことです。そして、きちんとこちらの思いが伝わった時、その子は一気に伸びます。変化します。(途中で無理やり行為行動だけ求めるような(厳しい)指導をしてはいけません。そうした瞬間に、こちらの浅い思惑が子どもたちに伝わり、見透かされます。)

さらに、このように納得感や共感を持たせることができた場合の指導は、持続力も凄まじいことでしょう。もしかしたら、子どもたちにとって一生ものかも知れません。

よく先生方とこのような話をするのですが、「腑に落ちました」「納得しました」「よくわかる」と言ってもらうことが多いです。先日も、オンラインセミナーでお話をした方にもそのように言ってもらいました。

最後に

いかがだったでしょうか。大切なのは、不可視の価値を伝えるというとです。
今回は、話の聞き方を例に書きましたが、あいさつだったり、返事も同じように不可視の価値を伝えることで、よい指導ができると考えています。またそれは、学校でもご家庭でも同じではないでしょうか。

とても長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただけたとしたら本当に幸せなことです。そして、少しでも私の思いが伝わると嬉しいなと思います。

ありがとうございました。

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