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株式会社サンゾウの進む道を真剣に考えてみた。

4月が終わりにつつある。GW前にnoteを新たに公開しようと思う。テーマは、「株式会社サンゾウの進む道を真剣に考えてみた。」で。

株式会社サンゾウは、現在4期目を爆走中である。振り返れば、新潟に登記することだけは決めて、事業内容は決めずに起業した。新潟での事業としては、縁がある人たちへの徹底サポートはしつつも、コロナ終息後からは、今後の方向性として、グローバルコミットを謳いながら、日々を邁進している。

経営者は、あらゆる角度、あらゆる高さ、あらゆる空間に存在する選択肢を、常に頭の中でシュミレーションしているような生き物だ。資本主義と自らの設立した法人に、取り憑かれた状態ともいえる。親として、子供のことが思考や感情から切り離せないのと同じかもしれない。もちろん、いろいろなタイプの経営者がいるわけだけど、そんな仕事人間なんて無理だ、ワークライフバランスを考える人には、きっと経営者という役割は、向いていないといえるかもしれない。僕自身ももれなく、日々サンゾウの事を考え続けている。

令和3年3月3日に創業して、3年が経過して4年目。日々サンゾウのことを考えながら試行錯誤しており、まさにシードという言葉どおりで、種でしかないけれど、サンゾウには、今後どのような道があるのかを整理しておこうと思う。

誤解されたくはないので記載しておくと、大前提として、僕は決して弱気になったり、ネガティブになっているわけではない。むしろ、攻撃は最大の防御である意識で、このnoteを書いている。

また、今回のnoteは、自分の頭の整理のため、誰かにこの内容を伝える時の効率のため、経営者を目指す方の参考のため、たまたまこのnoteを見てくれた方への知見共有のため、娘が成長した時のためにも、書き残したいと思う。現状として、僕は決して偉大な経営者ではないけれど。読者によっては有料級のnoteになるかもしれない(…完全に過大評価w)

ぜひ、諸先輩方の皆さまには、何か意見やアドバイス、さらにはサンゾウに1mmでも興味があれば、メッセージでも頂けたら嬉しいです。


①あえて個人商店として生きていく。

個人商店は、自由であり、決断スピードも早い。ただし、人、金、モノといったリソースはない。大きな拡大などは狙わず(狙えず)に、限られたリソースの中で最大化を目指し事業を作り、継続していくという選択。

不安定であり、不安定でもない。一見すれば、不安定だと思うかもしれないが、多くの人を雇っていなければ、販管費は多くないので、それに伴って必要な粗利も抑えられる。誤解を恐れずにいえば、資金調達のような人のふんどしで相撲を取っているわけではないので、事業も柔軟にピボットさせやすいし、どこにお金を投下していくかも代表の自分次第である。鬱陶しさを感じるようなしがらみはない。

きっと世間一般の多くの人が考えるような社長の自由さは、この個人商店に近いのかなと思う。後述する②では、株主と社長の間には、上司部下との間と同じような忖度も否が応でもはたらくわけで。

利益が出てキャッシュを貯めようとしても、40%ぐらいの法人税をもっていかれるのだから、法人にお金を残しにくい。そもそもビジネスでは、キャッシュが貯まるなら、投資して拡大すべきが一般的。ただし、変化の速い社会になればなるほど、先は読みにくく、例えば事業の見通しが少し明るくなったからと、人を雇ったとしても1年スパンぐらいで、雇い続けられるかを判断していくようなサイクルが求められるともいえる。もちろん、長期固定的な収益や運良く莫大な利益が入ってくるのであれば、もう少し辛抱強く長いスパンでみていけるだろうけど。事業の内容や市場の中長期的な変化によっては、自力での拡大が簡単ではない。

つまり、この①は、少人数で、事業を作り育て上げながらも、リスクをとれる範囲で挑戦し拡大していく選択。歩みは、ゆっくりかもしれないけれど着実に固めていく選択肢といえるだろう。

②出資を募って拡大を狙う

VCや事業会社等に出資をしてもらうパターンはどうだろうか。ハッピーかどうかは別だけど、法人を設立したのであれば、無意識レベルで法人を拡大させるものだと思っている。それは存在する限り、空気を吸うようなもので、なぜとかではない気がする。拡大させるためには、お金が必要。正確には、お金があるとないとでは、時間軸が全然異なってくるものだ。

このパターンを選択するには、そもそも明確な事業が必要であることは言うまでもない。若者であれば、若いというだけでもポテンシャルがあると言えるけれど、すでに自分はおっさんだし、事業が重要。普段年齢なんて全く気にしないけどね。

VCの場合には、出口の話も欠かせない。上場や売却などありき、事業会社からの出資であれば、何か事業提携によるシナジーが生まれることを期待される。どのぐらい口を出してくるかは出資者側次第といえる。相性も重要。

