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新作・自由律俳句107句(ズラッと並べておる)

エックスで、自作の自由律俳句をたくさん紹介したい気持ちがあったのですが、どうやら投稿頻度を上げづらそうなので、こちらのnoteから投稿させていただきます。

質は微妙かもしれません。新作(初出し)107句がウリとなっています。

それでは、どうぞ。



もしかしたら霊能力あるかもしれません

慕われているように見えている

水族館の暗闇に光るスマホ

たばこの煙を避けて通る

死にかけの虫の命を救えた

対処できるが対処し続けたくはない

たまには筋トレをしてみる

かろうじて健康的に見せている体

ハイパワー掃除機のような春一番

栄養ドリンクの効果を疑う

落ち着いたところでどうする

ずっと続きそうな雨

急いで階段を駆け上がる

レベルアップの音が聴こえた

経験を上回る経験

常識ではありえない恥をかいた

たらふく飯を食べてから猛勉強

ハッピーセットが進化している

映画が終わり去り始める観客

それはあなただけががんばってよね

缶詰はなんかちょっと食べたくない

圧で来るから圧で返す

頭の中をバドミントンしている雑念

あんぱんを食べて涙が出てきそうな空腹

好奇心が狂気化している子供は天才

セミは夏に目覚める時を待つ

時を駆ける凡人

いい加減猫舌でない自分にはなれない

食べた後の感想を考え中

遠くの船に気づかれたいまま眺めている

嵐が来たが心のどこかはウキウキしている

会釈をしたが無視をしましたね

周りは連休の外を歩く

この家の木と成長してきました

風がほろほろと喜んでいる

夜中にチンして食べるトースター

「実は魔女でした」と言われても信じてしまいそうなおばさん

言うと恥ずかしいが言わなければいけない言葉

占い的にはよくなくても生まれたからには生きていくのだ

静かな月夜に走りたくなる曲を流す

少し熱い水筒のお茶をゆっくり飲む

脳内はデジタルスパークの夜空

忘れ物をしたのはあの辺だな

言われなくても健康に注意している

安くてもうまい

沈黙のキッチンで冷蔵庫に蓋をする

戻ってくるブーメランに春の風

氷が溶けた水をストローで吸う

平和なゲームで平和な顔をしている

あの日あの時令和は始まった

自転車で去っていったあの人の名前を訊ねてみたい

いつまでも鯉を眺められる

歯医者に行きたくないが行く

この先鹿が出るみたい

被災地の風に飛ぶタカ

洪水の行く先に海

思っていたよりどでかい工場

笑わそうとして感心される

天気予報が奇跡的に外れた

気球はテレビでしか見たことない

星型の紙がたくさんある店内

代わりに旅行している人の記事を読む

地獄でもテンションが高い主人公

あそこまで行ったら雲に届くはず

ノリノリで案内されて恥ずかしい

虹だとなんでもいいわけではない

見抜かれてもいいが見抜かれると怖い

繊細な味ではないお菓子

何事も経験だが選択権はある

生きていることを確かめるための呼吸

レトロだから妙に気を遣わない

入りたくないレストラン

棚から落ちたサランラップをキャッチする

お互いに実はビビッている

警戒している鳥にこちらも警戒している

発声練習をしている人たちを遠くから見ている

練習を本番のように思えません

缶詰の蓋をビビりながら外す

下から見上げるジェットコースター

感電しないか少し慎重になる

あなたたちだけ行ってほしい場所

トリセツを読んでいる時間が長い

近くに自販機がない

ぎゅうぎゅう詰めのランドセル

暗闇から出てきた友達

天からの光そこへモンシロチョウ

くねくね道をゆっくり行くバス

滑る床をちょっと滑ってみる

色々な夢を見て起きた気がする

スコアに関しては対等

窓の外を高く飛んでいったちょうちょ

鳳凰が飛ぶかもしれない夜の森

感覚的に対処するしかない

この人たちにとっては待望の新作ゲーム

スタッフはおいしく食べたのでしょうか

あの子はこっちの何を見ているのだろう

おまけだからあげると言われた

晴天の下であわてている

ぎりぎり大丈夫な状況

海にジュワっと溶ける太陽

「お近くの」と言われても近くにない

からだが水でうるおわされてる

〇〇に紹介されたという〇〇をあまり知らない

今日も明日もあさっても晴れの天気予報

新しい靴で遠いところへ出発

スタッカートのようにブレーキを踏む

涙は拭かれずに落ちていった



以上、107句。

次回、未定(反応次第で、早急に次回107句出すかも)。

では、また。