比率によるだろうけど、人のお金を使って事業を拡大させるというのは、否が応でもしがらみが生まれることだ。サラリーマンにしがらみがあるのと同じように。良い表現をすれば、仲間が増える。どちらの表現にせよ、基本的には、利害関係にあるので、本質的にはお互いのメリットデメリットが合っているかどうか。

Aラウンドから始まり、浮上しなければいけないのは間違いない。①のようなオープンフィールドなゲーム、例えるならマイクラ?ではなく、②では、マリオがピーチ姫をクッパから助けるという明確な目的や期待が生まれることになる。ゲームの内容を途中で変化させることも簡単ではない場合もある。

良し悪しあれど、スピードを速めるということ、さらには拡大させるためには、この②は、欠かせない選択肢といえるだろう。特に後述しているような融資に対して、ネガティブであれば尚更に。

ポイントは、このような拡大に対して、自分自身がハッピーがあるかどうか、どう感じるのかという価値観によるだろう。
働いて犠牲になって、老後にハッピーを求めるのではなく、今目の前がハッピーであり、関係者や若者、子供がハッピーである方が良い。
つまり、①でも②でも広義な意味で、どちらがハッピーかどうかでを考えて選択するべきだろう。もちろんまずは、事業を選び作り育てて、選択できる状態にすることが優先だけどね。

IRで、資金調達の◯億円みたいな内容を、よく目にするようになっているけれど、あくまで人のお金であり、①と②ではゲームが全く異なってくるのだから、なんとなく選ぶというよりも、意志をもって選択をしたという状態にはしておきたいものだ。自分で選んだ選択であれば、マイナスの方向に向かったとしても少なくとも人のせいにするようなことはないだろうから。もちろんそんな簡単にできる選択肢でもないけど、だからこそ選択できる時に、自分の中で正常な判断ができるようにしておくと良いだろう。

僕は、選択できるとして、正直迷うな。資本主義は、お金がある状態であればあるほど、周りを幸せにできる確率が上がる。その影響力がある状態にチャレンジしていきたいし、僕の性格的に仲間がいて、すったもんだありながらわちゃわちゃしてる方が結局ハッピーだなと思うので②を選ぶのかな…ただ前職で有難いことに、調達して拡大させるという経験をさせてもらったので、その経験も欲もデメリットも、すでに満たせれてるとも思う…

③法人同士で合併をする

これは、縁の要素が強い選択肢である。お互いの強み弱みを補いパワーアップできるパートナーが現れれば可能性がある選択肢だ。僕が見てきた法人の中でも、代表以外の経営者層に、元法人トップの人で固められている企業はやはり強い。

そして、企業が大きくなるには、No.2、No.3の存在は絶対に必要だ。トップの仕事を良い意味で奪い、トップが暇になるからこそ、新たなことに集中できる。また一人では見切れる範囲はどうしても限られるわけで、分身のような存在が必要。トップに無い強みがあるからこそシナジーが生まれ相互作用していける。個人商店なら自分の帝国を作りたいという人もいるだろうけど、拡大路線にはこのロジックは絶対だといえる。つまり経営者なら、拡大させるために、必ずNo.2、No.3を探しているといえる。

サンゾウが吸収するのか、サンゾウが消滅するのかは分からないが、この選択肢も面白い。僕に取っては、仲間が増えるのはハッピーに近づく要素だから。あとは相性だろう。

④サラリーマンになる

過去の自分がそうだったように、サンゾウの法人を手放したり休眠させたりして、サラリーマンになる選択肢。この避けたいのは、過去に戻るような状況にはしたくない。僕は自分の人生で、山を登ってきたと思っている。歳は取っていくかもしれないけど、死ぬまでこの山を登っていきたい。過去歩んだ道まで下がって、自分の能力や経験をもとに、ただお金のためにやることは嫌である。

必ず自分の中で、チャレンジとなる大義名分がないと僕は下ってeasyな山だったとしても頑張れないだろう。そうすれば必然的に結果も出なくなっていき負のサイクルに陥るだろう。逆にそうでなければ、実は結構嫌でもないかもしれない。もしもサンゾウのキャッシュが無くなって、調達や融資を選択肢を選ばなければ、そもそも選びたくなくてもこの選択肢になるわけだけどね。

企業がスケールするのは、やはり2番手3番手の存在は重要だ。代表の周りに、元社長のような経営者を配置することは企業で考えると良いことだから、ポジションによってはやりがいのある役割だと感じるかもしれない。ただし、この選択肢は、今一緒に頑張ってる仲間やクライアントなどにまで影響してくる話にもなることが気掛かりとなるだろう。

今進むべき道は。

結論として、①を基本としながら事業をしっかり作ること。いつでも②を選べる状態を目指す。行けるところまでいってみる。③は縁による要素が大きいし、④は縁及びサンゾウが継続していけるかの要素大きいだろうから。

ビジネスは、やはり無意識レベルで拡大を狙うものだと僕は思っているし、攻撃は最大の防御なので、とにもかくにも攻めるのみ。崩壊しないギリギリのリスクテイクをして、事業を作っていきたい。良き魚屋や八百屋に、まずなるように邁進する。そこからは、どの道を選択するか、どの道でも選択できるの状態までもっていけるとハッピーなのかもしれない。

大前提として融資を受けないがルール

創業する時に、自分の中でこれをルールにした。あくまで経営者保証ありの融資に限るけど、融資を受けて失敗すれば、家族をハッピーにできない可能性が高くなる。まがいなりにもサンゾウのパーパスは、「アナタをハッピーに。そしてみんなでセカイに変化を。」だ。また、融資を受ければ、ギャンブルみたいなもので、負けを取り返したい心理が働きやすく沼が待っている。もちろん事業を成功させれば良いわけだけど、事業への熱よりも融資を返さないといけないから、自己破産はしたくないからという心理で事業を続けているようなローカル企業も少なくない。そうなれば一緒に働くメンバーもハッピーではなくなっていく可能性も高い。お金さえあれば拡大できるんだと確信できれば分からないが現状は融資は受けないことをルールとしている。とはいえ、調達なら良いのか、人の金なら良いのかという話でもあるが、感情面はおいておいて、事実として記載しておく。

ちなみに若い人は、よほどの天才を除いて、サラリーマンとして、大きな企業やベンチャー企業を体験してみることをお勧めする。やはり大企業の経験がなければ大企業を想像しにくく自分で大企業を作り上げるのは難しい。僕自身、自分で起業してから最も役立っているのは過去の経験。個人事業主になるぐらいなら、今の時代は個人の時代だし、初任給ぐらいを稼ぐのは色々な手法があるから、そうなれば良い。

大人になればなるほど、失敗しなくなる。学ばなくなる。昔なら、それでよかったのだろう。ずっと企業にいて、偉くなり、人間関係を掌握できればそれで良し。銀行に貯金してれば、お金も増える。今はそうじゃない。今後はもっと早いスピードになるだろう。娘には、むしろ親の価値観を鵜呑みにするなと伝えたほうが良いレベル。

経験できているからこそ見える世界

ここまで、今回のnoteを書いていて思ったことがある。書いてきた選択肢の内容は、やはり前職のCAPSULEやその代表の埴渕さんから学ばせてもらったことが多いなと。だからこそ、起業当初からこのようなメタ認知的に深めの思考で頭が整理できていると思う。事業を拡大させていくこと、新規事業をすること、資金調達による組織を経営すること、経営者としての考え方、視点 etc. 

ベンチャーに入社した場合に、どの立場でもスケールしていく組織に身を置けることができれば、きっとそれは非常にラッキーだし良い経験といえる。それが経営層にもなれば尚更。上記にも記載した通りで、そういう経験ができたことに、僕自身は本当に感謝している。だからこそ、目先の①②で、サンゾウとして、もっと結果が出せるように邁進していく。

最近のプライベートでは

恒例なのでプライベートも書いておこう。
娘が、小学生1年生になった。下記のXでも書いた通りで、日々楽しく過ごせている娘にはリスペクトしかない。親としては、娘に対して、良い習慣や良いマインドセットをリードすることに注力する4月だった。

娘にとっては、やはり大きな環境の変化であり、就寝前に少し不安な面もあると言われた翌日に「いってきます」と言う娘を見て、僕は涙がこぼれた。子供であっても、挑戦する姿は、非常に輝かしいし尊い。

娘には、「挑戦しよう。失敗することは良いこと。失敗してこそ経験になり、成長につながる。大人は、実は失敗してる人は少ない。だから学びも少なくて成長しなくなる。失敗して良いんだよ。」と日々伝えている。こう伝えているからこそ、僕自身は、パパとしても、同じ人間としても、今までと同じように、継続して日々挑戦しながら楽しんでいこうと思う。

中国法人を設立しました。

詳細をnoteにまとめました。中国へ進出したい企業の方は、伴走型であり、リソースにも限りがあるため、何社も引き受けられるわけではないですが、まずはお気軽にぜひお声がけください。

株式会社サンゾウに1mmでも興味をもってくれた皆様、ご連絡待ってます。

つまらない営業メールはスルーするけど、サンゾウに興味をもってくれた企業や人がいたならば、ご連絡くれたら非常に嬉しいです。中華関連でも、web3.0関連でも、新潟関連でも。パーパス通り、「アナタをハッピーに。そしてみんなでセカイに変化を。」を軸に動いており、損得だけで判断しない。むしろクライアントでも、メンバーでも仲間を探している。こんなこと書くと偉そうに聞こえるのかな……仕事ください(土下座)…

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亀貝 康明(KAMEGAI YASUAKI)
株式会社サンゾウ 代表取締役

新潟で株式会社サンゾウを創業して、地方発ベンチャー企業として日々拡大中。元CAPSULE Inc.取締役。上海、台湾在住歴あり。中華圏やアジアを中心とした海外生活や海外ビジネスに関しても発信中。
X→https://twitter.com/kamegai_sanzo


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